スピッツのいわずと知れた名曲「ロビンソン」

新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに

同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ

誰も触れない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る

片隅に捨てられて 呼吸を辞めない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬寄せるよ

いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの三日月も僕を見てた

待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳

そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ

誰も触れない 二人だけの国 終わらない歌ばらまいて
大きな力で 空に浮かべたらルララ 宇宙の風に乗る

大きな力で 空に浮かべたらルララ 宇宙の風に乗る

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55940

スピッツの曲と言えば、だいたいの人が「チェリー」か「ロビンソン」を思い浮かべるのではないでしょうか?

僕は、「チェリー」ももちろん好きですが、「ロビンソン」の方がメロディー、歌詞共に好きだったりします。

どこかせつないメロディーと、ヴォーカルの草野マサムネさんのとても伸びのあるきれいな声が、絶妙にマッチしていて、ロングセラーを記録したのも頷けますね。

「ロビンソン」の歌詞の意味って?

「ロビンソン」自体は好きだけど、歌詞自体の意味は考えたことない・・・。

そんな人、多いんではないでしょうか?

一見、歌詞を読んでみると分かりやすいように思えますが、実は、とても意味深い歌詞であることが分かります。

新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55940

ここでの<新しい季節>とは、何を表しているのでしょうか?

単純に、「新しい季節の訪れ」を言っているのか、自分の生活における「新たな変化」を表しているのか・・・。

はたまた、後に続く「走る君を追いかけた」という歌詞のことを考えると「好きな人に出会った事」を表しているのでしょうか?


筆者の考えは、単純に新しい季節の訪れを意味しているのではないかと考えます。

そう考えると、すぐ後に続く「せつない日々で」とあることから、新しい季節が訪れる度に、過去の苦い片思いをしていた頃を思い出している状況が自然と浮かんできます。

<河原の道を自転車で 走る君を追いかけた>

そんな片思いをしていた人が、河原の道を走る好きな人のことを追いかけていた。

しかし、そんな好きな人の背中を追い続けるだけで、たどり着く訳ではなかった・・・。

片思いをしている人ならわかるかもしれませんが、そんな自分と好きな人とのすれ違いををこの描写で例えているのかもしれません。


<思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに>

ここでの、大げさなエピソードとは、何を意味しているのか。

それは、その片思いしている人が、その好きな人と「うまく進展する物語」を想像しているのかもしれませんね。

しかし、そんな事は、現実では起きないので、<疲れた肩に ぶら下げて しかめつら まぶしそうに>

からもわかる通り、落胆していたのでしょう。

同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55940

<同じセリフ 同じ時 思わず口にするような>とは、いったい何のことなんでしょうか。

これは、その片思いをしていた人が、自分の片思いの苦い思い出を回想している中で出てくる

好きな人ととの会話、言葉が<同じセリフ>にあたるのかもしれません。

あくまで、思い出なので、<同じセリフ>が<同じ時>つまり、いつでもよみがえってくるよと言いたいのでしょう。

<思わず口にするような>は、その好きな人の口癖を指しているのでしょう。

この片思いをしていた人の、好きな人に対する強い思いが伝わってきますね。

片隅に捨てられて 呼吸を辞めない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬寄せるよ

いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの三日月も僕を見てた

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55940

<隅に捨てられて 呼吸を辞めない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬寄せるよ>

これは、道の片隅に捨てられてもなお、呼吸を続け生き続ける猫と恋がうまくいかない自分とを

重ね合わせているのでしょう。

<いつもの交差点で 見上げた丸い窓は薄汚れてる
 ぎりぎりの 三日月も僕を見てた>

これは、いつも通りかかる交差点の何気ない丸い窓でさえ、片思いのままお自分には薄汚れているように
見えるという事でしょう。

皆さんにも、なにか嫌なことがあると、その後に起こるすべてのことが、自分にとって不都合に思える
経験あると思います。

それを表現しているとも言えますね。

<ぎりぎりの三日月も 僕を見てた>

これも、その丸い窓に反射した三日月が僕を見ていると、自意識過剰になっているのかもしれませんね。

この片思いをしている人は、相当、傷心気味なのでしょうね。

待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳

そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=55940

<待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳

そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ>

現実では、君(=好きな人)とうまくいく事は出来ないけれど、

夢でなら、その好きな人を待ち伏せて、出会い、驚かせる事ができる。

そして、その出会った場所(夢の中)ででもいいから、二人揃って生まれ変わりたい(一緒になりたい)

そんな、片思いをしている人の、切ない、叶わぬ望みを表しているのでしょうか。

最後に

最後まで、記事を読んで下さりありがとうございます!

スピッツの数々の曲の歌詞の意味は、ヴォーカルの草野マサムネさん自身も意味を公表していないので、

様々な解釈が出来るようです。

今回は、あくまで僕の主観的な考えなので、その解釈の中の一つととらえていただければ、幸いです。

みなさんも是非、この記事を機会に、様々なスピッツの楽曲の歌詞を解釈してみたら新たな楽しみが生まれるかと思います!