ヘッドフォンのポイントを知って、自分に合ったものを!
選び方を知っておき、迷わずにチョイス!
ヘッドフォンと一言で言っても、世界中には本当に多種多様なヘッドフォンがいくつも存在しています。
同じ音を出す道具として「スピーカー」がありますが、ヘッドフォンもスピーカーも基本的に構造は一緒です。
プレーヤーなどから送られてきた電気信号を「スピーカーのような形をしている部品」で鳴らして音を出しています。
様々なヘッドフォンがあるものの、DTMで使いやすいヘットフォンとは一体どんなものなのでしょうか。
DTMではデザインよりも機能性を重視しよう!
DTMで使いやすいヘッドフォンは、形やデザインよりも機能性を重視した性能の製品を選ぶようにしましょう。
理由としては、解像度の高いしっかりとしたヘッドフォンで音を聞くことで、音の再現性が安定するためです。
例えば「コンポを使って自分の作った曲を聞いてみたら、思いのほか耳が痛くなってしまい聞きづらかった」という事は、意外とありがちなトラブルです。
そのため「お気に入りのヘッドフォンなのだけど・・・」と、民生用の一般向けヘッドフォンを使い続けるのは避けたいものです。
モニター用として販売されているヘッドフォンを購入し「そのヘッドフォンの性格をよく知った上で使い続ける」のが使いこなしのポイントです!
大きさや形状で選ぶ時のポイント!
製品の形状を知る事は、選ぶ時の一番のポイント!
ヘッドフォンには大きさやデザイン以外にも、音の善し悪しや携帯性の良さ、などが使いやすさに影響します。
ヘッドフォンを装着して聞いている時の状態は、基本的に「リスナーの耳の左右に小型スピーカーが付いている」状態と同じになります。
ただし一般的なスピーカーのように大きな音を出して聞くと耳が痛んでしまうため、小さい出音でも良質な音で聞くことができる配慮をされているのがモニタースピーカーの特徴です。
「片出し」か、「両出し」か。
ヘッドフォン左右のドライバー(スピーカーのコイルやマグネットなどを収容している電子部品)からケーブルが出ている「両出し」の製品は、頭部の下(あごの下)部分で両方のケーブルが結合され、プラグへと接続されています。
片出しとは違い、仮にケーブルが机の角などに引っかかってもヘッドフォンの左右がずれにくく、安定感があるタイプです。
一方「片出し」の製品はDJ用や業務用に多く、片方のドライバーから出ているケーブルは頭頂部のヘッドセットの内部を通過し、もう片方のドライバーから2本分のケーブルが束ねられて出ており、プラグへと接続されています。
片出しの製品は取り回しが良く作業性が良く、通常の作業はもとより、モニターヘッドフォンを装着したまま楽器演奏をする場合にも向いています。
価格で選ぶ時のポイント!
コストにそのまま反映されている製品が多い
まず、モニターヘッドフォンは価格がそのままコストに反映されやすい製品です。
「販売価格が安いと、当然ながら製品にかけるコストも安くなる傾向がある」という特性の製品でもあるため、検討する際のポイントとして知っておきましょう。
例えばケーブルに活用されている銅芯の太さや、あるいはシールド性能、ケーブルの長さ、プラグの電気伝導率の高さなど細かい部分において変化があります。
ヘッドフォンの心臓部とも言えるドライバー内部のボビンコイルに活用されている銅線の芯の太さや巻き方なども、各メーカーで違いが出てきます。
ヘッドフォン回路全体としての電子導通率が高ければ高いほど当然ながらクリアな音質として楽しむ事ができるという物理的な要因も絡んでくる事から、部品の構造がちょっと違っているだけでも出音に対してストレートに影響する機材となっています。
性能で選ぶ時のポイント!
ドライバー口径大小の違いについて
モニタースピーカーでも同じですが、基本的にどんなスピーカーでも大きければ大きいほど低音の表現力が高くなり、また音量的にも大きい音を出しやすくなる特性があります。
ドライバー口径が大きい製品は、解像度の高い音を聞き取るためには大切ですが、デメリットとしては重く持ち運びをしづらくなるという点もあります。
一方ドライバー口径が小さいほど、ハイが強くなりやすい傾向があります。
このあたりはメーカーに依存せず、スピーカーの仕組みとして知っておく事が大切です。