大注目すべきポイントは「7日」!

様々な7日間を歌う

タイトルにも使われている「7日」は、この曲のキーポイントとして一番に押さえておくべき言葉かもしれません。

日常的に私たちも一週間=「7日」間を基準として考えることが多いですよね。

「7日目の決意」では、一体どのような“7日”が描かれているのでしょうか。

大切なことを教えてくれるような、UVERworld「7日目の決意」の奥深い歌詞を徹底解説の画像

歌詞解釈

7日目の決意の歌詞

それでは歌詞を紐解いて行きましょう!

君は冬の夢を見て鳴く蝉
もしその願いが明日叶うと知ったら 7日目を生きたのかい?
悲しみだけなんて 忘れる事なんて出来ないから
今は全て忘れても良いよ いつかまた 大事なことだけを思い出せば良い

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

夏の生き物である蝉は、たった7日間だけを成虫として地上で生きると言われています。 裏を返せば、絶対に冬の季節が来るまでの期間は生きられないというわけです。

蝉の鳴き声は夏の風物詩として身近に感じられる人も多いかと思いますが、どの蝉も短い命を精一杯に生きているんですね。

私たち人間の人生は蝉より長いですが、同じように精一杯生きられるに越したことはありません。 多かれ少なかれ、誰の心にも「悲しみ」という感情が抱かれているものでしょう。 しかし、それだけに捉われていては前には進めないかもしれません。

「悲しみ」が起こる記憶は忘れる事が出来ないとしても、常に「悲しみ」を持っている必要は無いのですね。

7日で世界を創造した神と
地震の一週間前に座礁して行くイルカの群れと
週末の東京駅 毎週泣いてるあの子との7日じゃ
どれが一番長いかな?

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

様々な基準としての「7日」が登場しています。

まずキリスト教の聖書の中では「神が7日間で世界を創造した」という内容が書かれています。 これまでに日本でも世界でも様々な震災が起こっていますが、その一週間ほど前の時期にイルカが大量に座礁することが多く、何か因果関係があるのではという説があり、イルカの座礁が地震の予兆であると考えられることがあります。 週末というのは「7日間」=一週間の終わりを指しますよね。

東京駅という舞台設定が出てくることによって、社会で働く人、都会で生活する人などのイメージが沸いてきます。 どれも期間を表す同じ「7日」ですが、人や物事、状況によって短く感じられるのか、はたまた長く感じられるのか、それぞれ違うこともありますよね。

戦争で左手を失った祖父に
死ぬ以上の悲しみが この世界に在ったか?と問えば
あると言えばあったな 無いと言えば無いがな
全てはお前次第

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

人によって体験が異なると、「悲しみ」の重さ、基準も全く異なるかもしれません。

どのように感じ、どのように付き合っていくのか、それぞれ自分の思う通りでも道が切り開かれるのでしょう。

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10代最後の日に あと一年頑張って何も変わらなかったら
もう人生ごと終わらせようと思ってた でもそれも出来なかった
きっと本当の死ぬ気の覚悟も知らず 生きてきた

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

何か目指していたような大きな目標があったのでしょう。 「10代最後の日に」ということは20歳になる誕生日の前の日であることが読み取れます。

年齢を基準として何かを継続したり決断したり、そういった機会も人によってはありますよね。

君は冬の夢を見て鳴く蝉
明日こそ願いが叶う事を信じて 7日目を生き抜くんだね
なあ 僕たちもそんな生き方していたいよな?
明日からでもなく 何かの記念日でもなく
どうしようもなく涙が出てしまった今日から変わって行けば良い

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

蝉にとっての「7日目」は、その命の最後の日です。

どんな状況であっても諦めずに進んでいきたいという思いが伝わってきます。

そして”涙”という単語の中には、悲しみや苦しみ、諦め、悔しさといった様々な意味が含まれているように取れますよね。

過ぎた過去にどんな事を抱えていたとしても、今日からは新しく変えていけるという可能性を信じたいものです。

いつも甘えた家庭に包まれ
友達が100人いて 恋人が何十人いたって
満足出来ない人もいて 自らある種の地獄へ向かって行く
でも僕は違う 家庭に憧れ抱いたままでも
まだ上手く友達も作れずに 恋愛に臆病なままでも
前を向いて生きている 幸せも感じている
全ては自分次第

出典: 7日目の決意/作詞:TAKUYA∞ 作曲:TAKUYA∞

先ほど出てきた「悲しみ」と同じく、「満足」という感情もまた、置かれている状況や立場によって異なります。

欲しいものを手に入れることが「満足」に繋がる場合も多くありますが、この主人公にとっては、希望を抱いて歩いていくことで満たされるのですね。