フレデリック「VISION」

2nd EPに収録

フレデリック【VISION】歌詞の意味を徹底解説!VISIONとは?自分と君の見ているものを紐解くの画像

フレデリックの「VISION」は、2019年10月9日に発売された2nd EP「VISION」に収録された楽曲

このEPに収録された新曲は他に「イマジネーション」「終わらないMUSIC」の2曲。

加えて「シンセンス」「かなしいうれしい」「夜にロックを聴いてしまったら」のライブ音源が収録されています。

初回限定盤には約70分の豪華DVD付き

中には2019年4月に新木場 STUDIO COASTで行われたライブ映像を8曲収録。

さらに2019年から2020年にかけて行われたツアーのドキュメンタリー映像も楽しむことが出来ます。

新たなフレデリズム

フレデリックは中毒性のある自分たちのメロディーやリズムのことを"フレデリズム"と呼んでいます。

彼らは今まで同じ言葉を繰り返すような中毒性の高い楽曲を多く世に出してきました。

しかし、この「VISION」にはそういった繰り返し要素がほとんど見当たりません。

それなのに、いつのまにかこの曲の中毒になっているファンが後を絶たないとのこと。

ついにフレデリック言葉を繰り返さずとも人を中毒にさせる曲を出すようになったのです。

これは新たな"フレデリズム"であると言っていいのではないでしょうか。

"VISION"とは

では、タイトルとなっている"VISION"について考えてみましょう。

VISIONとは、将来こうありたいという目指すべき姿のこと。

このタイトルからかなり前向きな曲なのではないかと想像することが出来ます。

歌詞を見ていくと分かるのですが、おそらくこの曲はバンド自身が描く未来の物語を紡いだもの。

つまりこの曲の主人公はフレデリック自身なのではないかと考えられるのです。

そのことを前提として、歌詞解説に入っていきたいと思います。

見えている景色

どこを目指すのか

目線 視界良好 今宵は同じ月が見えますか
その足並みを揃えて歩く為に

出典: VISION/作詞:三原康司 作曲:三原康司

前述しましたが、主人公はフレデリック自身

ここで問いかけている相手はファンであると考えられます。

自分たちに見えているのはクリアな未来。

つまりフレデリックにはこれからバンドがどうなっていくのかがはっきりと見えてきているのです。

そのことに対し、ファンも同じ想いでいるのかどうかを問いかけるフレデリック。

とてもファン想いのバンドであることが歌詞から読み取れます。

視線 放射線状の旅へ どの道を選びますか
指差す先になにが見えますか

出典: VISION/作詞:三原康司 作曲:三原康司

はっきりと見えだしたものの、その道はただの一本道ではありませんでした。

いくつかに枝分かれしており、どこを進むかはこれからの選択次第なのです。

どこを進むかによって見えるものは大きく変わっていく。

バンドはそうした大きな決定を迫られる時に来ているのかもしれません。

未来に向かって

期待した未来 理想以上のVISION
見てみたい この目で この手で確かめて

出典: VISION/作詞:三原康司 作曲:三原康司

今まで思い描いていたものよりも大きな"VISION"を手に入れた彼ら。

これからどこまで行けるのか、とてもワクワクしている様子が読み取れます。

その未来を手にするのは他の誰でもない自分自身。

不確定な未来を恐れることなく、前へ進みたいというポジティブな気持ちが感じられるフレーズです。

ずっと眺めたVISION 理想以上の世界を
掴み取るんだ 今はただ
さよなら 古びたプライドは捨てて
歩き続けよう 研ぎ澄まして

出典: VISION/作詞:三原康司 作曲:三原康司

後ろを振り返るでもなく、あるべき姿に向かって歩いていく。

そうした強い意志をもったバンドなのだということが感じられます。

きっとバンドが大きくなるにつれて、今までのようにいかなくなってしまったこともあるのでしょう。

しかしそんな過去のやり方に縛られることなく、常に新しいことに目を向けていこうとしているのです。

もっと大きな未来を手にするにはその場に立ち止まっているわけにはいきません。

今よりも感性や感覚を磨き、鍛錬することで前に進もうと志します。