これまでの君の人生はあまり綺麗なものではなかったのかもしれません。

先ほどグレーのような暗い色の青春時代だったのかもしれないと述べました。

このことからもあまりキラキラした過去ではないことがわかります。

しかし、ダイアモンドの原石というのは普通の石。

これを磨くことでダイアモンドはできあがるのです。

まさに君の人生はこのダイアモンドに似ているのかもしれません。

今まであまり良くない人生でも、これからダイアモンドのように光り輝くような人生になるかもしれない。

君のこれからの未来は、過去なんかよりもよっぽど素敵で、キラキラした毎日になる。

これを僕は確信しているのです。

君は信じられないかもしれないけれども、僕が保証しているかのようです。

「永く」という言葉。

これまでの人生よりもはるかにながい素敵な未来が待っているということを表しています。

そして永遠に素敵な未来であることも表現しているのではないでしょうか。

先ほど、白い羽根の表現が出てきたことで、光がさしはじめるような効果があると述べました。

その後のここの歌詞では「ダイアモンド」や「美しい」などキラキラした言葉が出てくるのです。

これからの君の未来がこれだけキラキラしたものであるということを示しているのではないでしょうか。

信頼関係

君が僕を

死んでしまいたいと 思ったことがある 目を逸らしながら言った
そんな君が今では しっかり僕の手を 握ってるね 離さない

出典: White Wings/作詞:小竹正人 作曲:Mike Macdermid・Carlos Okabe・Toshiya Hosokawa

君は過去に死にたいと思ったそうです。

他の理由も考えられますが、いじめを受けていた可能性が高くなってきました。

理由が何であろうと、死を考えてしまうほど辛い過去を過ごしていたことがわかります。

僕の目を逸らしてこのことを言ったことから、隠したいと思っていたのかもしれません。

「こんなことを言ったら引かれてしまうのではないか」という気持ちもあったでしょう。

しかし、それを話してくれたということは君は僕のことをとても信頼していることがわかります。

死にたいと思っていたということは、おそらく人に頼ることができなかったのかもしれません。

そんな君が僕の手を握ってくれている。

僕のことを信頼している証拠です。

だからこそ僕も絶対に君を見捨てたりはしない

そのような気持ちがこの歌詞からは伝わってくるのではないでしょうか。

僕が君を

悪戯に人を 傷つけてしまうのが 簡単なこんな時代だからこそ
自分を信じよう だれかを信じよう 君に羽根をあげよう

出典: White Wings/作詞:小竹正人 作曲:Mike Macdermid・Carlos Okabe・Toshiya Hosokawa

この歌詞から、君がいじめを受けていた説が強くなってきました。

人を傷つけることが簡単にできてしまう時代。

軽い気落ちで言ったことが相手にとってとても傷つくことだったり、SNSの普及もその原因になっています。

昔以上にそのような傷つけ方ができるような時代なのです。

だからこそ、この歌が生まれたのかもしれません。

人に何かを言われて、自分に自信がなくなって、死にたいと思ってしまう。

味方は誰もいないのではないかと思い始めてしまうこともありますが、それはだめなのです。

自分、そして他人を信じる。

何か傷つくことを言われても、全員が自分のことをそう思っているわけではありません。

自分を信じてくれる人もいるのです。

そしてここの歌詞の最後の部分にはっきりと羽根について述べています。

僕を信じてくれたから僕は君に羽根をあげているのかもしれません。

ここでの羽根は僕が君を信じている証拠でもあるのです。

大切な存在

未来へ

世界はいつだって変わってく そう僕らも 変わらなきゃいけない
同じ場所うずくまり待ち続けても 何も変わらない White wings for you
アスファルトの亀裂から咲いた花は 逞しすぎて健気で思わず
その根を包みながら 広い大地へと 移し替えたい 君にもわかるだろう?

出典: White Wings/作詞:小竹正人 作曲:Mike Macdermid・Carlos Okabe・Toshiya Hosokawa

私たちの日常は日々変化していくものだからこそ、それに対応していかなければなりません。

過去にずっとい続けてはだめなのです。

そこにいても、何かが始まることはありません。

だからこそ、君にはプレゼントした羽根で未来に飛び立って欲しいのです。

傷ついたところに咲く綺麗な花の描写。

まるで君のようです。

過去で傷ついた君ですが、本当はとても素敵で綺麗な花のようなのでしょう。

過去にいろいろな傷を負ってきたからこそ、とても強い気持ちの持ち主なのかもしれません。

歌詞の4行目には「思わず」という言葉が出てきます。

この言葉には、なぜか手を差し伸べたくなるという意味が込められているのではないでしょうか。

そんな傷だらけでも力強く生きている君だからこそ助けてあげたいと思うのです。

そしてもっと住みやすい場所、花にとっても心地の良い場所に移動させてあげたい。

君が過去のせいで未来に進めない状態であるかもしれないけれども、新しい場所に連れて行きたい

そんな僕の想いの表れでもあるのです。

君に対して同意を求めているということは、君の意思を確認しているのでしょう。

本当は君もそうしたかった、しかし勇気が出なかったのかもしれません。

だからこそ僕があげた羽根で飛び立って欲しいのです。

僕にとって

まっすぐに僕を見て 「好きです」と微笑んだ 君の声
ずっと忘れないよ 胸の一番奥 深く届いた声

出典: White Wings/作詞:小竹正人 作曲:Mike Macdermid・Carlos Okabe・Toshiya Hosokawa

そして君からの告白の言葉が登場します。

君は僕のことが好きだったのです。

僕を信頼していて、過去のことを話している理由もわかりました。

僕はとても君自身を変えた人物なのかもしれません。

そんな君の声は僕の中にも響いて、とても印象に残っている。

僕にとっても君が大切な人であるということが伝わってくるのではないでしょうか。

白い羽根を君に贈ろう