タイトル「日曜日」に込められた思いとは
日曜日というタイトルは後付けだったようで、ドラマの主題歌の曲として「現状の肯定」をキーワードとしてイメージを膨らませて書き下ろしたとのことです。
ボーカルの清水さんは、現状を肯定することは今幸せを感じること、そこから幸福の時間の象徴=日曜日の昼に繋がり、このタイトルになったのですね。
温かみのある歌詞にのせてカップルの日曜日がリアルに再現された一曲です。
backnumber「日曜日」に込められた歌詞の意味を紐解く
ねぇもうすぐお昼だよ君の声で目が覚めて
でももう少し寝たい気もするなでも君に怒られるな
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
「ねぇもうすぐお昼だよ」の一言で恋人同士の朝がイメージできますね。
彼女の声に眠気眼で目を開ける彼は、せっかくの休みでまだ寝ていたいけど怒られてしまうから起きる。
何気ない休日の朝の場面に幸せ感が漂います。
お昼だよと起こされる相手が家族や親だったとしたらどうでしょうか?
寝たい気もするな、でも君に怒られるなという感情とはまた違う感情になっているのではないでしょうか。
彼の心情としては嫌々起きるというより、そんな休日の朝を迎えることに心地よさを感じているようにも思えます。
たった1フレーズでここまでリアルな恋人同士の朝が想像できる詞に圧巻です。
最近の幸せといえば美味しいものを食べる事で
確か前はもっと大それた事を語ってたはずなのにな
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
幸せを感じる瞬間はその時の状況によって変わってくるものなのかもしれません。
「○○をしてるときが一番幸せだ」という言葉を口にしたことありますよね。
その幸せが、今では些細なことでも感じられるようになってきているという証拠だと思います。
洗濯物をぱたぱた伸ばしてる君を
ソファーの上で眺めてたら
なんとなくわかった気がしてきて
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
ふと洗濯物を伸ばして干す彼女を見た時、彼氏は何かに気が付きます。
なんとなくわかった気がしてというのは、彼の小さな心境の動きを表現しているのだと思います。
では何がわかったのでしょうか?
その意味を紐解いてみると「今幸せかも」と感じられたということになるのではないでしょうか。
恋人がいる方はそんな瞬間感じたことありませんか?
そうだ あの日君がこっちを向いてバカねって
笑ってくれた時きっとあの時に変わったんだ
こんな毎日を願う僕に
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
「幸せかもしれない」が「幸せなんだ」という確信に変わった瞬間をサビのメロディーにのせてうまく表現しています。
冗談を交わし合いながら彼女の笑顔を見た時に、こんなありふれた毎日を送ることが自分にとっての幸せであると感じられたのでしょう。
何気ない恋人との日常生活を送っていく中でこの幸せを感じられたら2人はきっとこの先もうまくやっていけそうな気がしますよね。
たとえ アイドルと付き合えなくたって
外車に乗れなくたって
君がここにいるなら
幸福な人生だろう
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
人はそれぞれ幸せを感じる瞬間というのは違うものです。
アイドルと付き合うことや外車に乗ることに幸せを感じる方もいるでしょう。
きっとそこまでの努力や過程があって勝ち取った幸せでもあり世間一般ではそれは凄いこととして評価をされるかもしれません。
しかし考え方を変えてみると、彼女がそばにいてくれるだけで幸せを感じられるというのはその事自体が幸福な人生なんですよね。
些細な事、ありふれた事に「幸せを感じられる幸せ」という表現であっているでしょうか。
大事にすべきものは
探せばいくらでもあるんだけど
本当はそんなにいくつものものは守れなくて
だから選ぶんだよ 僕も 君も
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
あなたにとって大切なものは何と聞かれた時いくつくらい思い浮かぶでしょうか?
小さいものから大きいもの、形として存在するものやしないものたくさんありますよね。
その全てを守ることは難しい、だから選んでほしいという気持ちも込められている歌詞ですね。
ここで最後に「僕も君も」と綴っている意味を考えると、大事にすべきものが自然と思い浮かんでくる気がします。
きっとここでいう大事にすべきものというのは「あなた」になるのではないでしょうか。
あの日君がこっちを向いておかえりって
笑ってくれた時きっとあの時に変わったんだこんな毎日を願う僕に
出典: 日曜日/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
もう一度自分が幸せを感じた瞬間を思い返している光景が浮かびます。
彼女がかけてくれる言葉は「バカね」でも「おかえり」でもいいのですよね。
一番のサビの歌詞と共通して言えるのは、彼女が自分に何気なくかけてくれた言葉と一緒に笑ってくれた瞬間。
その瞬間に幸せを感じ、こんな毎日を願うようになった自分がいるということ。