浜崎あゆみの音楽に迫る！「HANABI」の歌詞の意味を考えてみた

「HANABI」は、2002年7月24日にリリースされたシングル「H」の3曲目に収録されています。

3種類の初回限定盤と通常盤、そして2002年11月7日にはミリオンヒット記念盤がリリースされトータル5種類あります。

オリコン週間チャートは、２週連続1位、2002年度8月度チャート1位、2002年年間チャート1位と3冠を獲得しました。

さらに、2002年では、邦楽として売上数が100万枚を突破したのはこのシングルだけというレジェンドを打ち立てています。

このシングルは収録されている3曲すべてがA面となっています。

1曲目に入っている「independet」は、日本テレビの「THE BASEBALL 2002」のイメージソングを担当。疾走感あふれるナンバーで走り出したくなるアッパーチューンですね。

2曲目はコーセー「VISEE（ヴィセ）」のCMソングを担当した「Just 1st」が収録されています。この曲は夏に聴きたくなる優しさあふれるソングです。

3曲目に収録されている「HANABI」は、失恋をテーマに切ない思いを歌い上げます。この曲もツーカーセルラー東京CMイメージソングを担当していますよ！

3曲ともバラエティに富んだ楽曲で、浜崎あゆみの魅力が詰まったシングルです。

「HANABI」は、2002年12月18日にリリースしたアルバム「RAINBOW」の7曲目にも収録されています。

楽曲の半分以上が、CMソング、主題歌などのタイアップがあり、当時の浜崎あゆみの人気が分かりますね。

このアルバムには北野武監督の映画「Dolls」をイメージして作られた「Doll」という曲や、シングル「H」に収録されていた2曲も入っています。

オリコン週間チャートは3週連続1位、2003年度年間チャートでは2位を獲得しました。さらに、売り上げは200万枚を超える大ヒット作となりました。

「HANABI」の歌詞の中には一言も「HANABI」という言葉は出てきません。

夏祭りや花火大会を感じさせるものはないのですが、どうしてこのようなタイトルにしたのでしょうか？

浜崎あゆみ曰く「恋の終わりの切なさ」を「花火が終わってしまった後の切なさ」とかけて書いたそうです。

きらきらと輝く瞬間の美しさ、パッと散っていく儚さは確かに恋と似ているかもしれませんね。

目から涙がこぼれないように、空を見上げている主人公。

「滲んだ空」とは、涙で空が歪んでみえているのでしょう。一人で人間関係の残酷さを感じ、苦悩している姿が浮かびます。

泣きたくても人目を気にして「泣けない弱い心」も、こんなことに負けてたまるかという「泣かない強さ」も今の自分には必要ないと語ります。

今、あふれ出てくる涙は、心が「泣け」と叫ぶがままに出てきた正直な気持ちなのかもしれません。

 「HANABI」というタイトルから、この別れは夜だったことが分かります。また、タイトルの意味で「花火が終わった後の切なさ」という話がありましたよね。

ということは、夜の10時か11時頃と推測できます。しかし、「夜明けが早すぎる」という言葉がありますよね。

これは、悲しみに暮れていた時間が長かったことを表現しているのではないでしょうか。我を忘れて心のままに泣いて、少し落ち着いた頃には夜明けが近づいていたのでしょう。