『サイレントマジョリティー』のMVを最初に見た時の衝撃は忘れられません。
こちらを睨み付けるような眼差しでセンターに立つ平手友梨奈、デビューシングルでまだ不慣れながらも全身で楽曲を表現しているメンバーのパフォーマンス。
この曲が伝えたいことは何なのか。
歌詞を区切りながら、その意味を紐解いていきたいと思います。
1番
人が溢れた交差点を
どこへ行く?(押し流され)
似たような服を着て
似たような表情で …
群れの中に紛れるように
歩いてる(疑わずに)
誰かと違うことに
何をためらうのだろう
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
都会のイメージが湧きます。
確かに人で溢れている割には似たような服、髪型をして無表情で歩いている人が多いような気がします。
それに対して、「人と違ってもいいじゃないか」と言い聞かせているように思います。
先行く人が振り返り
列を乱すなと
ルールを説くけど
その目は死んでいる
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
"先行く人"とは自分よりも大人な人を指しているのでしょうか。
「周りに合わせろ」「ルールを守れ」「に従え」
そう言う大人を目の当たりにしたけど、そう言う目は死んでいると感じたのですね。
君は君らしく生きて行く自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ
誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない
Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
ここからサビになります。
大勢に従うのではなく、"君は君らしく"
皆、やりたいことをやれる"自由"がある。
なんとなく出来ているレールを歩くことは大人に支配されること。
例え孤独になっても、自分の道を進め。群れていては、夢を見ることは出来ない。
訴えかけるように、一つ一つの言葉がとても力強く表されているサビになっています。
2番
どこかの国の大統領が
言っていた(曲解して)
声を上げない者たちは
賛成していると…
選べることが大事なんだ
人に任せるな
行動しなければ
Noと伝わらない
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
大統領の曲解した発言を使用して。
声を上げなければ賛成しているとみなされる。
人に任せるのではなく、自分の意思を伝える事。
生きていれば色んな選択肢があります。
主張しなければNoという本心は伝わらない、というメッセージのように思います。
君は君らしくやりたいことをやるだけさ
One of themに成り下がるな
ここにいる人の数だけ道はある
自分の夢の方に歩けばいい
見栄やプライドの鎖に繋がれたような
つまらない大人は置いて行け
さあ未来は君たちのためにある
No!と言いなよ!
サイレントマジョリティー
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
2番サビです。
自分のやりたいことをやって、"One of them"=その他大勢にならないこと。
人には人の、自分には自分にしかない人生がある。
その他大勢の大人が歩く道を行ったらつまらなくなるから、未来は自分の手で切り開いていけ。
だから、"No"と言う事が大切だ。
2番も強い口調で訴えかけてくるようなサビになっています。
誰かの後
ついて行けば
傷つかないけど
その群れが
総意だと
ひとまとめにされる
出典: サイレントマジョリティー/作詞:秋元康 作曲:バグベア
人に従い付いていくことは楽であり、傷つかずに済みます。
ですがそうすると自分の"本心"は伝わらず、その群れの言葉としてしか通りません。
世の中は大抵そういう構図で出来ている気がしますが、果たしてそれで良いのでしょうか。