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2016年12月30日更新

Soanプロジェクト with 手鞠が初ワンマンライブを二部構成で実施。

Soanプロジェクト with 手鞠Kライブレポートです。

聖なる日に、Soanプロジェクト with 手鞠が初ワンマンライブを満員のファンたちを前に二部構成で実施。その言葉と音色は、触れた人たちの心に幾つもの静謐かつ衝動与える物語を刻んでいた。

6月1日、「Soanプロジェクト with 手鞠/Soanプロジェクト with 芥」二つのスタイルを同時に提示する形で活動を幕開けたSoanプロジェクト。

あれからSoanプロジェクトは、静謐な調べに衝動を秘めたSoanプロジェクト with 手鞠、躍動する音を通し心の慟哭を描いたSoanプロジェクト with 芥、それぞれの形を持ってライブを行えば、同日に二つの姿をワンマン公演の中で見せてきた。

来年には、それぞれの形を持って1stミニアルバムと東名阪を舞台にしたワンマンツアーも行う。

その前にSoanプロジェクトは、クリスマスという聖なる夜に相応しい二つの物語を、アコースティックなスタイルを軸に据えた「Soanプロジェクト with 手鞠」としてプレゼントしてくれた。

 12月25日(日)、舞台は池袋EDGE。今宵が初ワンマン公演となるSoanプロジェクト with 手鞠は、「降雪と考察、曇る視界」「結露と結論、至る氷解」と題した二本のライブを二部構成で届けてくれた。

第一部「降雪と考察、曇る視界」

第一部は、Soanプロジェクト with 手鞠として生み出した楽曲や歌詞に綴った想いや世界観を、手鞠が一曲ごとに解説しながら演奏。

それだけ歌詞に込めた気持ちを、Soanプロジェクトwith 手鞠は訪れた人たちの心へ直接届けたかった。

「輪廻転生…この命が終わっても魂を輪廻し、生まれ変わって次の人生を過ごす。人間はその輪から抜け出せないという心理を描いたのが、この歌」と語ったあとに演奏。

『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』を通しSoanプロジェクト with 手鞠は、厳かに広がる調べの上で嘆くように言葉を放ちながら、感情のままに揺れ動く声を持って歌いかけてきた。


 「残された者の深い心の悲しみ。生きる意味そのものが何時しか忌む存在に変貌し、死さえも選択出来ない弱い心になってゆく」。

Soanの爪弾くピアノの演奏から、楽曲は『投影された在りし日の肖像と云う名の亡霊』へ。今にも壊れそうな歌声と演奏が、心を痛く縛りつけていく。

でも、その悲痛な想いが、病み(闇)を抱えた心にはとても愛おしい音色だった。


「慈愛と深い愛情を込めた楽曲です。願わくば大切な人の心に届けば嬉しい」。

アコギと弦楽、ピアノの音色が悲しく絡み合う音を受け、大切な人への想いを馳せるように手鞠は歌を捧げていた。

演奏が進むごと歌や演奏へ感情的な熱が膨らみ出していたのは、想いが熱く込み上げてきたせい?!。

 「他人に対しての妬み、それは自分自身への憎しみだと気づいてゆく。その感情に気づいたときの落胆。でも、それを許せるのも自分自身」。

タイゾの掻き鳴らす情熱的なスパニッシュギターの旋律を合図に『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』を披露。気持ちを掻きむしるように響き渡る情熱を持った演奏は、心に憎悪や後悔の想いを迸らせていた。

「初雪の儚さが曲のテーマ。歌詞に寒さを表現、それとは対照的に人の温もりを美しく描きました」。

タイゾのギターとSoanの奏でるピアノの美しく舞い踊る旋律は、まるで空から降り注ぐ雪のよう。『焦燥の日々の帷、憔悴する白雪姫(スノーホワイト)』、なんてほっとする温もりを抱ける楽曲だろう。その歌声と演奏は、心を温かく包み込んでいた。


