Flowerwallとは?

タイトルの「Flowerwall」を直訳すると「花の壁」です。実際に「花の壁」というものが存在するわけではありませんが、明るくポジティブな「花」、そしてネガティブとも捉えられる「壁」という対照的な二つの言葉が組み合わされることによって、違う別の何かが生み出されているようなイメージでしょうか。

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あの日君に出会えたそのときから
透明の血が僕ら二人に通い
悲しみも優しさも 希望もまた絶望も 分け合えるようになった

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この曲の主人公は「僕」=男性です。出会った人が男性か女性かは具体的に分かりませんが、筆者としては「女性であってほしい」という願望があります。

「透明の血」も実在するものではありませんが、出会うことによってクリアな気持ちになれる、そんなイメージが持てますよね。心をクリアにして様々な感情が分け合える、というのはどんな関係性であっても理想的なものです。

知りたいことがいくつもあるというのに
僕らの時間はあまりに短く
あとどれほどだろうか 君と過ごす時間は
灯りが切れるのは

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命あればすべて終わりがやってきます。しかし、終わりを気にしなければならない程の「あまりに短く」というのは、何か事情があるのでしょうか。

「あとどれほどだろうか」の詞からは、その時間を続けていたい、一緒に過ごしていたい、という思いが読み取られます。また「灯り」という言葉を使うことで、精神的な明るさも表現されているようです。

君のその声が 優しく響いた
こんな憂いも吹いて飛ばすように

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「憂い」という単語も日常的に使う言葉ではありませんが、意味としては悲しみ、切なさ、嘆き、などが挙げられます。

前の部分から、あとどれくらいこのままでいられるのだろう、という憂いなのだとしたら、そして出会った相手の声を聞くことで、その憂いが吹き飛ばされるくらいの力になるのだとしたら、それは余計な心配なのかもしれません。


フラワーウォール 目の前に色とりどりの花でできた
壁が今立ちふさがる
僕らを拒むのか何から守るためなのか
解らずに立ち竦んでる
それを僕らは運命と呼びながら
いつまでも手をつないでいた

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「壁が今 立ちはだかる」とは言っても、「色とりどりの花でできた」ということは、どちらかというとマイナスな事に立ち向かうというよりも、これから起こる事に対してワクワクしているような思いですよね。

自分たちがどういう方向に進んでいくのか、まだ見えない未来は先が分かりません。「いつまでも手をつないでいた」という詞からは、どんなことも二人で乗り越えようとしている気持ちが感じられます。

このあまりに広い世界で僕たちは 意味もなく同じ場所に立っていたのに
僕の欠けたところと 君の欠けたところを なぜかお互いに持っていた

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世界にたくさんの人がいることを考えると、出会える確率というのは本当にごくわずかです。出会うことさえ難しい中で、お互いの欠点をカバーし合えるような関係なのだとしたら、まさしく出会うべくして出会った二人なのでしょう。

「なぜかお互いに持っていた」のは、それが意図的に合わせられたものではなく、最初から自然とそうなっていたことが分かりますよね。

どうして僕らは 巡り会えたのか
その為だけに 生まれてきた様な

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これまでの歌詞を総まとめしたような、「運命」という言葉がどういうものなのか考察された部分です。出会うためだけに生まれてきたと言っても過言でないほど、強い巡り合わせだったのですね。

主人公自身の中で、この出会いは単なる出会いではないのだという自信になっていきます。

フラワーウォール 独りでは片付けられないものだろうと
君がいてくれたらほら
限りない絶望も答えが出せない問いも全部
ひとつずつ色づいていく
話せないんだ もしも手を離せば
二度と掴めないような気がして

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「独り」という言葉からは、単純に一人であるという状況以上に、孤独という印象にも思えます。勇気づけられたり背中を押されたりして助けられながら、二人で居れば「ひとつずつ色づいていく」ように、それまで超えられなかった事も超えられるのではないかという期待が込められています。

主人公の強い決意が「離せないんだ」と表れ、その関係を続けたいという思いとなっています。
もし関係が壊れてしまったら、もうそれ以上の強さは手に入れられないという恐れがあるでのしょう。