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2016年11月27日更新

マイクプリアンプの必要性と使い方を図解で解説

マイクに必要不可欠なマイクプリアンプ。よく耳にする機材名だけど何のため、どう使えば良いのかわからない。そんな方のために今回はマイクプリアンプの必要性と使い方を図を交えながら解説していきます。この記事を基に、さらに表現の幅を広げてみましょう!

マイクプリアンプ?名前は聞いたことあるけど・・・よくわからない

機材の名前は聞いたことはあるけれど何なのかよくわからないものってありませんか?


どんな機能があるのか、どような効果があるのか、いつ使うのか、どう操作するのか・・・


今回の記事のテーマにある『マイクプリ』にも、そんな疑問をお持ちな方がいるのではないでしょうか。


そんな方のために順を追って解説させていただきます。

そもそもマイクプリって何?

マイクプリとは?

マイクプリというのは略称です。


正式名称は「マイクロフォン・プリアンプリファイアー(Microphone preamplifier)」といいます。


他の呼び方として、マイクアンプやヘッドアンプ(HA)などとも呼ばれることもあります。


その名が表すようにマイクのアンプです。マイクの音を増幅する役割を受け持っています。

マイクプリがなぜ必要なの?

音響機器や電子楽器の出力レベル(出力する音の大きさ)には、大きく分けるとラインレベルとマイクレベルと呼ばれる二つのレベルがあります。


「ラインレベル」というのはシンセサイザーなどの出力信号が大きなものを指し、多くの音響機器はこのラインレベルを基準とした設計になっています。


それに対して、「マイクレベル」はラインレベルよりも非常に小さいマイクの出力信号を指します。


これらの大きい音と小さい音を同時に鳴らしたら、どのように聞こえてくるでしょうか?


ラインレベルの音はしっかりと聞こえるのに対して、マイクレベルの音はそのままだと聞こえにくいはずです。


そこでマイクレベルの音とラインレベルの音を同時に鳴らした時でも、しっかりと聞こえるようにマイクレベルをラインレベルと同じくらい増幅する必要がありますよね。


そのため、マイクを使用する際にはマイクプリは必要不可欠な機材となります。

ここまでご覧になって、「あれ?おかしい・・・マイクプリを使わなくてもマイク使える」と思った方は少なくないはずです。


そう思った方の多くはは”DTM”や“歌ってみた“を実際されていて、下の図の様にマイク⇒オーディオインターフェース⇒パソコンという形でシステムセッティングをしているのではないでしょうか。

マイクプリの特徴は?

マイク専用のアンプとして設計されている

マイクプリはマイクに特化しているため、マイクを使用する様々なシュチュエーションを考慮し設計されています。


例えば、コンパクトさを売り物にする機種や使い勝手を重視した機種、とにかく音質を追求する機種などがあり、各機種とも特色が色濃くバラエティに富んでいます。


機種によっては真空管を使用したもの、イコライザーやコンプレッサーやフィルター等の機能を有するもの、複数の入出力を搭載するモデルもあります。


マイクプリという一つの機材でも多種多様な製品があります。

個性の先には変化がある

機種ごとに個性があるのでマイクプリを導入することで作品の仕上がりに変化を生み出すことができます。


音の表情やニュアンスの変化をもたらすのに最適なアイテムだといえます。


用途や作品のテーマによって複数の機種を使い分けたりすることも可能です。


機種特有の機能を活かせば、好みの音作りにもチャレンジすることができます。


頭の中にイメージをマイクプリを通して体現させましょう!


そして、表現の幅を広げてみましょう!!

基本的な使い方は?

接続方法

マイクプリの導入は前述のマイク⇒オーディオインターフェース⇒パソコンというシステムセッティングをしているならマイクとオーディオインターフェースの間にマイクプリを接続してあげるだけなので非常に容易です。


マイク⇒マイクプリ⇒オーディオインターフェース⇒パソコンの順番で全く難しいことではありません。


ただし、オーディオインターフェースを取り扱うときに注意するポイントがあります。


まず、接続する前にファンタム電源がOFFになっているか確認してください。


OFFにしないとマイクプリが故障する恐れがあります。


続いて、マイク入力とライン入力が同一であるか、別々なのかを確認してください。


同一であれば、そちらに接続してください。


別々の場合は必ずライン入力に接続してください。


また、切替スイッチがある可能性もあるので確認し、ライン入力ができるように切り替えてください。


なぜここまで徹底して確認する必要があるかというと、マイクレベルからラインレベルに増幅する役割を単体型マイクプリが担うことになるからです。


オーディオインターフェースの内臓マイクプリまでも作動させてしまうと、とんでもなく増幅してしまいます。


使用するオーディオインターフェースをしっかりと確認してから接続しましょう。


当然、入力信号のレベル調整も変わってきますのでボリュームは最小にしてから調整したほうが良いでしょう。

ファンタム電源

ほとんどの機種に「ファンタム電源」または「48Vスイッチ」という機能があり、コンデンサーマイクを使用する際にONにするスイッチです。


コンデンサーマイクを使用する場合、マイクプリにファンタム電源の機能があるかどうか確認が必要です。


コンデンサーマイクを接続してからONにしましょう。


逆に外す時はOFFにしてから作業してくだい。


その際、ゲインボリュームは最小にしておきましょう。


また、このスイッチはダイナミックマイクを使用する場合は必ずOFFにしてください!!!!


