やんちゃなガールズバンド?
Hump Backを初めて聴いた時、ヴォーカルは男の子だと思ったのを覚えています。
ところがれっきとしたガールズバンドだと知り、驚きと嬉しさを感じました。
こんなやんちゃなガールズバンドが出てきたんだ!
かわいい、カッコいい、それとはちょっと違うバンド。
ほんのちょっと違うだけで、私には個性的に聴こえました。
なにか惹きつけられるようなメロディーと印象に残る歌詞の数々。
Hump Backの現メンバー
軽音部からスタート
高校の軽音部が始まりのHump Back。
そのときから今残っているメンバーは、ヴォーカル&ギター担当の林萌々子のみです。
当時はチャットモンチーのコピーバンドで、やはり3人組でした。
いろいろなメンバーの入れ替わりを経て、2016年に現体制になります。
ベース&コーラス担当のぴか、ドラム&コーラス担当の美咲、そして林萌々子の3名です。
私が男の子だと思ったのは、林萌々子の歌声でした。
高いけれど力強くて、高音の出せる少年だとばかり思っていました。
その歌声もとても衝撃的だったです。
耳に残る、印象的な声色に、やんちゃな少年をイメージしました。
でも演奏を終えると、3人とも笑顔の素敵なガールズなのです。
戦友のようなバンド名
大阪の出身のパンチのある女子たち、Hump Back。
オリジナルメンバーは林萌々子だけですが、Hump Backというバンド名もずっと一緒に歩いてきたそうです。
物も捨てられないタイプの林萌々子。
愛着のあるこのバンド名と”いっしょに墓に入ったろと思ってる”とインタビューで話しています。
古くからのファンには、嬉しいエピソードですね。
やっぱりライブが大好きなバンド
ライブの様子が伝わるMV
今回ご紹介する「今日が終わってく」のMVはライブの臨場感が伝わってくる内容です。
それもそのはず、ミニアルバム「hanamuke」リリースツアー最終公演の映像が使われています。
3人の温かくメッセージ性のある演奏が再現されたMVです。
早速、そのライブの世界へ飛び込んでみましょう。
「今日が終わってく」を聴いてみよう
表情などは本当に普通の女の子なのに、飛び出す音楽はやはり”少年”をイメージさせます。
負けを認めている少年に、喝を入れてる曲という感じです。
イントロは繊細だけれどキレのいいギターと爽やかなリズムを刻むドラムに軽やかなベースライン。
ライブの始まりを楽しむかのようです。
歌が始まると少し気だるい雰囲気を出すために、動きを抑えてシンプルに演奏しています。
だんだんとサビへ向かって徐々にクレッシェンド。
無駄のない、どの音も大切な曲構成の盛り上がりです。
”今日が終わってく”と叫ぶように歌うサビは、3人の息がぴったりで心の奥まで音が響いてきます。
2番に入る前と、曲の終わりのギターの下降はサラリとカッコいいです。
こういうところがセンスいいなぁと感じます。
ベースもドラムも、ヴォーカルのソロの後の入りが絶妙で、気持ちが入ってるいいサウンドです。
帰り道、”今日が終わってく”と呟いてしまうような、胸にしみる曲でした。