愛 世界 全開エモーション抜けて
新時代恋愛ステーションに立って

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

ロボットボイスをイメージさせるように歌われる1番のAメロ部分。

ここで表現されているのは、世界は愛に溢れているということでしょう。

そして恋愛の形も新しくなって行きつつあることを歌っています。

SNSの流行しかり、街コンや相席居酒屋など、昔と比べて恋愛の場はどんどん広がっています。

そんな時代において、この曲の主人公は一体どんな恋愛をしているのでしょうか?

メランコリーに求めた
【たりない】のシークが 【せつない】のチーク 濡らして
心臓に棘を突き刺してく

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

1番のBメロ部分の歌詞です。

憂鬱そうに涙を流す彼女の姿に、胸を痛める主人公が描かれています。

メランコリーは、”憂鬱”を意味します。

そしてシークは”探す”を意味しています。

「私の気持ちに気付いて」という彼女の姿が浮かび上がってきますね。

本音をいえない主人公

僕を照らす 下弦の月明かり 会いたい気持ちが暴走して
悲しいくらいに強がって 正しい声を隠した
夜の闇に潜む獣だって 近づくたびまた立ち止まって
「明日 何か変わるかな」って 夜明けのドア ノックをしてる

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

ここから1番のサビに入ります。

彼女を想い、1人月を見上げる主人公が描写されます。

会いたい気持ちが強すぎて、口にすれば余計悲しくなってしまうから、本音をいえない。

彼女に弱い一面を見せたくないという気持ちが読み取れます。

そんな隠したい一面を闇に潜む獣に例えて、朝が近づくたびに「明日はもっと強くなれるかな」と淡く期待を抱きます。

正義のために仲直りしなさい?

そうさ倦怠限界的二人が (セイギセイ サイセイ メイレイ)
恋心不完全燃焼を誘って (レイセン ニカイセン)

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

2番Aメロの歌詞です。

ここで歌われるのは、2人の関係が上手くいってないということ。

1番で見られる、彼女の涙を流す姿や、主人公の本音をいえない様子からもそのことは伝わってきます。

そして印象的なのが「セイギセイ サイセイ メイレイ」という歌詞

これはきっと「正義性再生命令」を表し、正義のために(?)仲直りしなさいという、SCANDALから2人へのメッセージでしょう。

それでも煮え切らない2人の態度が、さらに関係を冷たくしていきます。

冷戦2回戦(レイセン ニカイセン)の幕開けです。

ぬるい惰性の中
【あいまい】のピークが 【おしまい】のビープ 鳴らして
涙腺に寂を溜め込んでく

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

ここから2番のBメロです。

ここで表現されるのは、すれ違い、曖昧な関係を極めていく2人。

そしてそれは終わりを予感させ、寂しい気持ちが主人公の涙腺に訴えます。

冷え切った2人のやりとり

君を照らす 下弦の月明かり 退屈しのぎに切り出した話
「二匹のウサギたちがじゃれあってる」って言った
「とりあえず嘘か本当か 来週月に連れてって」
なんで?胸が苦しくなって 剥がれたメッキ 拾い集めてる

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

2番サビの歌詞です。

ここでは2人で月を見上げています。

そして冷え切ってしまった2人の関係では、話すことも特にありません。

気まずい空気を払拭しようと、月に住むウサギの話題を投げかけた主人公。

でも返ってきたのは適当な、気のない返事でした。

彼女の言葉にまた悲しくなってしまう主人公は、必死にそれを隠そうとします。

ああ 非常スイッチで 毒性の依存に浸かって 快楽にむしゃぶりついてる

出典: 下弦の月/作詞:Takashi Yamaguchi 作曲:Takashi Yamaguchi

最後のサビの前の、3回目のBメロ部分。

少々難解で意味深な歌詞です。

きっと主人公は、冷え切った関係を誤魔化すために、彼女の身体を求めたのではないでしょうか。

その誤魔化しが、余計に2人の距離を広げてしまう気もします。

ただなんとなく一緒にいる