加藤ミリヤの実体験を元に作られた楽曲
「ソツギョウ」は加藤ミリヤさんが現役女子高生時代に作詞作曲された楽曲であり歌われている内容、例えば”教科書も捨てた”などは実体験が元となっています。
この曲はリリースから10年以上経過した今でも現役女子高生から共感を得ており、卒業シーズンに聴きたい曲としても選ばれています。
現代女子高生がどのような心情で学校生活を送っているのかそのリアルな背景が見えてくる「ソツギョウ」の歌詞に注目してみましょう。
女子高生が共感する加藤ミリヤ「ソツギョウ」の歌詞の意味
たった一つ見つけ出す その日が来る
壊されそうで it feels like killing 支配の中で
ねえ 泣いて泣いて泣いて泣いた答えここに
信じてる私 いつもrespect
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
毎日何かに支配されている主人公の女子高生は自分が何かに壊されてしまう恐怖と戦っているように感じます。
支配というのは学生生活においての縛りのようなものなのではないでしょうか。
校則などがそうですよね。
頭髪、服装、スカートの丈などの身だしなみから授業態度などの内申に関わることまで、規則に縛られていることに不満を感じている女子高生は多いでしょう。
なぜ大人たちが決めたルールに縛られなければいけないのか?
葛藤の中、気づけば泣いている自分。
信じられるのは自分だけ。
respect(リスペクト)とは尊敬を意味しますが、自分のことを信じられる自分にリスペクトという解釈になるのでしょうか。
けだるいin da morning 眠たい目をこすり こすり
シャツに腕さっと通す 変わらない日々は
すれ違う大人たちの 視線ひどく感じる
(苛立ってくる 睨んでみる) fu-
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
なんとなくだるい朝、眠気眼をこすりながらも今日も一日が始まります。
学生服のシャツに腕を通す変わらない毎日に憂鬱を感じている主人公。
いつものように登校をする中ですれ違う大人の視線を感じます。
特に何かを注意されるわけでもなく、ただただ物言いたげな視線で大人たちに見られている主人公は苛立ちを感じ、つい睨んでしまいます。
ここも現役女子高生の共感ポイントのひとつかもしれません。
自分は悪いことをしているわけではないのになぜか冷たい視線を感じることがありますよね。
そんな大人たちを睨んではみるけど、何かが変わるわけでもなく虚しくなるだけなんですよね。
Don't talk 2 me うるさい 聞きたくない ほっといて わかる訳ない
ただ泣けてくる
ああ もっと ねえ もっと 自由になりたいよ
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
複雑な心境の中、大人たちに声をかけられても自分の気持ちなどわかってもらえるはずがないという心の叫びが聞こえてきます。
お年頃である女子高生はなかなか周囲の人間に心を開くことができないのですよね。
話したところで解決できない、それなら話したくもない、どうしようもない感情がループして自分も苦しめます。
ただ自由になりたい、それだけが唯一の願いなのでしょう。
教室から見える景色 高層building
寂しい 虚しい 一人だけ取り残されてる
ノートに いつだって書いていた言葉は
(気付いて欲しい ここに居るのに)
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
教室の中、1人の女子高生が窓の外をボーっと眺めている様子が浮かんできます。
そこには高層ビルが立ち並び、まるで自分1人だけ取り残されているような感覚に陥っている主人公。
寂しい虚しいというこの苦しみから解放されたい一心でノートに書かれた言葉が”気付いて欲しい ここに居るのに”という内容。
誰かに気づいてほしい、自分という人間がここにいるということを、そんな意味としてとることができるのではないでしょうか。
Don't give a damn 笑い声が痛い くだらない噂話うるさい
今すぐ抜け出したいよ
机に座って まだ夢見てるoh no no no
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
いつからか教室で聞こえる笑い声や噂話もうるさいと感じるようになり今すぐにでもこの状況から抜け出したいと願う主人公。
”机に座ってまだ夢見てる”の意味は授業だけではなく休み時間でさえも1人ボーっと窓の外を見ながら考え込んでいる情景がうかがえます。
some teachers hated me
わかる訳ない 何も知らないくせに
i never go there no more
意味もない 行き場だってない
私だったから
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
感情が溢れ出てる様子がわかりますね。
英語の歌詞が入り乱れていますが、”some teachers …”の部分は、
自分のことを嫌う先生がいるけど、先生は私のことを何も知らないくせにわかる訳がない、という意味になるのではないでしょうか。
”i never …”の部分は、
これだから私はもう学校には生きたくないんだ、行っても意味がないし自分の居場所も見つけられないでいるのだからという意味にとれますね。
そんな自分自身にも嫌気が差しているように感じられます。
たった一つ見つけ出す その日が来る
壊されそうで it feels like killing 助けを求めて
ねえ 泣いて泣いて泣いて泣いた答えここに
今 支配の中を抜け出して
出典: ソツギョウ/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah