浜崎あゆみ「Trauma」
1999年にリリースされた10thシングル
「Trauma」は、1999年8月11日に10thシングルとしてリリースされた「A」に収録されています。
このシングルでは、「Trauma」のほかにも「monochrome」「too late」「End roll」とトータル4曲が収録されています。
浜崎あゆみの全盛期にリリースされただけあって、累計枚数が163.1万枚を売り上げ、自身最大のヒットシングルとなっています。
オリコンチャートは2週連続で1位を獲得しました。
月間チャートでは、1999年8月1位、9月2位、10月9位と3か月連続でTOP10入りを果たし、年間ランキングでは8月にリリースしたにもかかわらず3位にランクインしています。
レッド・ブルー・グリーン・オレンジの4種類の初回限定版と、通常版のほかに100万枚記念盤や150万枚記念盤などもリリースされました。
2ndアルバム「LOVEppears」にも収録
「Trauma」は、1999年11月10日にリリースされたアルバム「LOVEppears」の3曲目にも収録されています。
このアルバムのタイトルは「LOVE」と「Appears」、つまり「愛」と「現れる」を足して作られた造語です。
浜崎あゆみが「愛のように見える」という意味で作ったそうですよ。
デビューから爆発的な人気を集め、カリスマ的な存在となった浜崎あゆみが愛ってこういうものなんじゃないかな?と「愛に気付く」ような曲が多く収録されています。
デビューアルバムの「A Song for ××」から1年もたたずにリリースしたこのアルバムも、前作同様大ヒットとなりました。
オリコン週間アルバムチャートは3週連続で1位を獲得。また、歴代アルバムランキングで40位を記録しています。
ライブで固定の振り付けもある「Trauma」
振り付けは「ayumi hamasaki concert tour 2000 A 第2章」をチェック
「Trauma」はタイトルだけ見ているとかなり暗いイメージがありますが、トラウマを乗り越えていく力強い楽曲になっています。
ライブでは、盛り上がる曲の1つで、観客も一緒に踊れるように振り付けもついているんですね。
せっかくならライブで一緒に踊りたい!
そんな方は「ayomi hamasaki concert tour 第2章」でゆっくりと動きを説明してくれています。
「Trauma」の歌詞
この曲は、サビの印象的なフレーズから始まります。
また、曲が進むにつれて心境が変化していくように、サビの歌詞も少しずつ変化していくので注目してくださいね。
それでは、「Trauma」の歌詞を見ていきましょう。
今日の自分を誰に見せたい?
今日のうれしかった顏
今日の悲しかった顏
きのう弱かった自分と
明日きっと強い自分と
あなたなら誰に見せてる
私なら誰に見せればいい
出典: Trauma/作詞:浜崎あゆみ 作曲:D・A・I
楽しい気持ちはみんなと共有したいと思いますが、つらいことや悲しいことは自分にとって身近な人にしか伝えないことが多いですよね。
同じように弱い自分を人にさらけ出すのも勇気がいるものです。
そんな中で、そのどちらの気持ちも共有したいと思える相手がいますか?と聞いていますね。
サビの歌詞では、プラスの気持ちもマイナスな気持ちも、どんな自分でもさらけ出せる相手がいない主人公の姿が想像できます。
傷ついたとしても、人は人を求めてしまうもの
時間なんてものはとても
時として残酷で
でもその残酷さゆえに
今が創られて
出典: Trauma/作詞:浜崎あゆみ 作曲:D・A・I
「時間」は、誰にとっても同じように分け与えられている共通のものです。
つらい出来事に時が止まったように感じ、もう二度と立ち上がれないと思っても時間は平等に過ぎていき傷を癒してくれます。そして、新たな「出会い」が訪れます。
でも、幸せな出来事に「このまま時間が止まってほしい」と願っても、容赦なく過ぎていくのも時間です。過ぎていく時間の中で「別れ」が訪れることもあります。
自分がどんなに止まろうと思っても、「時間」に背中を押されて「人生」は進んでいくのですね。
人を求めやまないのは 一瞬の解放が
やがて訪れる恐怖に勝っているから
出典: Trauma/作詞:浜崎あゆみ 作曲:D・A・I