タイトルとアンマッチなサウンドがクセになる

サイサイらしいロックチューン!

「八月の夜」というタイトル名を聞いて、ロマンチックなバラードを思い浮かべた人も多いはず。

例えば、少し涼しくなった夏の夜空の下で、恋人同士がゆっくり歩いている…、そんな感じですよね。 では、実際にSilent Sirenの「八月の夜」を視聴してみましょう。

実は、イメージに反してかなり爽快なロックチューン。
夏の暑さでバテてしまった心と体を、一気に奮い立たせてくれそうなテンポの速さですよね。
ライブで披露された時には、どこか悲しげなメロディと歌詞に切なくなりながらも体はノリノリになるはずです。

へたくそな恋の駆け引きがもどかしく感じる、夏の恋愛ソング

歌詞解釈

さっそく紐解いて行きましょう。

君の好きなところ
変な癖があるところ
無表情なのに キュッと
上にあがる口角

出典: 八月の夜/作詞:すぅ 作曲:すぅ

恋愛ソングによくある、好きな人の好きなところについて触れています。

どうやら、主人公の好きな人は、無表情でも口角だけは上がっているようですね(笑)。

周りの人にとっては気づかないちょっとした仕草や、変だと思うことも、主人公にとっては可愛らしく思えるのでしょう。

ここから、主人公が本当に彼(彼女)が好きだという気持ちが伝わってきます。

合格点をあげるよ
上手くできてるね
褒めてくれる 君はいったい
何を見てるの

出典: 八月の夜/作詞:すぅ 作曲:すぅ

このフレーズから主人公は相手の気持ちをまだ確かめていないのでは?と予想します。 だから、どうして褒めてくれるのか主人公にはわからないのではないでしょうか。 もしくは、「私(僕)のことが好きなのかな?」と思いながらも、 「やっぱり違うよね」と言い聞かせているようなイメージです。

Silent Siren「八月の夜」の歌詞の恋愛ストーリーを解説の画像

さら さら さら さら なびくふたりの
まだ まだ まだ まだ 微妙な距離も
ゆら ゆら ゆら ゆら 揺れる気持ちも
微かに指先が君に 振れる 触れ 溢れ
重なる

出典: 八月の夜/作詞:すぅ 作曲:すぅ

”微妙な距離”や”揺れる気持ちも”というところで、
やはりお互い気持ちを知らないということがわかります。

そして、そんなもどかしさをもう少し具体化させたのが次の歌詞です。

手が少し擦れ違うくらいの近さになったことがわかります。 (それでもまだ微妙な距離ですが。もどかしいです!)

そして今度は確実に”触れ”て、気持ちが”溢れ”て2人の手が”重なる”…! ここの部分は、ゆっくりと2人の距離が近づいている様子がわかる、注目ポイントだと思います。 筆者お気に入りのシーンです。

八月の夜 募る I love you
帰り道に買ったアイス残して
また次を また次を
どうにか作っていたんだ
少しずつ酔う ゆらり漂う
冷凍保存した 記憶溶かして
また君に また君に
会える理由をずっと探してるんだ

出典: 八月の夜/作詞:すぅ 作曲:すぅ

ここからサビです。歌の中の1番伝えたいことが詰まっている部分ですね。 主人公の想いが溢れ出ています。

”募る I love you”は、あと1歩踏み出す勇気がない主人公の気持ちが伝わるフレーズですね。 そして、次に会う口実として帰り道に一緒に買った”アイス”を冷凍保存しています。

次は「一緒に買ったアイスを、一緒に食べよう」と誘うのでしょうか。 とにかく、”会える理由をずっと探してるんだ”ということですね。

Silent Siren「八月の夜」の歌詞の恋愛ストーリーを解説の画像

君の好きなところ
子供みたいに笑うところ
愛おしくなるメロディーそっと
ふたり包む音色

出典: 八月の夜/作詞:すぅ 作曲:すぅ