どうしようもない 運命か
夢 雑踏に揉み消されて
あてどない日々さ迷い
行き場ない思い抱えて
出典: 空ばかり見ていた/作詞:SHINGO KANEHIRO 作曲:SHINGO KANEHIRO
自分の中で精一杯やっても何もかもが上手くいかず、こんな「どうしようもない」人生が自分の「運命」かと自問自答する歌詞。
夢なんてとっくの昔に周りに翻弄されるうちに掻き消えてしまったこの曲の主人公。
目指す場所を失った旅人のように、どこに向かわせていいかもわからない思いばかり抱えている。
しかし、「思い抱えて」という歌詞や、最初の歌詞で「イライラ」と出てきたように、「俺」は心は失っていないのです。
不安や、怒りを感じるだけの力がある。
だからこそ、それを思いっきり注げる先があれば...。
そこまでは歌詞には書かれていませんね。
そういう人はたくさんいると思います。
「空ばかり見ていた」想いの先に
空ばかり見ていた
出典: 空ばかり見ていた/作詞:SHINGO KANEHIRO 作曲:SHINGO KANEHIRO
タイトルにもなっている「空ばかり見ていた」というサビの歌詞の意味を最後に考えたいと思います。
ここまでサビの歌詞を抜いて順番に解釈してきましたが、人生のどん詰まりとも呼べるような状態に陥った「俺」のもどかしい心中が描かれている歌詞でしたね。
では、その間で歌われる「空ばかり見ていた」という歌詞は同じ言葉ながら、意味の違いはあったのでしょうか。
MVも合わせて、歌詞をここまで解釈してきた今だからわかりますが、少しずつ違うように筆者には感じます。
最初は理想に反してうまくいかない現実にイライラして、打開策が見つからず不安で途方にくれて「空ばかり見ていた」。
次の部分では、そんな想像や妄想に逃げ込んでもどうしようもないと考え、現実をみようと考えながらそう簡単ではなく「空ばかり見ていた」。
最後の部分では、しかし、それでも行き場のない思いを抱える自分の運命がこれでいいのかと自問しながら「空ばかり見ていた」。
もう変えられない、「どうしようもない運命」だと諦めてしまうのか、という自問の答えはきっとNOでしょう。
なぜなら、MVの男性は海に飛び込んでも、もう一度目を開けたからです。
人生はそう簡単じゃない、でも、心が死んでいないうちは、諦めるのも早いのではないか。
聴く側にそう問いかけているのではないでしょうか。
おわりに
グッドモーニングアメリカの「空ばかり見ていた」の歌詞を紹介しましたが、いかがでしたか?
前向きな言葉を集めた歌詞に勇気をもらえるときもありますが、そんな歌には心がついていけないときもありますよね。
そんなとき聴きたいのがこの曲ではないでしょうか。
決して希望を押し付けたりしない、しかし、聴く人の心の中に残っている少しの希望の存在を思い出させてくれるような歌詞でした。
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