時を超えて愛される曲

呼び声はギターにのって

アコースティックギターで奏でられるイントロ。

どこか遠いところからの呼び声のような音にのせて、歌が始まります。

ボーカルをとるのは、この曲を作ったクイーンのギタリストブライアン・メイ

彼の繊細な声が紡ぐのは、壮大で切実な愛の物語です。

ファンに人気の名曲

QUEEN【'39】歌詞を和訳して意味を徹底解釈!呼ぶ声は何を伝える?有志たちを待ち受ける結末とはの画像

この曲はアルバム「A Night At The Opera」に収録されています。

シングル「マイ・ベスト・フレンド」のB面曲でもあります。

やや"隠れた"位置にありながらも、ファンには人気が高い一曲です。

タイトルのいわれは、クイーンの39番目の曲であるから、とのこと。

ただしタイトルにはアポストロフィーがついているため「西暦○○39年」の意です。

さて、いつの時代の話なのでしょうか。

そして長きにわたり人を惹きつける魅力は、一体どこにあるのでしょうか。

さっそく物語のページをめくってみましょう。

物語と旅の始まり

青空のもとで

In the year of '39 assembled here the Volunteers
In the days when lands were few
Here the ship sailed out into the blue and sunny morn
The sweetest sight ever seen

出典: '39/作詞:Brian May 作曲:Brian May

「時は'39年、有志たちが集められた

陸地がわずかになってしまった時のこと

晴れ渡る青空の朝、シップは出発した

見たこともないほど美しい景色だった」

「ship」は「船」という意味の単語です。

晴れやかな空のもと乗り出した船。

と思いきや、行くのは通常の海ではありませんでした。

海を行く船、ではなく

For many a lonely day sailed across the milky seas

出典: '39/作詞:Brian May 作曲:Brian May

ここを直訳すると「何年もの孤独な日々、乳白色の海を渡った」となります。

海が乳白色になるという現象は確かに実在します。

けれどここで歌われているのは、実は地球に存在する海ではありません

宇宙を行く船

「milky way」という単語をご存知でしょうか。

「天の川」、つまり星が集まって白い帯のように見える様の呼び名です。

つまりこの「乳白色の海」は星の大きな集まり、つまり「銀河」なのです。

そうなると「シップ」は恐らく普通の船ではなく「宇宙船」。

そう、これは地球から宇宙へ旅立った人たちの物語なのです。

新たな土地を目指して

旅の目的とは