絢香「365」は元気の出るいい曲
ハートフルな歌声でリスナーを癒し続ける絢香。
絢香といって真っ先に思いつくのは深みのあるバラード曲でしょう。
しかし今回紹介する「365」はポップで明るい楽曲。
今までの絢香のイメージとは一味違う素敵な曲となっています。
手帳大賞「明日また友達になる」のために書き下ろした曲
まず、「365」がどんな曲なのかについて少し触れておきましょう。
「365」はどのようにして生まれた曲なのでしょうか?
「365」は、高橋書店が主催する第22回手帳大賞から生まれた曲です。
手帳大賞には毎年数多くの名言・格言や商品企画のアイデアが送られてきます。
そしてその中から最も優秀なものに大賞が贈られるのです。
その「名言・格言」部門の最優秀賞となったのが「明日また友達になる」という言葉でした。
上手くいかなくても諦めない想いが一言にギュッと詰め込まれた素敵な言葉だと思います。
絢香はこのキャンペーンの審査員を務めました。
そして大賞に選ばれた「明日また友達になる」のために曲を書き下ろしたのです。
タイトルに隠された意味は?
そうして生まれたのがハートウォーミングな名曲「365」。
タイトルの意味はおそらく1年間の日にちを表す“365日”の意味でしょう。
絢香は365日毎日の思い出が詰まった手帳をイメージしながら曲を書き下ろしたそうです。
聴いていると、人づきあいも上手く乗り越えていけそうな気分にさせられるのが「365」。
何かのきっかけで人とギクシャクしてしまったときにおすすめの曲です。
それではさっそく、手帳をテーマにした心温まる歌詞の世界に入り込んでみましょう。
「365」の歌詞の意味を紐解く
嫌なできごとも大切な“足跡”
ただ 恋する気持ちや 家族のこととか
想いとかって あなたが好きとか
仕事の愚痴とか 全部書いてた
上手くいかなくて そんな日も足跡
出典: 365/作詞:絢香 作曲:絢香
あなたは手帳に何を書きとめますか?
スケジュール帳としてしか使わない人もいるかもしれません。
しかしたいていは、その間に日々のとりとめのないできごとを書き記していることでしょう。
そんな手帳を見返してみると、今までとてもたくさんの事を感じていたことに気が付きます。
手帳は書くものですが、たまには日記を読み返してみるのも良いかもしれませんね。
出だしの歌詞では、最後の言葉が印象的です。
「どんな日も過ぎていくのだから大丈夫」という意味でしょうか。
今大変だと思っていることも全て“足跡”。
消えることはないけれど、後から振り返ってみるとたいしたことがないことなのかもしれません。
雨のち晴れのち 曇り空でも
365の彩り
泣いたり笑ったり 振り向けばほら
私の願う未来
出典: 365/作詞:絢香 作曲:絢香
人生は、毎日いろいろなことが起こります。
うれしいことがあったり悲しいことがあったり。
それと共に、感情も天気のように次々と入れ替わります。
嫌なことがあった日は、もう二度とそんな日は来ないでほしいと願うものです。
しかしいろいろな経験を重ねながら、その延長線上に私たちがいるのです。
だからどんなできごとも、なくてはならない大切な経験なのかもしれません。
幸せを感じることができるのはなぜ?
今、あなたは幸せだと感じますか?
いろいろな幸せがありますが、小さな幸せなら誰でも感じていることでしょう。
今感じることができる幸せは、嫌なできごとを乗り越えたからこそ感じられるものなのかもしれません。
ふと振り返ってみると、そんな風に物事をもう一度見つめ直すことができるのが手帳。
きっと将来、手帳を見返して「あんなこともあったな」と感じるときがあるでしょう。
そのときには、きっと嫌なできごとも受け入れられているはずです。
歌詞を見ていると、そんな未来が必ずやってくると信じることができます。