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2017年04月23日更新

石崎ひゅーい『お前は恋をしたことがあるか』の歌詞を紐解く。

魂と情を兼ね揃える孤高のシンガーソングライター、石崎ひゅーい。物静かそうな見た目からは想像出来ない程、圧巻のライブパフォーマンスで多くの音楽ファンを虜にしています。音楽活動以外にも活躍の幅を拡げており、蒼井優主演映画「アズミ・ハルコは行方不明」で、役者デビューを果たしました。今回はその映画に因んで作られた曲に迫ります!

石崎ひゅーいが演じた、情けない男が見せる’’男としてのプライド’’

シンガーソングライターといっても、

石崎ひゅーいは、色んな魅せ方を持っています。

しっとりと歌う曲も、声を荒げて歌う曲も、

全てにおいて、全身を使ってパフォーマンスされるので、

初めて観た時は衝撃的でした。

どこか哀愁漂う歌声が、一度聴くとまた聴きたくなる、

中毒性をもっているアーティストです。


冒頭の部分でも触れましたが、『お前は恋をしたことがあるか』は、

映画の役がきっかけとなっています。


プライドだけは変に高い癖に、自分から声をかけられない。

思うままになんとなく生きている癖に、他人の事は馬鹿にする。

そんな情けない男が、偉そうに、恋について歌っています。


攻める事は簡単に出来てしまうけど、

受け止める自信は無い。

でも、君が居てくれたらな。

と君を想う、悲壮感溢れる歌詞を、

映画のストーリーを交えながら紐解いていきましょう。

愛しい誰かの声がした。気がした。

愛しい声が誰かの声が

聞こえたような気がして振り向いた

けど誰もいないや なにもかもないや

君がいてくれりゃよかったな

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-283

1番の部分から、人恋しさを漂わせています。


思わせぶりな態度を取っていたのにも関わらず、

自らの手で、女性のことを捨てた癖に、

君を失った寂しさに気づいた男。

その場に君はいるはずもないのに。

振り向いたって誰も居ない事は分かっているけど、

ついつい、後ろを振り返ってしまう。

君との楽しかった思い出だけが、後を追ってくる。


虚しさと情けなさが滲みでていると思います。

さらば僕らはさみしくなれずに

何度も無駄な夜を過ごしたね

でもきっといつかは忘れてゆくから

心配しないで眠りなよ

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-283

失踪した女性との日々を振り返ります。


思い出だけが頭の中でぐるぐる廻る。

そういうことならば、僕らは、

恋しくも涙を流す事もない意味の無い日々を過ごしていた。

「さみしい」というフレーズがひらがな表記になっていることで、

物静かな様子を意味する”寂しい”と、

ものさみしさを意味する”淋しい”という2つの意味が

込められているのでは無いかと思いました。

彼女との間柄を客観視しながらも、当時の心境が交えているような。


相手の事が引っかかり、「心配しながら眠りなよ」と気を使いながらも、

自分の気持ちも落ち着かせているように感じます。

夢を見たんだ君の夢だった

少しやつれた頬にキスをした

僕の唇は荒れ果てた荒野で

青白い月の夜だった

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-283

2番の部分です。1番では見えてこなかった、

その現場の孤独感が強く出てきます。


月が綺麗な夜、突如出てきた”君の夢”。

少しばかりか、憔悴しきってみえる君の唇ではなく、

頬にキスをする。

相手を思いやる気持ちが「僕の唇は荒れた荒野で」

という歌詞に込められているように読み取れます。

狭い部屋の中で傘をさす僕の

足元にできた水溜りで

顔を洗って歯を磨いて

天気予報士を馬鹿にした

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-283

外は晴れているのに、中では雨が振っている。

自分以外には見えない雨が。

顔が濡れないように、心に傘を差しながら、

『人の感情の奥で降り続ける雨を、予想出来ないなんて、クソだ。

何偉そうに言ってやがる。』

と”天気予報士”という相手にヤツ当たる。


そうすることしかできない情けない気持ちに

苛立ってる様子がわかる部分です。

君が居てくれりゃよかったな。


でも降りやまぬ雨 降りやまぬ涙

なんとなく君を遠ざけた


夢が醒めたよ 玄関先で

佇んだまま夢が醒めた

愛しい声が誰かの声が

聞こえたような気がして振り向いた

けど誰もいないや なにもかもないや

君がいてくれりゃよかったな

君がいてくれりゃよかったな

出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-161214-283

ラストの部分です。


苛立ってみてもまだ心の雨は降り止まなくて、

目から流れる涙も止まらない。

どん底まで到達して、頭の中の君を遠ざけた事で、

我に帰ります。


これで、エンドロールな雰囲気にさせながら、

畳み掛けるように、「君がいてくれりゃよかったな」と

繰り返す事で、救いようも無いダメ男という事を、

歌で説明しているように思います。

同時に、聴き手が、『どこか放って置けない。』

と情が移ってしまい、聴き手が、

映画の”ハルコ”になったような気分にさせる、

石崎ひゅーいが仕掛けた罠が、ラスサビにはあると私は思いました。

自身が演じた”曽我”という男を愛してあげて欲しい。

という願いが込められているように感じますから。

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音楽評論家気取りの音楽馬鹿です。
歌詞の世界を紐解いて綴っています。
相棒はマーティンのジュニア。
よろしくお願いします!

クリープハイプの世界観に少しでも歩み寄る事が出来たなら…。

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