曲の冒頭から今市の優しい言葉にハッとさせられます。
忙しかったり、上手くいかなかったりすると、あたたかい優しい気持ちを忘れてしまいませんか?
自分のことで精一杯で誰かを想う気持ちをなくしてしまうと、結果として大切なモノをなくしてしまいます。
ありきたりな言葉かもしれませんが、私たちが犯しやすい間違いについてストレートに指摘するこの歌詞には、心の痛いところを突かれたような気持ちにさせられますね。
涙の数だけ優しくなれる...
つらい経験が人を優しくさせる
気付けば 人を傷つけ
胸が痛んで 頬を濡らすけど
すべてを愛して・・・
涙の数だけ 人は優しくなれるよ
どんなにつらい時も 悲しい時も
きっと強くなれるから
出典: ALL LOVE/作詞:Ryuji Imaichi作曲:Daisuke Kahara
誰にでも人を傷つけてしまったことはあるでしょう。
自分の未熟さを悔やんで涙を流すこともあったことでしょう。
しかし、そんな経験を通して人は強く優しくなってゆく、とこの歌詞にはありますね。
「涙の数だけ優しくなれる...」ありふれた言葉かもしれません。
しかし、この言葉にはどんな悲しみも後悔も、すべてを認めそれが無駄ではない、と心にかたりかける優しい言葉だと筆者は思います。
愛があれば大丈夫!
信じ続けよう
素直な気持ちがあれば必ず届くよ
心配しないでいて 大丈夫
誰もが胸の中に 愛があるから
出典: ALL LOVE/作詞:Ryuji Imaichi作曲:Daisuke Kahara
「ALL LOVE」のサビとなるこの部分の歌詞もまた、大切な想いがストレートな言葉で書き表されています。
私たちは生きている中で絶望の淵に落とされ、もう何も信じられないと泣いている時もありますよね。
それでも、歌詞では「素直な気持ち」を忘れずにいようと語り掛けています。
そうすれば、いつか誰かの心に届く、誰もがその胸に愛を持っているから受け止めてくれるから大丈夫とありますが、本当でしょうか?
本当に人はそんなに優しいもの?綺麗ごとじゃない?
疑いたくなるものですが、今市の優しい歌声で歌われると、何だかそう信じたくなりますね。
人は誰も愛されて生まれる
人はね 生まれ持っての
悪い人はいないはずだよ
愛され 愛を感じて
この世界に産まれてくる
出典: ALL LOVE/作詞:Ryuji Imaichi作曲:Daisuke Kahara
愛を知らない人などいないはず、だって人は必ず愛されて生まれてきたのですから。
そんなあたりまえのことも、いつしか忘れてしまっていますよね。
2番の冒頭の歌詞もまた、私たちの心に忘れかけている大切なことを伝えています。
無償の愛と許し合う心
何ひとつ求めないで
触れ合える日に 変わるときが来るよ
すべてを許して・・・
心の扉を開けよう 光が差すから
傷つけ 傷ついた 過去も過ちも
勇気で受け入れようよ
出典: ALL LOVE/作詞:Ryuji Imaichi作曲:Daisuke Kahara
2番のサビへとつなぐ曲を盛り上げていくこの部分では、「無償の愛と許し合う心」について歌っているのだと思いました。
「なにひとつ求めない」これは見返りを期待しなくても愛を注げること、つまり「無償の愛」。
「傷つけ 傷ついた過去も過ちも 勇気で受け入れようよ」というのは「許し合う心」。
歌詞のこの部分では、愛し合うということは、お互いに無償の愛を注いだ上で、許し合う心が必要だという意味である、と筆者は考えました。
世界を愛で満たせたら
世界中の誰もが 愛であふれたら
喜びを分ち合おう
出典: ALL LOVE/作詞:Ryuji Imaichi作曲:Daisuke Kahara
もし、世界を愛で満たせたのなら、どんなに嬉しいことでしょう。
世界中の人々が愛し愛されたら、なんと幸せでしょうか?
綺麗ごとかもしれません。
しかし、やはり今市の甘い歌声を聴けば、それだけでまず心に愛が溢れて、幸せな気持ちになるから不思議ですね。