そんな3人が切なく歌う「Loving Bell」は、一体どんな内容を表現した曲なのでしょうか。

早速、読み解いてみましょう。

恋の訪れを告げるベル

Ring ring ring…loving bell
feeling you so loving bell
oh I'm feeling your bells

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

「Ring ring ring…」と、タイトルの通りベルの音から始まる歌詞は恋の始まりを告げています。

そう、それは「恋のベルなのです。

2行目の「feeling you so loving bell」は「(I'm)feeling you so loving bell」と最初のI'mが省略されていると考える方が自然でしょうか。

英語の歌詞ではリズムが大切なため歌詞が省略されることはよくあるようです。

また、3行目にも「I'm feeling your bell」とあるので同じ表現を避けたかったのかも知れませんね。

「好き」と「もう傷つきたくない」の葛藤

恋は苦いモノだって
何度も何度も学んで
(ah feel you baby)
ずっと1人でいると
あの日から決めていたのに
出会う事と恋する事
偶然じゃないのならば
もしかしてきっと
彼なのかもって
このまま恋に落ちて良いのかな?

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

今までE-girlsの歌は、女子中高生などの若い女性向けかと思っていました。

しかしこの歌詞を見ると、むしろいくつかの恋を経験してきた大人の女性の歌なのかもと感じられます。

きっと今まで苦い経験を積んで、もうこんな辛い思いをするならずっと一人でいると決めたのに……「このまま恋に落ちて良いのかな?」と、恋に憶病になっている女性の気持ちがよく表れています。

ねぇどうしよ?
彼と目が合うそれだけで
胸の高鳴り押さえ切れないよ
ねぇどうしよ?
恋の知らせが聞こえてる
あぁ神様 叶います様に

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

「ねぇどうしよ?」の繰り返しで、理性では抑えられない恋心の高まりがよくわかります。

また、同じ思いをして傷つきたくない、でもこの胸の高まりを抑えることができない……それが「恋の知らせ」=「Loving Bell」ですね。

葛藤しながらも「叶いますように」とこの恋の成就を祈っている一言が、女性の本当の気持ちなのだと思います。

わかっていても止められない思い

胸に秘めて隠し切れば
傷付かずにいられる
分かってるけど
このままじゃもう
気持ち溢れて止まらなくなるよ

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

過去の教訓から、どうすれば良いかはわかっている。

もう傷つきたくないから、わかっているけど……。

この理性をも吹き飛ばしてしまうほどの激しい気持ちに、どう対応すればいいのかわからずに翻弄されている……好きな気持ちが溢れているのがよくわかります。

トキメキは冷めて行くモノ
優しいのも初めだけでしょ?
頭では分かっているのに
スキが止められない

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

優しくされればされるほど、「それも相手の手の内だよ」と自分に言い聞かせて、ストップをかけようとしている。

それと同時に、どんどん好きになっていくトキメキは止められない。

いつかは冷めていくモノだとわかっているのに……この切なさは恋をする女性なら共感できるのではないでしょうか。

Ring ring ring…loving bell
feeling you so loving bell
oh I'm feeling your bells
Ring ring ring…loving bell
feeling you so loving bell
so please feel the bell with me

ねぇどうしよ?

出典: Loving bell/作詞:Jam9 作曲:Jam9・ArmySlick

英語部分に関しては、出だしと少し違いますね。

そう、「so please feel the bell with me」の一文が入っています。

この一文がまさにこの女性の気持ちです。

「私と一緒にそのベルを感じて」というこの想いを伝えたい、けれど……。

「ねぇどうしよ?」──この一言で、理性がきかなくなりそうな自分にどうして良いのかわからない切ない気持ちが本当によく表れていると思います。

「Loving Bell」のパート割

3人の歌唱を分析