何度もいうようですが、加藤ミリヤの魅力は”ストレートな歌詞”。
難しい表現をしたり回りくどい言い方をあまりせず、メッセージを届けてくれます。
ここでは「神様」の歌詞についてミリヤが何を伝えたいのかを考えてみます。
1番Aメロ
誰かに生まれ変わる夢ばかり見てる
目を閉じて空想する
「君の世界終わったよ」
ピンク色の髪濡らし
街を歩くあたし
誰かの目には楽しそうに見えてるの?
出典: 神様/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
自分に自信がなく”自分じゃなくなりたい”と思ってしまう主人公。
「濡らし」という表現は、雨や涙を連想させるものになっていて、寂しさや切なさを表現しているように思います。
寂しさや悩みを抱えていても、周りから見ればそんなことはわからない。
逆に、”楽しそうにしている周りの人たちも実は色々なものを抱えているのかな”とも思う…。
そんな心情が描かれているように思います。
1番Bメロ
退屈にも飽きて
いつも何かに怒ってて疲れるの
からっぽのあたし ああ息苦しい
誰かを深く愛したい!
出典: 神様/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
退屈な日常が続けば、何もしてないのに疲れてしまいますよね。生きる気力を失うことだってあります。
逆に楽しいことや幸せなことがあると、気持ちが優しくなったり穏やかになりますよね。
小説では、20歳になるまで一度も恋をしたことがなく、恋をする感覚さえわからない主人公。
愛する人も楽しいことも何もない人生が、どれほど辛いものなのかが伝わってきます。
しかし退屈ばかりで刺激がなかった主人公は”負の感情”に苛まれてしまったのだと思います。
「いつも何かに怒ってて疲れる」という歌詞は、私はとても共感できます。
1番サビ
神様、心を映して
あたしを見つけた時から
愛 しって生まれ変わった
心の中にいつも居る
だから君はあたしの神様
君はあたしの神様
出典: 神様/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
誰かを深く愛したいと願っていた主人公は、やっと愛する人に巡り会います。
小説の中では、偶然話しかけられるところから恋が始まります。
誰かを愛することは、こんなにも幸せなんだ。
嫌なことは忘れられる。
愛する人のことだけがいつも頭にある。
”こんな風に自分を変えてくれたあなたは、私の神様です”
と、神様=愛する人ということがわかります。
2番Aメロ
“激しく揺さぶられたい”
ずっと夢に見てた
君は突然現れ この世界を変えた
「俺らはまた必ず会うって」
「運命に任せて」
君といつものあの場所 一瞬でも
出典: 神様/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
”自分を変えたい””刺激が欲しい”とずっと思っていた主人公。
突然”神様”に出会うことができて、暗かった世界が明るくなったのでしょうね。
一瞬でもいいから会いたい、一緒に居たいと思える相手に出会うことができた主人公。
人生が180度変化したのだと思います。
2番Bメロ
圧倒的な存在
君がいる世界 知った日から
あたしに価値生まれた
「世界よ終われ」
そう思ってたのに
今は明日が来るの待ってる
出典: 神様/作詞:Miliyah 作曲:Miliyah
夜寝るとき”このまま目覚めなければいいのに”と思ったことがる人もいると思います。
退屈だと一日が長く感じることもあると思います。
しかし愛する神様に出会った主人公は、毎日が楽しく明日が来るのも楽しみになります。
愛する人の存在は、本当に「圧倒的」ですよね。