加藤ミリヤ【Baby I See You feat.VERBAL(m-flo)】歌詞の意味を考察！

ここでは彼女の抑えきれない感情が爆発しているようです。

2人の姿を目にしたことで、抑えていた感情が一気に膨れ上がってしまったのかもしれません。

一緒にいた相手のことも知っているため、焦りが湧いてきたのでしょうか。

今すぐこの気持ちが届いて欲しいという想いが綴られています。

注目したいのは、「気持ちを伝えたい」のではなく「気づいて欲しい」という点です。

独占したい程好きなのに、それを伝えることができないでいる勇気のない様子がわかりますね。

さらに4行目からは、彼にも自分だけを独占したいと思って欲しいという願いが伝わってきます。

積極的にはなれない彼女ですが、変わらぬ彼への想いはいつか彼にも届くと信じているのです。

そして同時に、“彼が自分のことを好きになるのを待つ”という強い気持ち。

最後の2行からは、チャンスが必ずやってくるという気持ちがうかがえます。

いつか振り向かせてみせるという点では、積極的になろうとする意志も感じられるのではないでしょうか。

ここからはVERBALのパートが続きます。

彼の想いは、彼女の想いと交差するのでしょうか。それとも…。

じっくり読んでみると、あれ？と思う方も多いのではないでしょうか。

なんと、彼もまた主人公が向こうから歩いてくるのに気付いていたのです！

彼は彼女のことを見つけ、目で追ったのでしょう。それは1行目から分ります。

そして2行目からは、彼女がワザと気づかない振りをしてすれ違ったことがわかります。

主人公の歌詞ではその場から逃げだしたことが綴られていました。

そのため、慌てて方向転換をして来た道を戻ったのかとも思えたのですが、そうではなかったのです。

彼女は2人で仲良く歩く姿を見て、目を逸らし、足早に通りすぎたのではないでしょうか。

それがVERBALのこのパートから読み取れます。

そして彼の想いは…というと、声もかけず通り過ぎていった彼女に少しショックを受けたようです。

1行目の「なのに」に込められた意味は、彼が傷ついたという感情ではないでしょうか。

もしかしたらお互いに一瞬でも目があったのかもしれません。

彼女こそ気が付かなかったのですが、実は彼もちゃんと気が付いていたのです。

すれ違った瞬間、彼女から漂ういい香り。

香りと共に自分の視界へと消えていく彼女…。

彼は彼で、気づいたのにわざと気づかないフリをした彼女に違和感を感じたのです。

3行目では、何故彼女がそんな態度をとったのかわからなかったのでしょうか。

少なくともこの歌詞からは、彼女が傷ついていることは分かっていないようです。

彼女が“敢えて気づかれないようにした”その意味さえ伝わってないのでしょう。

女心がわかってない！といわれても仕方ないような気さえしますね。

ここでは、昔の主人公と彼の関係を思い出しているようです。

随分一緒にいた時間も長く、親友のような付き合い方をしていたのが分かりますね。

男女の友達が朝まで語り明かすというのは、本当に仲が良かったのでしょう。

しかしこれは昔のこと。

あんなに仲が良く、毎日一緒にいたのに、今は街で会ってもよそよそしい態度…。

そのことが彼的にはショックだったのかもしれません。

4行目では、何を信じようとしているのでしょうか。

それともこれは「信じて！」と彼女に対して放った言葉かもしれません。

いずれにしても、一緒に歩いていた女の子ではなく、主人公と一緒にいたいと言っているのです。

つまり、主人公が見た女の子とは恋人ではない…と考えられますね。

ここは加藤ミリヤのパートです。

友達だったのにいつの間にか気になってしまい、気づいたら好きになってしまった。

そんな気持ちが顕著に伝わってくる歌詞ですね。

いつの間にか以前のように付き合えなくなっていったのでしょう。

それはきっと友達である彼を異性として意識してしまったからです。

一緒に遊ぶことも、朝まで語り明かすこともなくなり、徐々に会わなくなっていった2人。

しかし彼女は、どこにいても彼の存在を無意識に探してしまうのです。

そして歌詞では、彼に電話をしたこともあるけれど、彼は電話に出なかったとあります。

たった1回かもしれませんが、その1回でも彼女は不安になってしまったのでしょう。

気持ちを伝えることもできず、彼の気持ちを聞くこともないまま時は過ぎて行ったのです。