 「僕は、人見知りのように、心のどこかで他者の介在を恐れているんだと思います。知らない人の意見を拒んでいるのかも知れません」。

タイゾがアコギを情熱的に掻き鳴らすと同時に、手鞠が躍動した歌声を解き放った。とても力強く、でも何処か哀切な旋律も絡み合う演奏だ。穏やかな表情が多いSoanプロジェクトwith 手鞠の中、『正否の相違、或いは利害の不一致』はとても躍動した熱と魂を感じさせる楽曲だ。

そう、ここには情熱が漲っている。その熱が、たとえネガティブだろうと、そこには凛々しくも感情的な生きざまが描き出されていた。

 「今の我々とみなさんの姿。変わらずこの音楽がみなさんに寄り添って生きていけたらなと願いを込めています」。

心地好く躍動するスパニッシュな音色に乗せ『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』が踊りだした。

軽快な音色の上で、手鞠も想いの翼を羽ばたかせ軽やかに舞い上がっていた。触れた人の心を解き放つ歌は、自然と笑顔も導いていた。


 「自分の大好きなことへ取り組むうえで伴う、責任。待っててくれる人たちの想いは期待に対する原動力でありプレッシャーにもなってゆくこと。
 今日ここで音楽を交わしていけるのは奇跡のようであり、みんなが寄り添い集まった力の結晶だと思います」。

今にも壊れそうな哀切なピアノや弦楽の音色が、まるで夕闇に包まれだした風景をそこ(会場)に映し出していた。

『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』に手鞠やメンバーたちが見ていたのは、この瞬間に仲間たちと触れ合えることの喜びであり、この時間を永遠に刻みたい心模様?!だった。

「様々な困難や苦悩の先に気づいた感情の変化や対象への想いを描きました」。

そう語り、最後にSoanプロジェクトwith 手鞠は『相対する質量の交錯する熱量』を届けてくれた。

すべてを浄化するように響き渡る美しい音の合奏の上で、暖かな温もりを持った歌声を手鞠ははべらせていた。

『相対する質量の交錯する熱量』、なんてロマンチックで幸せに満ちた楽曲だろう。その歌や演奏に触れながら、心がキュンと淡く浪漫な色に染まっていた。


 MCではコミカルな面も見せながらも、Soanプロジェクトwith 手鞠の本質を知ってもらおうと解説も交え、様々な心の扉を開いては物語を通して本質を垣間見せてゆく。まさに、静謐な情熱を持った第一部のライブだった。

第二部「結露と結論、至る氷解」

いつものように手鞠の語りから始まる形で幕を開けた。「さぁ確かめようその手で、その距離感を」。第二部は、一部の最後を飾った『相対する質量の交錯する熱量』から幕を開けた。

静謐な調べを奏でるピアノやアコギの音色の上で、手鞠は触れた人たちの想いを包むように暖かく歌いかけてきた。

とても胸を打つ浪漫を感じさせる歌だ。その演奏に触れている間中、ときめきにも似た胸の疼きを止められなかった。

「今きっと君たちは目に映るすべてが輝いて見えるんだろう。僕にもそんな日がくるのだろうか。
 願わくばその日の門出を君に祝福して欲しい。そして君は…希望の光の中に消えた」。

とても力強さを備えた演奏だ。でも、手鞠が歌詞に綴ったのは悲哀を抱えた心模様

。その悲しみを嘆くように、力(魂)を込めた演奏が生まれていたのだろうか?!。『そして君は希望の光の中に消えた』が、胸の奥から悲しみを沸き上がらせていた。


 「本質的に人は孤独なんだ。だからもう僕の中に入ってこないで。君の価値観の中ではこの僕は成立しないのだから」。

タイゾの掻き鳴らす情熱的なアコギの演奏の上で、手鞠が『正否の相違、或いは利害の不一致』に乗せ心の叫びにも似た声を力強く放ちだした。

沸き上がる悲しみを、今は吐き出していくしかない。そうしないと、嘆く心が収まらないように…。


スパニッシュなギターの旋律が、胸を掻き毟るように熱を与えてゆく。

「狂騒と情熱が織りなす音楽で、その凍てつく心を溶かしてやろう」。

手鞠の言葉を合図に、『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』が触れた人たちの心に黒い情熱を次々と注ぎ込んでゆく。

