あなたにとって大切なものとは?
「デビュー当時の夢を追う歌」
「阪神淡路大震災で被災した彼女を思う歌」
などこの曲は様々な解釈論が各所で展開されています。
しかし、どれも共通するのは大切な何かを追い求めていることでしょう。
それはきっと誰もが同じだと思います。
生きていく上で、忘れたくないもの、離したくないもの、手に入れたいもの、それは少なからずあるはずです。
自分にとって大切なものはなんだろう。
そんなことを考えながら解釈していきましょう。
願い、奇跡、命。祈りにも似た「One more time, One more chance」の歌詞
これ以上何を失えば 心は許されるの
どれ程の痛みならば もういちど君に会える
One more time 季節よ うつろわないで
One more time ふざけあった 時間よ
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=59709
一連の物語を決定付ける導入部分。
いきなり「これ以上何を失えば」という切ないフレーズから入っていきます。
この歌詞から相手はもう近くにはいない。
もっと言うのであれば亡くなっているのではないかということが想像できます。
それでもやはり君に会いたくて、無情に残酷に過ぎていく時間が止まってほしい。
君といた時間を取り戻したい、そんな気持ちが感じ取れます。
やはり特定の誰かを想っているのでしょうか。
くいちがう時はいつも 僕が先に折れたね
わがままな性格が なおさら愛しくさせた
One more chance 記憶に足を取られて
One more chance 次の場所を選べない
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いなくなった君との記憶を回想していく歌詞になっています。
喧嘩をしたことも、上手くいかなかったことも君がいなくなった今となればそれも大切な記憶になっています。
忘れたくても忘れられない記憶は誰にでもあるものです。
あと一歩を踏み出すことができないもどかしさを表現しています。
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
向いのホーム 路地裏の窓
こんなとこにいるはずもないのに
願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ
できないことは もうなにもない
すべてかけて抱きしめてみせるよ
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=59709
想いのまっすぐ伝わるサビになっています。
「向かいのホーム 路地裏の窓」
何気ない日常の中にフッと君は何事も無かったかのように現れるのではないか。
あり得るはずのない予感や願いがいつでも迫ってきます。
失った時間を取り返したいという願いが強く表れているサビです。
寂しさ紛らすだけなら
誰でもいいはずなのに
星が落ちそうな夜だから
自分をいつわれない
One more time 季節よ うつろわないで
One more time ふざけあった時間よ
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ここに出てくる「星」は君だと受け取れます。
「星が落ちてしまうこと=君を悲しませること」
どこかで君が見ているかのようで君も自分も偽ることは出来ない。
やっぱり誰でもいいわけではなくて君でなくてはダメだという想いが感じ取れる2番の導入になっています。
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
交差点でも 夢の中でも
こんなとこにいるはずもないのに
奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい
新しい朝 これからの僕
言えなかった「好き」という言葉も
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=59709
今度は人の行き交う交差点、そして、夢の中でも君のことを探しています。
もし、もう一度君に会うことができるのであれば、君が感じることが出来なかった世界を見せたい。
そして、君と離れてもちゃんと君を想っていた僕を届けたい。
伝えきれなかった想いもちゃんと伝えようという決意が表れています。
夏の想い出がまわる
ふいに消えた鼓動
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ふいに消えた鼓動、まさにひとつの命の灯火が消えた瞬間を思い出します。
うつろわないでと歌っている季節ですが、季節はうつろって、夏が来る度に大切な記憶は巡ってきます。
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
明け方の街 桜木町で
こんなとこに来るはずもないのに
願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ
できないことはもう何もない
すべてかけて抱きしめてみせるよ
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=59709
「明け方の街 桜木町で」
これは実際に山崎まさよしがデビューに向けて上京した当時に住んでいた街の情景が盛り込まれています。
アルバイトをしながら不安や期待を孕んで曲を作ることに没頭していた当時、夢や希望、きっとたくさんのものを探していたと思います。
そして、ここだけ
「こんなところに“来る”はずもないのに」
と「来る」という言葉になっています。
失ったものはもちろん、この先の夢も待っているだけではやってこない。
掴み取りに行かなければいけない。
この部分だけは追い求めているものが「夢」のようにも感じられます。
いつでも捜しているよ
どっかに君の破片を
旅先の店 新聞の隅
こんなとこにあるはずもないのに
奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい
新しい朝 これからの僕
言えなかった「好き」という言葉も
出典: http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=59709
「旅先の店 新聞の隅」
これまでは自分が知っている場所、君がいそうな場所を探してきていましたが、ここでさらに範囲が拡がります。
自分が知らない街の店、知らない街で起きたこと、その中にもしかしたら君の破片があるかもしれない。
それは、名前かもしれないし、写真に写りこむ似ている姿かもしれません。
たとえ近くでなくてもどこかには君は存在しているのではないかと祈りにも似た感情が入り混じってきます。
いつでも捜してしまう どっかに君の笑顔を
急行待ちの 踏切あたり
こんなとこにいるはずもないのに
命が繰り返すならば 何度も君のもとへ
欲しいものなど もう何もない
君のほかに大切なものなど
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