あなたは何処で見ているの?

DREAMS COME TRUE【あの夏の花火】歌詞の意味を解釈!主人公の本音は?あなたは誰かと…の画像

今頃 あなたも 誰かと 今年の花火を見てるの?
散ってく季節を 一緒に生きて行ける人 見つけた?

出典: あの夏の花火/作詞:吉田美和 作曲:西川隆宏・中村正人

次々と打ちあがる花火を見ながら歌の主人公の心の中はすべて、「あの夏の花火」に塗り替えられました。

花火の華麗さより気になっているのはあなたのこと。それも現在のあなたのことです。

花火を見ているの?それも独りではなく傍に誰かいるの?主人公は音も聞こえていません、光も見えていません。

2人で花火を見た時に話したこれからのことを思い出しています。

それは次に遊びに行く場所だけでは無かったはず、遠い未来のことも話をしました。

弾ける太陽の下ではしゃぐ季節が終わっても一緒にいようって、言ってくれた。

飽きるほど毎日毎日一緒にいて、来年の夏はまた花火を見に来ることを約束したのに。

でも今あなたは隣にいる誰かとこの先ズッと時間を重ねていくの…?

問いかけても考えても答えの返ってこない疑問が心からあふれ出します。

2人を隔てたのは…?

残る煙り かすむ大三角
主役うばわれた 8月の星座

今頃 あなたも どこかで 思い出してるの?
あの夏の花火を

出典: あの夏の花火/作詞:吉田美和 作曲:西川隆宏・中村正人

切ない歌詞が続きます。楽しくて綺麗だけじゃない花火大会を描く歌詞に胸が締め付けられます。

この季節いつもなら星を探すのに、今夜は誰も星なんて見ようとしません。

夏の夜空には恋愛成就を願う星がいます。

夏の大三角(なつのだいさんかく)は、はくちょう座α星 デネブ・わし座α星 アルタイル・こと座α星 ベガの3つの星を結んで描かれる細長い大きな三角形。3星のうちベガとアルタイルは、七夕の伝説における「おりひめ(織姫)」と「ひこぼし(彦星)」である。旧七夕や月遅れの七夕に当たる8月上旬の方がよく見える。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/夏の大三角

花火大会と七夕のリンクは、吉田美和さんの歌詞作りへの思い入れを実感します。

七夕はカレンダー上の7月7日ではなく旧暦で行われていた行事。花火大会が行われるのも8月が多いですね。

花火大会と七夕で空を見上げる主人公の願いを切ない歌詞にしました。

8月7日前後の空に星伝説の2人を見つけることができます。

空の上で2人が無事会えれば、地上の恋も叶うと願いながら探す星。

でも花火が終わった後の白い煙で空はぼんやりとかすんでいます。

誰も空での恋は気にしていません。今日は花火を見に来たのだからそれは仕方がないこと

花火大会が終われば夏の終わりも近づきます。空の上では会えないままの2人。

恋の終わりを予感させる花火がまた川面に散っていきます。

見事にリンクした花火の綺麗さと儚さと、叶わない恋の悲しみ。

吉田美和さんの歌声もプラスされてまた泣いてしまいます。

花火はまだ続くけれど…

今年も綺麗ね あの日と同じように 輝く花達

今頃 あなたも どこかで 散ってく季節を生きてる
今頃 誰かとー

出典: あの夏の花火/作詞:吉田美和 作曲:西川隆宏・中村正人

夜空を埋め尽くすように次々と上がる花火。花火大会はまだ続いています。

「あの夏の日の花火」も綺麗だったことを思い出している主人公。

やがて花火が終わって暗闇に包まれる時が来ることも主人公は知っています。

『散る』という儚く悲しい言葉を背負った季節です。

夜空に咲いた花火は必ず散ります。そして夏の次には葉たちが散っていく秋が来る…。

騒いで楽しむ夏は本当は寂しさを隠している季節です。

誰もが寂しさを知りながら日常をやり過ごしている…でもそこにあなたがいて欲しかった。

あの日の手の温もりは誰のものでもないと今でも主人公は信じています。

最後に

終わってしまった恋の思い出しかない辛い「あの夏の花火」。

「楽しかった・綺麗だった・うれしかった」と並べてもあの日の思い出は上書きされません。

もうすべてを忘れるからって、強がってサバサバ女子の振りをするなんて傷を広げるだけです。

「あの夏の花火」を忘れられないのは弱いからじゃない。思い出を大事にしている今のままで構いません。

今年の花火大会は終わったから、今夜は星を見ながらゆっくり歩いて帰りましょう。

『あなた』の代わりはできないけれど、「あの夏の花火」で輝いていた2人をいつまでも覚えておきたいから。

花火はやっぱり切ない…こちらも名曲

次にご紹介するのはすでに「花火ソング」の名曲として認定済み楽曲です。

花火シーズンを迎えるとどこかで必ず耳にします。

歌うのは何を歌っても聴く人を引き付けるDAOKO

そしてコラボをしたのは、野菜や果物を歌っても鳥を歌ってもドラマになる米津玄師

いつもの花火が色も形も違って見える「打上花火」を打ち上げました。

打ち上げられて広がりそして消える花火は、やはりどこか悲し気。

夏と花火と恋の終わり…気が付けば3点セットになっています。

でも心の中で願うのは来年の花火大会も一緒に行くことなのです…。

映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌「打上花火」を歌った米津玄師とDAOKO。彼らと映画を紹介しつつ、歌詞の内容を紐解きます。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね