狂いそうだ 愛の歌も世界平和も目に見えないなら透明なんだ
そんなものはないのと同じだ
駅前の喧騒の中を叫んだ
歌だけがきっとまだ僕を映す手段だ
あの日僕が忘れた夢を歌う

出典: 準透明少年/作詞:n-buna 作曲:n-buna

「愛の歌も世界平和も目に見えない」とはどういうことでしょうか。

これは、物質的ではなく心に響かないという意味だと思います。それは主人公の心には透明で認識できないもののように感じるのでしょう。

主人公は歌だけが自分の心を人の心に映す手段だと感じています。

そして、いつの日か諦めた夢を歌うことで、自分が自分で透明ではないことを実感したいのです。

君は存在しない

頭のどこかで本当はわかっていたんだ
長い夜の向こう側をこの僕の眼は映さないから
君を全部、全部、全部淘汰して

出典: 準透明少年/作詞:n-buna 作曲:n-buna

本当は「君」は存在しないということをわかっていたのです。

いくら夜を越えても自分が求めるような世界はなく、目には透明で映らないだろうと感じています。

1つの捉え方として、「君」とは理想とする自分のことだと考えられます。

それは「淘汰」という歌詞からも想像が可能です。淘汰には、不要なものを排除して強い方が生き残るという意味があります。

いつまでも、理想の「君」が本当の自分の姿だと思っていては、人は現実と向き合えないでしょう。

そのため、「君」という理想の自分を淘汰することで、今の自分を受け入れようとしているのではないでしょうか。

自分を見つめる準透明

目が見えないんだ
想像だったんだ
君の色だとか 形だとか
目に見えぬ僕は謂わば準透明だ

出典: 準透明少年/作詞:n-buna 作曲:n-buna

まっすぐに世界を見ようとしていなかった自分は、いわば目が見えなかった状態です。

そこで「君」の色も形も本当は想像だったことに気がついたのです。ただ、今はまだ人の目に映らずにいる自分は透明なままです。

それでも、自分は自分をしっかりと見るようになれたので、透明に近いけれど透明ではない「準透明」だと言っているのだと思います。

MVをチェック

『準透明少年』のMVは、実写とアニメーションが組み合わせされた個性的な映像です。

青春時代のやり場のない孤独感が、動きの少ない淡々とした映像によってより際立っています。

カラオケではすでに配信中

『準透明少年』は、JOYSOUNDやDAMなどのカラオケでは4月19日から配信されています。

この曲は、スピードが速いので歌詞を覚えてテンポ良く歌うのは大変ですが、しっかり練習して歌いきったらとても気持ちよさそうですよね。

ニコカラではオンボーカルとオフボーカルの動画がどちらもアップロードされています。これらの動画は難易度の高い『準透明少年』の練習にぴったりだと思います。

この曲の以外にもヨルシカの歌をカラオケで唄ってみたいという方は、下記の公式サイトからヨルシカの情報をチェックしましょう。

ヨルシカ「ウミユリ海底譚」「メリュー」「夜明けと蛍」等の多くの人気ボカロ楽曲を投稿してきたボカロPでありコンポーザーでもある“n-buna(ナブナ)”が、今までに行ったライブでボーカルを務めていた“suis(スイ)”を迎えて結成したバンド「ヨルシカ」の1stミニアルバムの発売が決定!

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