【お願い! セニョリータ/ORANGE RANGE】製作を夏まで待てなかった？！PV＆歌詞はこちら★

この曲は、2005年6月8日に発売されたレンジの通算11枚目となるシングルです。

前作『ラヴ・パレード』から2週間という驚異の短期間でリリースされました。

実はこの曲、『ラヴ・パレード』よりも早い段階から製作が行われていました。

大塚ベバレジ「MATCH」のCMソングに起用され、CMと連動したPVが制作されました。

当時、人気が爆発していた彼ら。

オリコンチャートでは週間1位を獲得し、2005年度年間11位を獲得したシングルとなりました。

沖縄出身の彼ららしい、夏感満載のこの曲。

「ロコローション」や「上海ハニー」に続く、レンジのサマーチューンとなっています。

夏感満載でありながらも、この曲の製作が始まったのは正月休みごろ。

NAOTO（ギター）が言うには「（この曲を作るのを）夏まで待てなかったから」という理由でした。

「スペインの暑い夏がイメージ」という言葉の通り、フラメンコで使われていそうなメロディーやサウンドがベースとなっています。

夏フェスで演奏されれば盛り上がること間違いなしの1曲です。

舞台は真夏の都会。「スクランブル交差点」とあるので渋谷でしょうか？

コンクリートジャングルの都会の真夏の暑さには、「あ～」とうなだれてしまうものです。

そんな中、大勢の人が行き交うスクランブル交差点ですれ違った女性に一目惚れしてしまいます。

ビーチならまだしも、大都会のど真ん中で必死にアプローチを仕掛けるというのは、その女性への一目惚れがどれだけ本気かが分かりますね。

一目惚れした女性と「踊りたい！触れてみたい」と、男の欲望が溢れている様子が窺えます。

「セニョリータ」とは、スペイン語で未婚女性への呼びかけとして使われる言葉。英語の「Miss」と同じです。

つまり、一目惚れした未婚女性を、この恋の熱が冷めないうちにテイクアウトしようと企む男の心情を歌っているのです。

何を「一滴残らず」なのか、「もぎたて果実」が何を指すのか、ちょっと色々と妄想してしまいます。

最後に「激しすぎるよセニョリータ」とあることからも、頭の中では2人はベットの上なのでしょう。

このようなエロい表現が満載なのも、レンジの夏ソングらしいですね。

この部分の歌詞を見ていると、これはもう実際にベットの上にいますね。

お互いちょっとためらいつつも、鼓動が高鳴っていく緊張の様子。

緊張している女性を、男性が優しくリードしていくのです。

一目惚れした相手に求愛し、うまく「テイクアウト」をした男性。

今2人がいるこの場所は、まさに「灼熱のグラウンド」となっているのです。

色々と終わって冷静になると、結局 夏だね 悪いのは」と、すべてを夏のせいにしようとしている様子が窺えます。

交差点のど真ん中で一目惚れをしたのも、その勢いでアプローチしたのも、それが成功して一晩共に過ごすことが出来たのも、すべては夏のせいなのです。

所謂「賢者タイム」の男性は、異様な冷静さに包まれてしまうのです。

冷静になって「何やってんだ俺・・・」となり、この場から逃げ出そうとしている、そんな状況ですね。

なかなかのクズ野郎です。

欲望を満たすために越えた一線。

全てが終わると「蜃気楼なのか!?」と疑ってしまうほどに、幻のように思えてくるのです。

最後に「周り見えず　オフサイド」とあるように、欲望のままに暴走した結果。

欲望に忠実なのは良いですが、それで後悔しないようにしたいですね。