ニューシングル『来年こそはのクリスマス』インタビュー

本人に直接話を伺ってみました!

今年6月、初の夏ウタとして『いかすぜ!サマースライダー』をリリースしたTЯicKY。 当初より告知されていた通り、連作となる冬ウタが完成した。

タイトルは『来年こそはのクリスマス』。 本作の制作について、さらに声優の名塚佳織氏のゲスト参加について...

ワンマンツアー『あなたがトならわたしはリ~6都市ドサ回り~』のセミ・ファイナル東京公演を終えたTЯicKYに話を聞いた。

ニューシングルの詳細。

“TЯicKYらしさ”のバージョンアップ

インタビュースタート!

ワンマンツアーのセミ・ファイナル、お疲れ様でした。 タイトなスケジュールの中、前作『いかすぜ!サマースライダー』に続き、10/26(水)に冬ウタ『来年こそはのクリスマス』がリリースされます。 今回は新曲についてお話を伺わせてください。 TЯicKY(以下T):ちゃお!(´・ω・`)しゃきん(`・ω・´)ぶわ(´;ω;`) TЯicKYです!よろしくお願いします!  -宜しくお願いします。 早速ですが、『来年こそはのクリスマス』はいつ頃作った曲なんですか? T:原曲を作ったのは7月頃で、完成はつい最近です。(注:インタビューは9月下旬に行われた) 元々夏冬の連作を作る事は決まっていたんですが、ワンマンツアーイベント出演もありましたからかなりシビアなスケジュールで制作をしました。 -スケジュールを拝見しましたが、確かによく曲作る時間あるなぁと思いました。 T:ええ、ホントに(苦笑) しかもミーティング等も含めると、『いかすぜ!サマースライダー』はまだ寒い時期から、 そして『来年こそはのクリスマス』は暑い時期にやってますからね、混乱しますよ(笑) -ミュージシャンって大変なんですね… そんな暑い時期に作った『来年こそはのクリスマス』ですが、私の第一印象を語っていいですか? T:是非お願いします。 -良い意味で期待通りというか、TЯicKYここにあり!という印象でした。 極上のポップ、キラキラ感、ちょっと切ない。 まさに王道、でも焼き直し感は皆無で、純粋に素敵な曲だと思いました。 T:ありがとうございます。 前作収録の3曲は結構新しい挑戦をしたつもりなんですよ。 TЯicKYらしさを大前提に、そこから振り幅を広げるイメージで。 -横展開をするような? T:はい。それは自分自身のスキルアップや視野拡大になったし、お客様にも好評だったので、今後確実に活きると思います。 実際に今作でも、前作で培ったものを反映したようなところもありますし。 -リスナー目線で見ても、確かに今回の音源を聴いていると、さっき仰っていた『前作での経験のフィードバック』が部分部分でわかります。 T:それで今回は、前回の経験値を使ってTЯicKYらしさのバージョンアップを計ろうというのが狙いだったんです。 深くまで掘り下げるようにして産まれたのが、『来年こそはのクリスマス』です。 -なるほど、凄く納得です。 私は、前作によってTЯicKYの殻がひとつ破れたと思うんですよ。 個人的には、少なからず『アレもコレもやってみたらいいのに』と思っていた部分もあったので。 T:そうなんですよ。 結構頑固なところもあるので、パブリックイメージ=正義だと思っていたところがあって。 そこを逸脱する事は悪だという考えが。 アレは自分の美学に合わないだとか、コレはお客様が喜ばないだとか。 もちろん何でもかんでもという訳ではなくラインは設定してますが、ちょっと勇気が足りないところがあったかも(笑) -では今作は、前作を経てオーソドックスなTЯicKYがパワーアップしたと。 それはファンの皆さんも楽しみに思うでしょうね。 T:はい、ご期待ください!

TЯicKYニューシングル『来年こそはのクリスマス』インタビュー&MV公開!の画像

シーンの中で孤高の存在としてあいどるかつどうを続けるTЯicKY。10周年を迎えて尚加速し続ける彼のニューシングルが完成した。 ポップで突き抜けたメロディーが光る表題曲『いかすぜ!サマースライダー』はTЯicKY流エレクトロニックダンスミュージック。今回は表題曲にスポットを当ててのインタビュー。

難産の末に産まれた新スタンダード

-『来年こそはのクリスマス』は、音からして完全にクリスマス仕様ですね。
ベル音色やキラキラシンセを軸にしたシャッフルリズムのポップソング。
歌詞も音も歌メロも、THE・クリスマス!という感じで。


T:完全に意識して作りました。
『クリスマスソング』、『最高にキャッチー』、『ちょっと切なく』。
前作リリース後すぐに、冬盤のタイトル曲はシャッフルのポップソング!というイメージは漠然と頭にあったので、骨組みを作るのは結構スムーズでした。
でもその後具体的なメロディー作りや歌詞はかなり難産で。


-作っては変え、書いては消し、の繰り返しと仰ってましたよね。
私もデモ段階から聴かせていただいていましたが、こうして完成版を聴くと感無量です。
随分様変わりしているしまた相当悩んだんだろうなと思いました。


T:ええ、さっきお話したようにバージョンアップを意識したもんですから、生半可なモンじゃあ自分も皆も納得しないぞ!って己に言い聞かせながら。
その甲斐あって納得出来る曲が作れました。


-楽曲の種類は異なりますけど、『とびきりコンプレックス』や『あたしmind』、古い曲だと『恋愛定義・「仮契約」』と並ぶくらいメロディアスな曲ですよね。
歌詞で何か意識したところはあります?
内容自体は非常にわかりやすいものではあるのですが。


T:本筋はひとつですよね。一貫してブレない内容を歌ってます。
『クリスマスなんて…』ってネガティブな思いと、『こうできたら…』って願望と。
ただ、最後だけが目線が違う。
その部分のメロディーも言葉自体も、敢えてほぼ同じ言葉を使っていますけど。


-あぁやっぱり。一旦完結してますもんね。
最後の一節だけが俯瞰というか、別軸なわけだ。


T:その通りです。
展開として、セリフ⇒曲⇒セリフ(間奏)⇒曲なんですが、とある一節はエピローグ的な意味合いですね。歌詞本編・セリフ・エピローグにそれぞれの役割があるように書いています。
どういう思いなのか、時系列はどうなのかなどなど、読み手それぞれの解釈で読んでもらえればと思います。

声にならないサプライズ

あの有名声優とのコラボ

-そして今話に出た『セリフ』と言えば。 T:はい、思い出すだけで震えます・・・(笑) -声優の名塚佳織さんが参加されていますね。 これは私も度肝を抜かれましたけど(笑) 一体何なんですか、この超展開は。 T:えっと、とりあえず女の子主役のクリスマスソング・・・ あ、まず『来年こそはのクリスマス』ってタイトルがあって、 タイトル通りの内容にするつもりで、 あ! でもまだ歌詞は出来てなくて・・・ -ちょっとちょっと!一旦落ち着きましょう。 思い出しテンパりする人初めて見ましたよ(笑) T:すみません・・・ -いえいえ(笑) タイトルとざっくりした内容が決まっていて、女の子目線の歌詞を書こうと。 T:そうですそうです!まとめて頂いてありがとうございます(笑) それでざっくりとした歌詞を書いていくうちに、間奏にセリフを入れたいと思いまして。 -なるほど、セリフを入れる案は先にあったんですね。 その時から外部に依頼しようと考えていたんですか? T:いえ、最初は自分で入れるつもりでした。 それで打ち合わせの時に関係者に、 『イメージ的にはエウレカ(アニメ『エウレカセブン』の登場人物)みたいな声や話し方なんですよね』 って、ホント雑談の一部で話してたら、あれよあれよと参加して下さる事が決まりました。 -凄いなぁ。 言ったのはご自分ですが、決まったと聞いてビックリしたんじゃないですか? T:そりゃもちろん!その瞬間は声にならなかったですよ(笑) しばらくというか、実際にお会いするまでずっとフワフワしてましたし。 夢なんじゃないかって(笑) -大サプライズですよね。 レコーディングは実際にスタジオに来てくださったんですよね? T:・・・(無言でコクコク頷く)。 -また思い出し緊張!(笑) Twitter等で拝見しましたが、今もその調子じゃあ現場では相当緊張されたんじゃないですか? T:はい、そりゃもう・・・ 緊張の余り身も蓋もない話をしてしまったり・・・。 でも凄く優しく接してくださって助かりました。

レコーディングはもう凄かったですよ。 これがプロか!これこそプロだ!という瞬間の連続でした。 こちらも声優さんの起用は初めてで勝手がわからないので、イメージで伝えるしかなかったんですけど、まさにイメージ通りに演じて下さって。 -アウトテイクも聴かせて頂きましたが、どのテイクも全部凄かったですね。 T:ですよね。だから、どのテイクを使うか本当に迷ってエンジニアの方ともかなり相談しました。 結果今回は収録されたテイクを使わせて頂きましたが、いずれ他のテイクのお披露目も考えています。 どういった形になるか楽しみにしていてください!

レコーディングの際、名塚氏のサインしてもらったTЯicKY私物のDVD。一生の宝物だそうだ。

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人に恵まれた音楽(あいどる)活動

恵まれた環境

-アレンジは3曲ともJin-Machineのマジョリカ・マジョルカ・マジカル☆ひもりさんによるものです。 T:相変わらずの多才っぷりを発揮して頂きました。 『来年こそはのクリスマス』はそれこそヒットチャートに入るようなキラキラポップの真骨頂的なアレンジですし、耳障りの良いアレンジ。 c/wの『いつも笑顔で~アイドルの心得~』はアイドル風のギターソロがぶっ込まれているEDM+ロックナンバー。 『リプ、送らなきゃ良かった』はハードなデジタルパンク。 かなりバラエティに富んだひもりん祭りなCDになっています(笑) -ひもりさんも前作依頼したお二方もですが、TЯicKYの良さを全力で引き出してくれるアレンジャーの起用だと思います。 T:えぇ、本当に。 ひよこ(TЯicKYファンの通称)をはじめ、アレンジャーさんもエンジニアさんも関係者もそうですけど、私の活動は本当に人に恵まれています。 感謝しかないです。 -良い作品を作って、良いライブをする事が一番の恩返しになるんじゃないですか。 T:はい!頑張ります! MC等で話している、『応援してくれている方、関わってくれる方みんなが少しでも笑顔になってくれたら嬉しい』というのが紛れもない本心ですので、少しずつでも叶えていけるように。 -そして、前作に引き続き今作もジャケットデザインを手掛けている裏さん(ex.遺伝子組換こども会)もそのうちのひとりで。 T:はい、とてもお世話になっています。 来年のツアーファイナルでもベースを弾いてくださる予定です。 このジャケ最高じゃないですか? 最初に見せた時、一発で元ネタ見抜いてましたよね(笑) -今回も素晴らしいですよ。 私、『来年こそはのクリスマス』ジャケの元ネタのゲーム大好きなので、制作過程のものを拝見した時からピンと来ました(笑) T:前作は『ぼくのなつやすみ』オマージュでしたが、今回は・・・まぁ見てのお楽しみということで(笑) 既に一部はTwitter等で公開していますが、それがほぼフリになるレベルです。 歌詞カードや内側を見ると完全にネタが分かる仕様となっております。 -前回伺いましたが、やはりCDという物自体に思い入れがあるんですね。 このCD手に取ってジャケや歌詞カード見るの、凄く楽しいですよ。 T:はい、やはりそこはとことんコダワリを持ってやっていきたいと思ってます。 きっと今回も色んな意味で楽しんで頂けるはずです。

前作も、お客さんからたくさんの反響を頂いて。 そういう声をひとつ頂く度に、『こだわって良かった』と私自身嬉しいですから。 これからもこのスタンスはずっと守っていくつもりです。 -そして今後もライブやインストアイベントが目白押しで。 T:前回に引き続きタワレコ新宿店さんや、初となるヴィレッジヴァンガード高円寺店さんなど、今回もたくさん皆と会えるよう頑張ります。 詳しくはWEBをチェックして頂いて、この秋~冬も楽しく騒ぎましょう! 宜しくお願いします!!!(`・ω・´) ―購入特典やイベント参加特典もあるようなので皆様是非チェックしてみてください。

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