もちろん、ダイナミックマイクを接続する前にですよ。


ONのまま、もしくはONにして使ってしまうとダイナミックマイクが破損する恐れもあるので要注意です。


【よくある注意点】


*マイクプリアンプのファンタム電源を「ON」にしたら接続しているオーディオインターフェースのファンタム電源は「OFF」にしてください!


両方ONにしてしまうと故障を引き起こしてしまう可能性があります。

ゲイン調整

主にInputやGAINと表記されているボリュームです。


マイクから送られてくるマイクレベルの信号をラインレベルに増幅・調整します。


増幅率が非常に高いため、電源のON・OFFの前にはボリュームを最小にしておきましょう。


この入力レベルのゲイン調整はマイクプリを使いこなすのうえでたいへん重要になってきます!


はっきり言いますと、作品の出来をかなり左右させます!!


可能な限り入力レベルを大きくすることができるかがポイントです!!!


手順としては、レベルメーターもしくはCLIP-LED等で確認しながらレベルオーバーしないようボリュームを上げていってください。


レベルオーバーすると音が歪んでしまいます。


レベルオーバーしてしまったらボリュームを少し戻してください。


ボーカル録りであれば、声が最も大きくなるときの音量に対して入力レベルを調整してください。


入力レベルの高さが音の解像度を反映させます。


また、出力レベルが調整できる機種もありますが、次段のオーディオインターフェースで過大入力を起こさないように調整してください。

入力ジャック / 出力ジャック

「マイクプリを導入すると入出力の接続が・・・」という悲鳴をよく耳にします。


この問題は基本を抑えておけば、そう難しいことではありません。


むしろ、こんなことで悩んでいたんだとも思えることです。


入力となるマイクからマイクプリの接続は「XRL(キャノン)」が基本です。


そして、オーディオインターフェースへ受け渡す出力も、特別なことがない限り「XRL(キャノン)」が基本です。


このことから、上の図の様なマイクプリを接続するといった場合、なんとなく想像できますよね。


入力部と出力部それぞれにXRL(キャノン)ジャックとフォーンジャックがついている機種です。


この場合、入力が緑の印がついているXRL(キャノン)ジャックになりまのでマイクからのケーブルを接続します。


また、出力は赤の印がついているXRL(キャノン)ジャックになりまのでオーディオインターフェースとつなぐケーブルを接続します。


※機種や各機材の組合せ次第では、他の接続方法が好ましい場合もあります。

マイクプリのおはなし番外編

マイクからの出力信号はマチマチ

マイクからの出力信号は一定ではなくマチマチであることは、みなさんご存知ですよね。


当然、同じマイクでも大きな声と小声でしたら、集音したマイクの出力信号に差が生じますよね。


そして、同じ声の大きさでもマイクから離れているのと近くからでは、こちらも集音したマイクの出力信号に差が生じますよね。


このようにマイクへのアプローチ(マイクの使い方)が変われば、出力信号に差が生じます。


また、マイクの機種変更やマイクの種類(ダイナミックマイク / コンデンサーマイク)が異なっても出力信号に差が生じます。


つまり、出力信号はマイクレベルですのでマイクプリで増幅する必要があります。


そのとき、機種・種類や使い方の違いでゲイン調整も異なります。


なんと、そのときの増幅率の差は10倍~1,000倍も生じる可能性があります。


こんなことも頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。


ゲイン調整とノイズの関係

前述にありました入力レベルのゲイン調整が上手くこなせるようになると、同時にノイズ対策にも優位性を持つことができます。


「えっ!?なんでですか~????」


と思うかもしれませんが、事実です。


なぜか、といいますと、想像よりも小さなノイズを含めてのおはなしなんですが、電子機器というのはどうしてもノイズの混入を100%避けることができません。


例えば、同じマイクレベルの音を同じラインレベルに下記のちがう増幅方法をとるとします。


①マイク⇒マイクプリ【ここで10倍に増幅 / ここで1%のノイズ発生】⇒オーディオインターフェース(ライン入力)【ここで2倍に増幅】


②マイク⇒マイクプリ【ここで2倍に増幅 / ここで1%のノイズ発生】⇒オーディオインターフェース(ライン入力)【ここで10倍に増幅】


結果として共に20倍の増幅をするわけですが、ノイズの影響は全然ちがいます。


最終的に①はノイズが2%発生します。


②は、なんと10%も発生してしまいます。


比率の問題なんですが、①のように早い段階で多くの増幅をしたほうがノイズの影響が少ないということです。


前述のゲイン調整やこのノイズに関することのように、音響機器では早い段階で可能な限り増幅した方が優位なことが多いです。

おすすめのマイクプリアンプはこちら

マイクプリアンプの使い方は理解できましたでしょうか?

マイクプリアンプの基本的な機能から必要性、使い方まで書いてきました。


正しい使い方、接続方法を守って楽しい音楽・DTMライフを送りましょう。

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この記事のキュレーター

機材好きです。

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