「夢をあきらめないで」はソロ転向して通算5枚目のシングル曲
「夢をあきらめないで」が発売されたのは1987年2月。
この記事を執筆しているのは2018年なので、今から30年ほど前に発売されています。
あみんでデビューした岡村孝子さんがソロに転向して通算5枚目のシングル曲として発売。
当時は、ちょうど時代が昭和から平成へと移り変わっていく時代に誕生した楽曲です。
2001年6月、2005年6月に新たにCDが発売されました。
そのため、30年もの時を経た現在でも多くの人々の「心の応援歌」として人気があります。
TV番組や映画など多く起用された名曲
「夢をあきらめないで」はTVや映画など様々な分野で起用されてきました。
例えば、フジテレビ系列で放送された情報番組『タイム3』。
高校球児への応援テーマ曲として、朝日テレビ系列の『熱闘甲子園』でも起用。
映画では2005年の『逆境ナイン』で主題歌に選ばれたこともあります。
若者の間で知られたきっかけとも言えるのが今はもう番組が終了した『SMAP×SMAP』。
岡村さんも滅多に音楽番組などTVで歌うことはほとんどありませんでした。
でも、2007年にあみん再結成をきっかけに、同メンバーの加藤晴子さんと一緒に歌を披露しました。
作った当初は「失恋ソング」だった!?
岡村は「ただの失恋ソングのつもりで作りました」とインタビューで語っているが、流行り廃れのない言葉で綴られている歌詞は岡村本人の意図する解釈を超え、スタンダード・ナンバーへと成長した。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/夢をあきらめないで
失恋ソングと言うと、一般的には悲しみに浸るイメージがつきものです。
でも、岡村さんが歌う「夢をあきらめないで」には元気を与える言葉が詰まっています。
だからこそ、30年もの時を超えても愛される名曲となったのでしょう。
カバーしたアーティストにはあの元アイドルも!
「夢をあきらめないで」はこれまでに様々なアーティストがカバーしています。
例えば、稲垣潤一さんや川島あいさん、安倍なつみさん、優木まおみさんなど。
女優でタレントの双子姉妹の茉奈さん、佳奈さんもカバーしています。
年代を超えて愛されている名曲だということが分かりますね!
では、さっそく「夢をあきらめないで」の歌詞の意味を紐解いていきましょう。
多くの人を元気づけてきた「夢をあきらめないで」の歌詞に迫る
私には手を振ることしか…
乾いた空に続く坂道
後姿が小さくなる
優しい言葉探せないまま
冷えたその手を振り続けた
出典: 夢をあきらめないで/作詞:岡村孝子 作曲:岡村孝子
冒頭の歌詞から察するに、季節は秋から冬の間と考えることができます。
乾いた風が吹き、日が落ちるか落ちないかの時間帯。
私の元から去って行くあなたの背中を見続けながら、手を振る私。
あなたに気の利いた言葉すらかけられない私。
ただ、ただ、手を振ることしかできなかった。
それが私の精一杯あなたにできること。
歌の冒頭から、主人公があなたを切なそうに見送り続ける光景が浮かんできます。
誰もが旅立つ時がくる
いつかは皆旅立つ
それぞれの道を歩いていく
出典: 夢をあきらめないで/作詞:岡村孝子 作曲:岡村孝子
誰もが自分の進むべき道を見つけ、ただ真っ直ぐに歩いていくもの。
誰もが自分の進むべき道があり、私とあなたは同じ道を歩むことは決してない。
私は私の進むべき道を歩むし、あなたもあなたの道を歩むだけ。
そう割り切って考えなければ、私はとてもあなたを見送ることはできない。
そんな主人公の切ない想いが伝わってくるようです。
「夢をあきらめないで」は失恋ソングとして誕生しました。
でも、多くの人に愛されたことからも分かる通り、恋人関係以外にも通じるところがあります。
例えば、旅立つ子供を見送る親。
夢を叶えるために遠くへ旅立つ幼馴染みや友人。
幼い頃からずっと仲良しでいつも一緒だった兄弟姉妹を見送る人にも当てはまるのではないでしょうか。