世界で活躍するONE OK ROCK
日本にとどまらず、世界でもものすごい人気を誇るONE OK ROCK。
日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカでのツアーを成功させています。
さらにはたくさんのミュージシャンともコラボしています。
ONE OK ROCKメンバー紹介!
右から
Dr:Tomoya 1987.6.7
Gu:Toru 1988.12.7
Vo:Taka 1988.4.17
Ba:Ryota 1989.9.4
【Heartache】
失恋の痛みは簡単に癒えない
So they say that time
Takes away the pain
But I'm still the same
And they say that I
Will find another you
That can't be true
Why didn't I realize
Why did I tell lies
Yeah I wish that I could do it again
Turnin' back the time back when you were mine (all mine)
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-150212-061
大切な人と離れて心の痛みを負ってしまった。代わりが見つかるなんて言われても見つからない。
叶うことならもう一度君が僕の「ひと」だった頃に。
どうか…
心の痛みは忘れられない、そういったことが読み取れます。
また、この歌詞の素敵な部分は「時の流れ」という相対的な要素も加えて「幅」を感じさせていること。
本当に好きだった人の「代わり」が見つからないだけではなく、時間が解決してくれないという要素も加えています。
失恋の痛みはよく時と共に癒やされるといいますが、それで割り切って次に向かえる人間は少ないでしょう。
それが出来るのは恋愛を人生の一部と割り切って絶対的な価値基準を置いていない理性の強い人です。
そういう人は仕事や仕事以外の熱中するものがあって、恋など副次的要素に過ぎず全力になることはありません。
そういう人でもない限り、普通の男は失恋の痛みを実に長きに渡って引きずるものだということが示されています。
男という生き物の格好悪さ・情けなさがこの部分にしっかりと歌い込まれているのではないでしょうか。
過去形を使わないで過去を表現する
So this is heartache?
So this is heartache?
拾い集めた後悔は涙へとかわりoh baby
So this is heartache?
So this is heartache?
あの日の君の笑顔は想い出に変わる
I miss you
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-150212-061
なぜこんなにも心が痛いのか、たくさんの後悔は涙にかわり、 なぜこんなにも辛くて苦しいのか、あの日の笑顔が思い出に変わる。 君が恋しい。
過去を振り返り、恋しいという気持ちが読み取れます。
この歌詞の素敵な所はwasやdidといった過去形を使わずに過去の恋愛を表現している所にあります。
たとえば”So this is heartache ?”という歌詞は現在形なのに、これまでの流れで「過去の出来事から生じている」ことを連想させるのです。
また、”I miss you”も「あなたがいなくて寂しい」という内容自体は現在のものなのに、内容は過去の「別れ」を彷彿させます。
そう、直接的に過去を使わなくても現在形を用いて過去の出来事を表現するという歌詞の奥深さが見事なのです。
その代わり、日本語の方で「拾い集めた後悔」「想い出」という直球の過去を連想させる言葉を用いています。
日本語と英語で時制の使い分けをしっかり行うことでリズミカルに表現しているのが素敵な所ではないでしょうか。
仮定法を用いて後悔を表現
僕の心を唯一満たして
去ってゆく君が 僕の心に
唯一触れられる事ができた君は Oh baby もういないよ もう何もないよ
Yeah I wish that I could do it again 叶うことなら もう一度君と一緒に…
Turnin’ back the time back when you were mine 時よ 戻れ 君が僕の『ヒト』だった頃に
All mine どうか…
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-150212-061
「僕」の心を満たしてくれた、触れることのできた「君」はもう僕の近くにはいない。何もない。 叶うことならもう一度君が僕の「ひと」だった頃に。 どうか…
もう一度心を満たして欲しいという願いが読み取れます。
この部分でのポイントはやはり”Yeah I wish that I could do it again”と仮定法過去を用いて後悔を表現していることです。
仮定法は現実に起こり得ない事象や願望を表現する際に用いられますが、それを失恋に当てはめるのが王道的でしょう。
そしてその願いを更に” Turnin’ back the time back when you were mine”という形で掘り下げ具体化しています。
単に仮定法を用いるだけであったら誰でも出来ますが、具体化して掘り下げるフレーズを入れることで厚みを加えるのです。
ラブソングの場合、その感情がどんなものであれ漠然としていると気持ちが伝わらないものになってしまいます。
それまでの流れを踏まえて、未練がましい後悔の気持ちを2段構えでしっかり落とす素晴らしい歌詞です。