胸に燃えたぎる炎は、まるで終焉をわかって燃え盛り続けていく妬みや憎みを糧にした情念の火のようだ。

「世界の何処かで誰かが叫んでいた。誰かに放たれた凶弾に倒れたとき、愛しい君が生まれたんだよ。それは神の意志か人の業か、あるいは…」

。輪廻する人の運命を嘆くように、語り部となった手鞠が『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』を慟哭にも似た悲愴な歌声を持って綴れ織っていた。なんて痛い悲しみを胸に沈めてゆく歌だろう。。。


物語は『投影された在りし日の肖像と云う名の亡霊』へ。

今にも壊れそうな歌声のもと、言葉のひと言ひと言を噛みしめるように手鞠は歌いかけてゆく。彼の声に重なる合唱。その演奏と歌声は、まるで鎮魂歌のようにも響いてきた。


「君にとって約束とは何だったんだろう。またこの場所で再会するはずが…それが果たされることはなかった。あの日、真っ赤な果実を残していなくなった君へ」。

失くした存在を思い返すように、『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』が隠していた記憶を甦らせてゆく。

今にも心が崩壊しそうな声を持って歌う手鞠、彼の想いへ寄り添うもの悲しさを湛えた演奏。触れながら、とても心が痛かった。
 でも、その痛みを手放したくはなかった。むしろ、泣きじゃくりながらでも抱きしめていたかった。

「何時か迷うときもあるだろう。けれど思い出して欲しい、君にとっての帰る場所、魂の安息の地。そこできっと、誰かが笑顔で待っているはずだから」。

『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』が、「ここにおいで」と手招いてゆく。誰もがみずからを守ってくれる愛しい存在を思い浮かべながら、夕闇暮れる演奏へ穏やかに心を寄り添わせていた。

なんて胸をキュッと疼かせる哀切な憧憬を描き出す歌なんだ。茜色したその音色に、ずっとずっと抱かれていたかった。


「この寒さが僕らを置き去りにする。吐く息の白さが春への距離を感じさせる。さぁ小さな温もりを分け合おう」。

『焦燥の日々の帷、憔悴する白雪姫(スノーホワイト)』が見せたのは、雪降る景色の中、サクサクと雪を踏みしめ歩いてゆく風景。

その足どりは、何処へ向いているのか。たとえ心が寒さに震えようと、降り注ぐこの歌にずっと手を伸ばし触れ続けていたかった。穏やかな音色に覆われていたかった。


最後にSoanプロジェクトwith 手鞠が奏でたのが『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』。

とても華やかで軽快な、クリスマスという今宵にピッタリな心弾む浪漫を運ぶ楽曲だ。メンバーと、Soanプロジェクトを応援してくれる人たちとの繋がりや絆を示すように。

いや、Soanプロジェクトwith 手鞠を支持する人たちとメンバーらとの意志を描いた歌として、『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』が唇に優しく触れてきた。

誰もが幸せを分かちながら、この日のライブを笑顔で抱きしめていた。

一切MCを入れることなく、手鞠の語りと演奏のみで一つ一つの物語を綴っていった第二部。むしろ、Soanプロジェクトwith 手鞠の本質を彼らは第二部で示していた。


 Soanプロジェクトは来年1月18日に、Soanプロジェクトwith 芥として1stミニアルバム 慟哭を鼓動として道とする音』を。

2月1日に、Soanプロジェクトwith 手鞠として1stミニアルバム『静謐を制し征する音』を、それぞれ発売する。

2月にはSoanプロジェクトwith 芥が、3月にはSoanプロジェクトwith 手鞠が、それぞれ東名阪を舞台にしたワンマンツアー『静謐を制し征する音、慟哭を鼓動として道とする音』を行なう。

これまで都内を軸にした活動だったが、来年よりSoanプロジェクトは徐々に地方にも足を伸ばし始めてゆく。来年からのSoanプロジェクトの動きに、ぜひ熱い視線を注いでいただきたい。

