発売日が2006年3月15日ということで10年以上経っているわけですが、春になるとこの曲を聴きたくなります。
桜はこれから咲くのではなく、舞い散るところから曲が始まる
1番
さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを 抱きしめた
君と 春に 願いし あの夢は 今も見えているよ さくら舞い散る
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
マイナー調の切ないメロディーに乗せて、ピアノ、ストリングスと徐々に楽器が増えて盛り上がりながら曲が始まります。
サビから始まる構成になっていますが、主人公は桜が舞い散るのを見ながら、いつかの春に、2人で見た夢を思い出しているような歌詞になっていますね。
この曲の物語に登場する2人は離れ離れになってしまったのだと思います。
"舞い降りて落ちて"、"揺れる"、"今も見えているよ"
など、主人公の心情が表れているフレーズが多く出てきています。
続いて、1番のAメロを見ていきましょう。
電車から 見えたのは いつかのおもかげ ふたりで通った 春の大橋
卒業の ときが来て 君は故郷(まち)を出た 色づく川辺に あの日を探すの
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
このAメロによって、やはり2人は学校を卒業後に、離ればなれになってしまったことが分かります。
主人公は故郷(まち)に残り、"君"は別の場所で新しい生活を始める。
電車から2人で歩いた大橋を見て、主人公は寂しさを感じながら"君"とのことを思い出している様子が読み取れます。
それぞれの道を選び ふたりは春を終えた 咲き誇る明日(みらい)は あたしを焦らせて
小田急線の窓に 今年もさくらが映る 君の声が この胸に 聞こえてくるよ
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
Bメロに入ります。
ピンポイントで"小田急線の窓"というフレーズが出てきました。
調べてみると、座間~相武台前間で見られる桜を、作詞をされた水野さんは歌詞にされたのではないでしょうか。
メンバーの出身地が神奈川県厚木市、海老名市ということなので、納得です。
その後に"今年もさくらが映る"とあることから、2人が卒業してから何年か経過したあとのことを書いているのではないかと思います。
さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる 想いのたけを 抱きしめた
君と 春に 願いし あの夢は 今も見えているよ さくら舞い散る
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
1番サビです。
冒頭と同じ歌詞ですね。
春が来て桜を見るたびに、別れてしまった"君"のことを思い出し、忘れることが出来ない。
それでもお互いの夢があるから、離れてしまっても前に進みたい。
"揺れる"というフレーズがあるのは、この両方の気持ちがあるからではないでしょうか。
2番
書きかけた 手紙には 「元気でいるよ」と 小さな嘘は 見透かされるね
めぐりゆく この街も 春を受け入れて 今年もあの花が つぼみをひらく
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹
離れてしまった"君"への手紙。
寂しさを見透かされるのを分かりながらも、相手を気遣い元気でいることを伝えようとしています。
周り(街)の環境は変わっても、季節は進みまた桜が咲く、という内容ですね。
君がいない日々を超えて あたしも大人になっていく こうやって全て忘れていくのかな
「本当に好きだったんだ」 さくらに手を伸ばす この想いが 今春に つつまれていくよ
出典: SAKURA/作詞:水野良樹 作曲:水野良樹