家入レオデビュー曲『サブリナ』

家入レオデビュー曲「サブリナ」の歌詞の意味を紐解くの画像

尾崎豊に強い影響を受けているアーティスト

日本レコード大賞新人賞という鮮烈なデビューから、今年で5周年を迎え先月ベストアルバムをリリースした次世代のメッセンジャー、家入レオ

そのデビューシングルである「サブリナ」の独特の世界観を持つ歌詞に注目し紐解いていきたいと思います。

ぜひ楽曲を聴きながら、辿るようにお読みいただけるとより深く感じていただけると思います。

1 ガラス越しに見る10代の感性

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歌詞1

Rainy Day 夜の道 舞い降りた

真っ赤な口紅つけた君

もてアソブように アジワウように

ガラス越しに見る 孤独な影

出典: サブリナ/作詞:家入レオ 作曲:家入レオ・西尾芳彦

考察1

ドラマ主題歌にもなったヒット曲「Shine」から始まり、ごく最近の家入レオ楽曲は「僕たちの未来」「それぞれの明日へ」など明るくポジティブなイメージの世界観が増えてきていますが、筆者としては「Bless You」や「Silly」などどこか影を秘めた儚い歌詞の方が好きだったりします。

少し逸れますが一度渋谷のクアトロで初のワンマンライブがあったときになんとか将来大きくなるアーティストの1stワンマンは観に行っておきたい!と思い申し込み。

幸運にもチケットが取れたのでライブを観に行きました。

生で家入レオの表現を目にしたとき溢れるばかりに楽曲のテーマを全身で表現していて、楽曲によってはそのまま倒れるのではないか?

と不安になるくらい世界観に忠実な表現で明るい雰囲気の楽曲よりインパクトとして心に突き刺さったので筆者は闇な歌詞が好きなのですが…。

少し触れるだけで粉々になるのでは、というくらい薄く透明なガラスのように繊細な歌詞を感じています。

2 正解を教えてもらえず、自問自答に朽ちていく

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歌詞2

いつだって いつだって 本当の愛を求めて

町中の嘘に傷つけれられても

今夜も空虚な気持ちを抱えておちてく

朽ちてく果実

サブリナ

出典: サブリナ/作詞:家入レオ 作曲:家入レオ・西尾芳彦

考察2

筆者(男)は良くカラオケに行きます。

絢香の「三日月」など女性の歌も歌うので、家入レオの歌にもトライしましたがサビ前で演奏中止しました…。

その時家入レオご本人もカラオケのインタビューで語っていましたが、家入レオの楽曲は全体的に歌の音の高低差が激しいこともあり、特にこの「サブリナ」では心の不安定さの表現が文字を越えて強く感じられます

町中の嘘…素直なことやそれを表現することを良しとしない風潮は筆者も感じています。

裸の王さまは服を着ていないのになんで皆言わないの?

というような苛立ちは特に大人になっていく過程で筆者も感じてきましたし、今でも諦めきれていない部分もあります。

訴えても無駄な空しさを受けて人知れず傷付くサブリナの心の不協和音がこの音の高低差の激しさに乗せてさらに強く響いてきます。

3 10代でありながらも一部「大人より大人」に感じる

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歌詞3

夜風に漂った 君の髪

そっと手をのばしてみるよ

愛しているよと いいかけて止めた

偽りの街に 真実は似合わない

出典: サブリナ/作詞:家入レオ 作曲:家入レオ・西尾芳彦