PHOTO:遠藤真樹
TEXT:長澤智典

★CD情報★

●Soanプロジェクトwith芥
1st Mini Album『慟哭を鼓動として道とする音』
2017.1.18(wed)Release 
5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-306
Recording Musician:
Drums・Music:Soan
Vocal・Lyric:芥(Chanty)
Guiter・Voice:Shun
Bass:Ivy(ラッコ)

【収録曲】
1.『不確かな箱庭』(Music:Soan Lyric:芥)
2.『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』(Music:Soan Lyric:芥)
3.『透過幕』(Music:Soan Lyric:芥)
4.『arrive』(Music:Soan Lyric:芥)
5.『hysteria show time』(Music:Soan Lyric:芥)

Soanプロジェクトwith 手鞠
1st Mini Album『静謐を制し征する音』

2017.2.1(wed)Release 
5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-307
Recording Musician:
Piano・Drums・Music:Soan
Vocal・Lyric:手鞠
Chorus:祐弥
Acoustic Guiter:タイゾ(Kra)
Violin:Sachi(黒色すみれ)

【収録曲】
1.『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』(Music:Soan Lyric:手鞠)
2.『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』(Music:Soan Lyric:手鞠)
3.『投影された在りし日の肖像と云う名の亡霊』(Music:Soan Lyric:手鞠)
4.『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』(Music:Soan Lyric:手鞠)
5.『そして君は希望の光の中に消えた』(Music:Soan Lyric:手鞠)

★LIVE情報★

Soanプロジェクト『静謐を制し征する音、慟哭を鼓動として道とする音』Release Oneman Tou!!

●Soanプロジェクトwith芥
2.3(fri) 高田馬場AREA『慟哭を鼓動として道とする音~東京編~』
2.11(sat) 名古屋SPADE BOX『慟哭を鼓動として道とする音~名古屋編~』
2.12(sun) OSAKA MUSE『慟哭を鼓動として道とする音~大阪編~』
全公演前売り¥4,000(tax in・D代別)

e+にて一般チケット発売中! ※お一人様2枚まで
東京:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002205970P0030001
名古屋:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002206139P0030001
大阪:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002206111P0030001

●Soanプロジェクトwith手鞠
3.15(wed) 名古屋ell.FITS ALL『静謐を制し征する音~名古屋編~』
3.16(thu) 大阪RUIDO『静謐を制し征する音~大阪編~』
3.23(thu) Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE『静謐を制し征する音~東京編~』
名阪公演前売り¥4,000(tax in・D代別) 東京公演前売り¥5,000(tax in・D代別・全席指定)
e+プレオーダー(先行発売)Aチケット-
【受付期間】1.8(sun)12:00~1.15(sun)18:00
2.4(sat)10:00-一般チケット一斉発売

―セットリスト―

第一部「降雪と考察、曇る視界」

1.『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』
2.『投影された在りし日の肖像と云う名の亡霊』
3.『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』
4.『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』
5.『そして君は希望の光の中に消えた』
6.『焦燥の日々の帷、憔悴する白雪姫(スノーホワイト)』
7.『正否の相違、或いは利害の不一致』
8.『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』
9.『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』
10.『相対する質量の交錯する熱量』

第二部「結露と結論、至る氷解」

1.『相対する質量の交錯する熱量 』
2.『そして君は希望の光の中に消えた』
3.『正否の相違、或いは利害の不一致』
4.『感情を媒介として具象化する感傷の逝く宛』
5.『それは呪いと同義語の魂の鎖 永遠に続く祝福と云う名のカルマ』
6.『投影された在りし日の肖像と云う名の亡霊』
7.『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』
8.『夕闇に鳴動する衝動と幸福の在処』
9.『焦燥の日々の帷、憔悴する白雪姫(スノーホワイト)』
10.『それを僕は普遍と呼び、君はそれを不変と詠んだ』

【メンバー】
Piano & Drums:Soan
Vocal:手鞠
Acoustic Guitar:タイゾ(from Kra)
Acoustic Guitar & Chorus:祐弥
Violin:Sachi(from 黒色すみれ)
Cello:Akiko Yamazaki

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