2行目の「Flip side」は「裏側」を意味します。
明るく照らし出している太陽のある昼間が表で、儚げな光を放つ月がある夜が裏なのでしょうか。
先述でも解説したように月は仄かに暗闇を照らすだけで、そこに何があるのかははっきりと分かりません。
僅かに月明かりに照らされたヒントを手掛かりに、真実を手探りで探しているように感じられます。
その時月の光で浮かび上がる影の動きが、ダンスを踊っているかのように見える。
少しロマンチックな感じもしますね。
真実を掴むために
真実を探り当てるために動いているのは、必ずしも一人とは限りません。
果たしてその人は敵なのでしょうか。
それとも味方なのでしょうか。
ブルーサファイアを巡る彼らの運命が、大きく動きだします。
二人の間にある白薔薇
駆け引きのジレンマ
二人を阻む 真っ白な薔薇の棘
届かないほど 燃え上がる Feeling
鏡の中 手を伸ばして
出典: BLUE SAPPHIRE/作詞: YVES&ADAMS・STAND ALONE 作曲: STAND ALONE・Carlos Okabe・Yo-Sea
何かを手に入れるために、駆け引きというものが必要になることがあります。
特に勝負どころではそうでしょう。
しかし、これはそんな簡単なものではないようです。
この難しさが「ジレンマ」という言葉に集約されているのでしょう。
やがて出会おうとする両者の間にあるのが、白い薔薇。
怪盗キッドを象徴しているのでしょうか。
この薔薇は対峙するものを、互いに近づかせないようにしているかのようです。
だからといって諦める二人でもありません。
向こうにいるのが分かっているから、俄然諦められないのでしょう。
それにしても、この二人は果たして敵なのか味方なのか。
この時点ではどちらにもとれる不思議な歌詞です。
目指すものは同じ?
瞳 閉じて 心 開くように
重ね合う Flip side(Flip side)
僕ら同じ夢を描くよ
出典: BLUE SAPPHIRE/作詞: YVES&ADAMS・STAND ALONE 作曲: STAND ALONE・Carlos Okabe・Yo-Sea
視界の中では相手の姿をとらえられなくても、心で見ることは出来るかもしれません。
アクションものの作品では、暗闇の中で息ぴったりな連携を見せるのはよくある展開です。
それと同じように心を通わせた時、ぴったりと重なる。
重なるから「同じ夢」を望むことが出来ます。
つまり先程登場した二人は、同じ目標に向かって走る仲間なのでしょうか?
その目標はブルーサファイアか、それともその奥にある何かか。
明確な答えは「紺青の拳」の物語にある可能性大です。
宝石のように光り輝く街
大都市で起こったミステリー。
背景はきっとキラキラと眩い夜景が広がっているのでしょう。
それは一見美しくも、裏では壮絶な戦いが繰り広げられています。
光の中でも分かる輝き
宝石(ジュエリー)を散りばめたような
目眩(メクルメ)く街で
たったひとつ 君の煌めきへと
導く Blue moon night
出典: BLUE SAPPHIRE/作詞: YVES&ADAMS・STAND ALONE 作曲: STAND ALONE・Carlos Okabe・Yo-Sea
1行目と2行目は、まさに大都市の夜景を表しているように思えます。
ビルやお店の灯りが、全て宝石が放つ光のよう。
この美しい光景の中で、お目当ての輝きが紛れ込んでいるようです。
青白い月の光がそれを映し出す。
その時、真実も一緒に姿を現します。
辿り着いた先に一体何があるのか…、この続きは映画をチェックしてみましょう!