AAA「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」のMVを見る

注目のMV!

甘いラブソングから、格好良いダンス曲まで何でもこなす男女7人組グループAAA(トリプル・エー)。 デビュー10周年のアニバーサリーイヤーである2015年、7ヶ月連続リリースの第3弾シングルとして「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」が発売されました。 タイトルだけで「どんな内容だろう?」と気になるところですが、まずは、MVを見てみましょう。

もどかしい気持ちをグッと押さえているような歌声が
聴く人の心に切なさを残しますね。
では早速、その歌詞の内容を紐解いていってみましょう。

AAA「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」の歌詞を紐解く

歌詞解釈!

それでは歌詞を紐解いて行きましょう!

ありふれてゆく時間がただ、
ふたりを乗せて運んでいく
写真の中のあの笑顔は
こんな日が来ると知らなっかたね

いつからだろう、
些細なことでケンカばかりしてきたね
思い遣りや、優しさや、
体温(ぬくもり)を置き去りにして

出典: ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女/作詞:Kenn Kato 作曲:丸山真由子

昔、二人で撮った写真が写真立てに飾られているイメージが浮かびました。 あの頃は別れの日が来るなんて考えもしなかったのに、今の二人にはあの頃の笑顔はありません。

自然とお互いのことを思い遣ることができたはずなのに知らないうちに喧嘩が絶えなくなってしまった二人…

ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女
どちらのせいでもなく、
そばにいすぎただけのことで
戻れない...とわかっているのに、
もどかしいくらい弱気で
身勝手なぼくは、
君をまだ離せない

出典: ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女/作詞:Kenn Kato 作曲:丸山真由子

主人公である「ぼく」が憂鬱なのは、彼女が不機嫌であることが原因のようです。 もう以前のように笑いあうこともできないと分かっているのに、主人公には、別れを告げる勇気がありません。

ここでは、彼女のことを手放すことができず微かな希望をまだ探している主人公の様子が描かれていると思います。

AAA「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」に描かれた歌詞の意味を紐解くの画像

話しかけても上の空で、
慌てて咲かす作り笑顔
背中を向けたその瞬間、
またひとつ君が溜め息をつく

ぼくが君にあげられるもの
それはきっとただひとつ
しあわせとか、
約束じゃないなにか、
答えは自由

出典: ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女/作詞:Kenn Kato 作曲:丸山真由子

一緒に居る時も、心ここに在らずという様子の彼女。 一旦は取り繕うものの、見えないところで彼女はため息をつきます。

そして、そんな彼女の行動に主人公が気付いてしまっている点が切ないですね。

もはや彼女を笑顔にすることは自分にはできないと悟った主人公は、彼女との未来を描くのではなく、彼女を手放すことを選択します。

大好き、とか、愛してる、だとか
いとしいあの響きが
色褪せた言の葉に変わる
その代わりに隠してた言葉
声には出せないさよなら
明日(あす)の朝目覚めた時、
残してくから

出典: ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女/作詞:Kenn Kato 作曲:丸山真由子

以前はよく言っていたはずの「大好き」や「愛してる」といった言葉もその甘い色がくすんでいき、過去に変わろうとしています。

今まで告げてきた愛の言葉の代わりに、ずっと彼女に言えなかった言葉を明日の朝、伝えようと決心する主人公。

「声には出せないさよなら」というフレーズから、主人公が黙って彼女の元を去ろうとする様子が分かります。

AAA「ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女」に描かれた歌詞の意味を紐解くの画像

まだ暖かいベットと裏腹に
体温のない冷え切った胸騒ぎがぼくの心からぶら下がり
あの日あの時ほらもしもあぁしてたらとか
思い出は後悔に姿変えるジョーカー
君のキーケースと心のスペースから出てくから
You go your way

出典: ぼくの憂鬱と不機嫌な彼女/作詞:Kenn Kato 作曲:丸山真由子

この場面では、主人公が「声には出せないさよなら」を告げる前日の朝、ベッドに寝転ぶシーンが思い浮かびました。

傍らにはまだ彼女の温もりが残っているけれど、その温もりに反して主人公の心は冷たく冷え切っています。

彼女との思い出をたどってみても、すべて「あの時もし…」という後悔に変ってしまう…

だから、一緒に住んでいた部屋からも、彼女の心からも自分という存在を消そうとする主人公。 彼女には幸せな道を歩んで欲しい…

そんな主人公の優しさとも、諦めともとれる感情が伝わってきました。