セカンドシングル「でーじ、かりゆし」に収録
ファーストアルバムから2年ぶりのリリース
「ただひとつだけ伝えたいこと」は、かりゆし58のセカンドアルバムに収録されています。
セカンドアルバムの名は「でーじ、かりゆし」。
「でーじ」とは沖縄の方言で「すごく」「超」などといった意味があります。
一方「かりゆし」の意味は、「おめでたい」「幸せな」といったニュアンスです。
つまり「でーじ、かりゆし」は「すごく幸せ!」という意味。
収録曲も、同曲を含め幸せを感じる曲が多数です。
13曲目に収録
「ただひとつだけ伝えたいこと」は同アルバム内の14曲中、13曲目に収録されています。
ちなみに最後の曲はかりゆし58の鉄板、「アンマー」のライブバージョンです。
トリの1曲手前に配置されたこの曲は、一体どのような意味を持つのでしょうか。
「ただひとつだけ伝えたいこと」というタイトルからも、メンバーの想いが感じられます。
かりゆし58が込めたリスナーへの想いを読み解いていきましょう。
ただひとつだけ伝えたいこと
かりゆし58からリスナーへ
もしも今
この歌を君が聴いてくれてるなら
出典: ただひとつだけ伝えたいこと/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟
この歌詞にもあるように、この曲は語り口調になっています。
それも、かりゆし58からこの曲を聴いているリスナーへ。
つまりこれはかりゆし58からリスナーへのメッセージということになります。
かりゆし58は母や恋人など、身近にいる人を想うような温かい楽曲が特徴です。
この曲のようにリスナーに語り掛けるようなタイプの曲は珍しいといえるでしょう。
さてかりゆし58はこの曲にどんな想いを託したのでしょうか。
曲を通じての対話
それはちょっとだけぼくが
君の心にお邪魔してるってこと
出典: ただひとつだけ伝えたいこと/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟
この歌詞の独特な表現。
これはどういった意味なのでしょうか。
おそらく「あなたの心に語り掛けている」といった意味でしょう。
音楽を通じて、歌い手と聴き手が心を通じ合わせる、そんなニュアンスが考えられます。
直接会うことのないミュージシャンとリスナー。
そんな両者が出会える場所といったら紛れもない音楽の中しかありません。
つまり音楽を聴いてもらうこととは、彼らにとって話を聞いてもらうのと同じ。
音楽を奏でている時間は、かりゆし58にとってリスナーとの対話の時間なのです。
出会いを大切に
この出会いが何かを
君に残せるのなら
なるべくそれは温かいものがいい
出典: ただひとつだけ伝えたいこと/作詞:前川真悟 作曲:前川真悟
曲中にはこんな歌詞があります。
「せっかくの出会いだから、何かを残したい」という意味にも取れますね。
いずれにしてもかりゆし58はこの出会いをないがしろにはしません。
1人1人に響くよう、それぞれとの出会いを大切にする姿勢がうかがえますね。
また、「温かいもの」という表現があります。
音楽を聴くと時にほっこりしたり、優しい気持ちになったりするものです。
「温かいもの」とはこういったもののことでしょう。
音楽によってもたらされる温かい気持ち。
それこそがかりゆし58の伝えようとしている「温かいもの」といえます。