部活の仲間達へ

鹿児島県のラジオネーム「セツナ・ソノガミ」さんは、部活の仲間への感謝を語ります。

意見が合わずに衝突したり、喧嘩をしたこともあった。

けれどその度に絆を深め、大切な仲間になっていったことが伝わってきます。

友達とクラスメイト、そして部活の仲間。

どれも学校で過ごした日々を共に過ごした大切な存在です。

言葉や関係性は違っても、大切でかけがえのない仲間たち。

そんな仲間たちと過ごした青春が、MVのメッセージに描かれています。

お弁当を作ってくれた母へ

北海道のラジオネーム「アカ月」さんから寄せられたメッセージ。

それは、お弁当を作ってくれた母への感謝でした。

高校生活最後のお弁当。

そのお弁当箱を返す時、感謝のお礼を伝えたことが語られています。

このMVに描かれているのも、お弁当を作る母親と高校生の娘です。

メッセージが画面に映し出される時、同時に映っているのは帰り道を歩く母と娘の姿でした。

仕事帰りに買い物袋をぶらさげて歩く母。

追いついて話しかけ、袋をひとつ受け取って共に帰る制服姿の娘。

毎朝お弁当を作り毎日ご飯を作ってくれる母親へ感謝を伝えるのは、学生のときには特に恥ずかしいもの。

ですがそんな母親の苦労も想いも、本当はわかっていることが多いと思います。

そんな感謝の想いを、何かのきっかけで伝えてみるのも素敵です。

辛い時寄り添ってくれた母へ

最後に紹介されるのは、宮城県のラジオネーム「ちぇるちぇる32号」さんからのメッセージ。

高校受験に失敗し、つらかった時に寄り添ってくれた母への感謝の思いが綴られています。

コンビニでロールケーキを買い、感謝の気持ちと共に母にプレゼントしたという「ちぇるちぇる32号」さん。

その時の母の涙がメッセージに描かれています。

贅沢なものでなくてもいい。

コンビニで買えるロールケーキは、品物としてはきっとありふれたものです。

けれど、大切な子供が感謝の気持ちとともにそれを贈ってくれた。

そんなロールケーキはどんな高価なプレゼントよりもうれしかったのではないでしょうか。

メッセージを聴いていても母の想い、子供の想いに胸が熱くなるエピソードです。

こうした5つのメッセージが、「あなたへ」という一曲に込められた想いを伝えています。

それは友達や仲間、そして家族との「キズナ」の大切さなのです。

なぜラジオパーソナリティなのか?

ラジオというメディアとは

ラジオというメディアは、ほんの少し変わったメディアです。

その一番の理由は、ラジオが「リスナーからのメッセージ」で成り立っているからです。

リスナーからパーソナリティへメッセージを送り、パーソナリティがそれに答える。

それだけではなく、リスナー同士がメッセージを送り合うこともあります。

パーソナリティとリスナーが、そしてリスナーとリスナーがふんわりとつながる。

SNSや動画サイトほど直接ではなく、少し不便で距離があるからこそ心地よい。

そんなふんわりした双方向性がラジオの最大の魅力です。

このナンバーも、そんなリスナーからのメッセージを元に作られています。

いわば、BLUE ENCOUNTとリスナーがキズナプロジェクトを通じて共に作り上げた一曲なのです。

届けたい想いに寄り添って

ラジオにおいてパーソナリティは時にリスナーの話し相手でもあり、代弁者ともなります。

ラジオには時折「お誕生日を祝うコーナー」があるのをご存知でしょうか。

リスナーが他のリスナーや親しい人に向けて、お誕生日を祝うメッセージを送るコーナーです。

パーソナリティはそれを読み、リスナーと共にお祝いや感謝を伝えます。

よく考えてみると不思議な文化です。

直接言えばいいのにわざわざラジオの電波を通すメッセージ。

読まれないかもしれないし、届けたい人はラジオを聴いていないかもしれない。

効率だけを考えたらとても遠回りな方法です。

けれど「大切な人に感謝を伝える」というのは、いつも少し恥ずかしいことなのでしょう。

直接お祝いや感謝を伝えるのは、なんだか恥ずかしい。

でも、いつもの感謝の気持ちを伝えたい。

それを代わりに受け止めて届けてくれるのが、ラジオという少し回りくどくて温かいメディアです。

そしてその想いを代わりに伝えることができるのが、ラジオパーソナリティという存在なのです。

その5文字を伝えよう

口に出せばたった5文字くらいの感謝を
気がつけばどれくらい言ってないんだろう

出典: あなたへ/作詞:田邊駿一 作曲:田邊駿一

歌詞の中でも触れられている感謝の言葉。

たった5文字の言葉は、歌詞の後半でも明かされています。

ありがとう」。

その一言を伝えようと想いながら、伝えられない方も多いのではないでしょうか。

いつもではなくてもいい。

何か特別なことがあった日や人生の節目に、大切な人にその言葉を伝えてみてはいかがでしょうか。

友達に、仲間に、そして家族に。

恥ずかしい気持ちを乗り越えて伝えた「ありがとう」は、きっと特別な輝きで伝わります。

それでもやっぱり直接伝えるのは恥ずかしい。

そんな方はこの曲をきっかけに、感謝をラジオ越しに伝えてみるのもおすすめです。

今はラジオもスマホ用アプリで後から再生できる時代です。

ラジオを聴いている相手にはもちろんのこと。

聴いていない相手にも、電波に乗せた「ありがとう」をアプリでそっと渡してみてください。

BLUE ENCOUNTの4人が演じてくれたように、素敵なパーソナリティが想いに寄り添ってくれます。

たくさんの感謝の想いを伝えるラジオパーソナリティのように、音楽で想いに寄り添っていたい

そんなBLUE ENCOUNTの4人の想いが、このラジオに擬えたMVにはこもっています。