1行目は、2人の恋を比喩した言葉だと考察できます。
恋も次第に薄くなって、消えゆく運命なのでしょう。
1行目から季節は冬だと考察できます。
寒い季節であるのに、背を向けて眠る彼氏。
彼女は身も心も冷え切ってしまったのでしょう。
別れるなら今日だと感じた可能性があります。
彼女は仕方ないと感じている様子。
彼氏を引き留める自信がないのでしょう。
このまま別れても仕方ないという気持ちが強いように感じます。
彼氏に他に好きな人ができたことに気が付いていたのかもしれません。
頭では分かっているけれど、感情が別れたくないと思っていると考察できます。
いつか来る別れの日を思って、今まで悩み苦しんできた可能性もあるでしょう。
しかし、彼氏が背を向けて寝るという拒絶を示したことでついに別れを決心したとも考えられます。
寒い季節の別れが、より彼女の気持ちを暗くさせているのかもしれません。
不器用な優しさ
背中合わせで伝わる呼吸
上手に傷つけられなくて
泣いちゃう所が好きよ
出典: ダーリン/作詞:にしな 作曲:にしな
彼氏は、優しい性格の持ち主だと彼女は思っています。
優しい性格から、自分から別れたいとはいえないのでしょう。
彼女を上手く突き放すこともできません。
さらに彼氏はそんな自分の不甲斐なさに心を痛めている様子です。
彼女はそんな彼氏を完全に嫌いになることもできないのでしょう。
不器用な優しさが、彼氏の魅力なのかもしれません。
しかしその魅力が、彼女を苦しめている原因です。
彼氏はわざと不器用なふりをして、自分に優位に人間関係を運ぼうとしている可能性もあります。
別れる
彼女からのさよなら
さよならは私が言ってあげる
ごめんね これしかできなくって
恋を静かに吹き消す夜
出典: ダーリン/作詞:にしな 作曲:にしな
彼女が自分から別れを告げようとする真意は、彼氏が別れを言えないからだと読み取れます。
別れたいけれど、気持ちが言えない彼氏。
優しい性格にも思えますが、優柔不断なのでしょう。
気持ちがないまま付き合うことは、彼女にとっては辛いものです。
彼氏を愛しているからこそ別れを決めました。
彼女は、別れを告げてあげることで彼氏への愛を示しています。
まだ彼女の方が彼氏のことを好きなのでしょう。
しかし、恋は今彼女の手で終わりました。
彼氏の方は、自分の手を汚さず別れられてよかったのでしょう。
もしかすると、彼女に振られたと周囲にアピールして同情を得たいと思っている可能性もあります。
彼氏の方が策略家で、彼女にとっては別れた方が幸せになれるのかもしれません。
理解者
ねぇダーリン ねぇダーリン
ずっとわかってたよ
貴方のことだもの
出典: ダーリン/作詞:にしな 作曲:にしな
彼女は、ずっと彼氏を観察していたのでしょう。
彼氏の別れたいという気持ちも、ずいぶん前から分かっていたと考えられます。
このまま彼女が別れを告げなければ、別れることもなかったのかもしれません。
2人の恋が終わる理由は、彼女が彼氏のことを理解し過ぎていたからといえます。
彼氏のずるい部分にも気が付いていたのでしょう。
彼氏にとっては、何でも分かっているように振る舞う彼女が怖かったのかもしれません。
彼女のように全てを愛せないと思ったことが、気持ちが離れていく原因になった可能性もあります。
何でも分かってくれる彼女を母親のように疎ましく思っていたのかもしれません。
最後の夜
手を離す
ねぇダーリン ねぇダーリン
この部屋で過ごすのも
今日で最後ね
出典: ダーリン/作詞:にしな 作曲:にしな
2人は、同棲していたのかもしれません。
別れを決めれば、どちらかは出ていかないといけないもの。
恐らく彼女の方が出ていくのではないかと考察できます。
彼氏が別れたいと思っていた頃から、密かに引っ越しの準備もしていたのでしょう。
朝が来れば、2人は他人になります。
彼女の方は、しんみりとしている様子です。
部屋で過ごす最後の夜は、しんみりと更けていきます。