「本当は引き止めてほしい」という心情について
この曲の中で何度か使われている ”「本当は引き止めてほしい」そう言いたかった”というフレーズ
些細な事で喧嘩をしてはその場の勢いで別れを切り出してしまう カップルって意外と多いみたいです。
「嫌だ、別れたくない」と相手が言ってくれるのを どこかで期待している部分があるのでしょうね。
しかし、本当に別れる結果になってしまった場合、 後から「本気で別れたいなんて思ってなかった」と伝えることは プライドが邪魔してできないという人も多いようです。
引き止めてもらうのが目的で別れを切り出すわけでないのとは思いますが 「後悔先に立たず」です。本当に別れてしまって後々後悔するくらいなら 「本当は好き」と伝えることのほうが大切ですよ。
この曲では、その「本当は好き」が言えなかった 女性の届かぬ相手への想いや心情が歌われています。
似たような経験がある人や今まさにそんな状態の人は この曲のような切ない想いをしないためにも勇気を出してみてください。
倖田來未「hands」の歌詞の意味
冷たく凍えそうな my hands
こんなに想ってるのに・・・
「本当は引き止めてほしい」
そう言いたかった・・
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
曲の始まりは彼氏と別れてしまったことで後悔をしている 女性の心情から始まります。
「本当は引き止めてほしい」と言えなかったのはやはり プライドが邪魔していたからでしょうか。
”冷たく凍えそうな my hands”というフレーズから読み取れるのは 彼と一緒の時はずっと手を繋いでいたから暖かかったという想像ができますね。
君が残した全ては今も胸に
泣きたいくらい君の笑顔つらいよ
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
”君が残した全て”というのは、彼女の中での彼の記憶を表しています。
彼の声、仕草、やさしさなど形として存在しないものの記憶のことですね。
中でも笑顔を思い出すのが一番辛いと歌われています。
雪の季節は終わったはずなのに
かじかむ手が震える・・・
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
季節でいうと春が浮かびますね。
「hands」という曲のタイトル通り「手」に関わる歌詞がよく使われています。
このフレーズから読み取れることは、 かじかんでしまった手を彼に温めてほしいという心情です。
繋いだ手を何度だって繋ぎ直して
二人歩いていたはずだったね
届かぬ想い
冷たく凍えそうな my hands
こんなに想ってるのに・・・
「本当は引き止めてほしい」
そう言いたかった・・・
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
ここで初めて彼と手を繋いで二人で歩いた光景を 思い描いている様子が綴られています。
”繋いだ手を何度だって繋ぎ直して”とあるので、
2人が付き合っていく中で手を繋いで歩くことは日常であり、 当たり前のことだったように感じられます。
全てのカップルが手を繋いで歩くとは限りませんが 手を繋ぎ直すくらいなので、
この2人にとっては何か特別な意味があったのかもしれませんね。
迷いと希望 広がってゆく距離間
気付かないフリ それって違うねきっと
目が覚めてしまえば右か左 進むしかないから
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
ここのフレーズでは彼といつも真正面から 向き合っていなかった主人公の様子がうかがえます。
広がっていく距離感を感じながらも気づかぬフリをしてしまったということですよね。
彼との関係がマンネリ化していたのでしょうか。
”目が覚めてしまえば”というのは言い方を変えれば 気持ちが冷めてしまったら、まっすぐ彼をみることができないという解釈ができます。
ギリギリの世界で僕ら生きてる
誰もがそんな強くはない
けれど君に あたためてほしい
冷たく凍えそうな my hands
こんなに想ってるのに・・・
「本当は引き止めてほしい」
そう言いたかった・・・
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳
”ギリギリの世界”というのは例えるとすれば
一言で崩れてしまうような精神状態、あるいは
一つの出来事で崩れてしまうような精神状態のこと
を表していると考えてみることができます。
あたためてほしいというのは恐らく「手」のことをさしていると思います。
初めて君と手を繋いだ もう一度あの日に 戻りたいの
出典: hands/作詞:倖田來未 作曲:大西克巳