この歌詞から、ようやく会えるという感情が伝わってくるのではないでしょうか。
久々に会えるからこそ「会える喜び」がさらに増すのだと思います。
アイドルにとってもファンにとっても、とても楽しみで仕方ないのです。
4行目にある「君」。
先ほども同じ言葉が出てきましたが、1人1人の顔を思い浮かべていることがわかります。
ファンが多くいる中で、しっかり全員の顔を思い浮かべているのです。
その1人1人が、大切な存在であるというメッセージ。
ファンにとっては嬉しく思うのではないでしょうか。
とてもアイドルがファンの方を大切にしていることがわかります。
ファンにとっても同じ気持ち
久々に会えるアイドル
それと同時に、これはファンから見ても同じ気持ちで解釈できるのです。
「アイドルがファンの元へ会いに行く」というイメージがあるかもしれません。
しかしアイドルがいる場所へファンも「会いに行く」のです。
その移動中はわくわくしてしまうもの。
おそらくファンの方もライブ会場へ向かう際、アイドルのことを思い浮かべると思います。
この曲の歌詞に多く共感できる部分があるはずです。
ファンにとってもアイドルは「大切な存在」ということがわかります。
お互い同じ感情
こうして見てみると、アイドルもファンも同じ感情であることがわかります。
お互い、会いたくて仕方がない、会えることがとても楽しみだと思っていること。
立場は違っても、お互いを想う気持ちは同じなのです。
ファンにとってはとても嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
アイドルとファンは「同じ気持ちである」ということがこの1つの曲で共有されているのです。
そんな素敵なメッセージがこの曲には込められていると思います。
日本全国へ
アイドル側の気持ち
47は行きたい街の数
ずっと私のこと
待ってくれてる
いつの日か全部回って
日本全国の友達と
笑顔の輪
出典: 47の素敵な街へ/作詞:秋元康 作曲:Sungho
ファンの方にとっては47都道府県すべて行くということは難しいかもしれません。
しかし、アイドルはスケジュールによっては47都道府県に向かうことができます。
だからこそ、47都道府県すべて回りたいのです。
日本全国にいるファンに会いに行きたいのです。
5行目に「友達」という歌詞が出てきます。
この言葉によって、一気に親近感が湧いてくるのではないでしょうか。
「アイドルとファン」という呼び方は少し距離を感じてしまいます。
しかしこの曲では、距離の近い「友達」という呼び方。
アイドルにとってファンの方々は「友達」という近い存在なのです。
ファンへ贈るラブソング
この曲は、アイドルとファンの距離は近いということを表しています。
また、アイドルとファンが同じ気持ちであること。
そのことが、この歌を通してわかりました。
さらに「ファンの方を大切に思っている」というメッセージが込められているのです。
つまりファンに向けたラブソング。
ファンが歌えばアイドルヘ向けたラブソングにもなります。
アイドルとファンを線でつなぐような役割の曲なのです。
そう思ってみると、また曲の印象も変わってくるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、AKB48の「47の素敵な街へ」の歌詞について考察しました。
全国の街へ会いに行くという物理的な距離と、想いが強くなるという心理的な距離。
その2つの距離感が近づいているということがわかりました。
アイドルもファンもお互い会いたくて仕方がない気持ちは一緒なのです。
ファンの方はそんなアイドルの心境を知って、もっと応援したいと思うのではないでしょうか。
大切な人に会いたいという気持ちがさらに芽生えてきます。
47都道府県の「友達」に会いたいというアイドル側の気持ちも伝わってきました。
この歌によって、またアイドルとファンの間の絆が強くなりそうです。
とても強いメッセージが込められた、素敵な曲なのです。