「厭世」とは「世の中を悲観する」ということ。

世の中の悪い部分や醜い部分だけを取り沙汰し、世の中はこんなにも歪んでいると喧伝する人々。

きっとこの世界は汚い部分だけではないはず、そのために世界には芸術があります。

「美」とは世の中が混迷を極めたときにこそ花咲いてきました。

世の中が嫌になった時には芸術に触れて「美」を再発見すればよいのです。

破壊から始まる共産主義思想

Nirvana【Downer】歌詞和訳&意味を考察!歌う理由とは?世の中の何を例えているのかを深読みの画像

また、暴力的になりがちな共産思想についても触れられています。

革命のためにはまず破壊が必要。

それは実際の権力であったり、民衆の思想であったりします。

そういったある意味で極端な思想についてもカートは糾弾しているのですね。

音楽への感謝

Nirvana【Downer】歌詞和訳&意味を考察!歌う理由とは?世の中の何を例えているのかを深読みの画像

Thank you dear God for putting me on this Earth
I feel very privileged in debt for my thirst

神様、俺を地球に生んでくれてありがとう
俺の渇望のための債務について特別に許してくれて

出典: Downer/作詞:Kurt Cobain 作曲:Kurt Cobain

そしてこちらが最後の歌詞です。

神様へ感謝の気持ちを示していますが、これはきっと皮肉でしょう。

しかしながら、カートは自分が特別な待遇を受けているとしていますね。

それはもしかしたら、自分が音楽という武器を手にすることができたからでしょうか。

どんなに過酷な環境に育ったとしても、音楽を奪うことはできません。

楽器がなくても音は鳴らせるし、ペンや紙がなくても詞は歌えばいい。

無慈悲な神が、唯一カートにあたえたものは音楽でした。

そして彼は後年、グラミー賞を受賞しその名を音楽史に残したのです。

早すぎた彼の死によって、その栄光はさらに輝きを増したかのように思えます。

終わりに

Nirvana【Downer】歌詞和訳&意味を考察!歌う理由とは?世の中の何を例えているのかを深読みの画像

さていかがでしたでしょうか。

今回はNirvanaの【Downer】を取り上げました。

自らの尊厳を復活させるために、彼が音楽を始めたことが分かりましたね。

曲調は荒くて暗い感じがしますが、歌詞は前向きな印象を受けました。

それでは最後にOTOKAKEの関連記事をご紹介します。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

多くのアーティストにカバーされ、今もなお愛され続けている伝説のロックナンバー『Smells Like Teen Spirit』の歌詞の紐解きに挑戦したいと思います。

ニルヴァーナのフロントマンであるカートが、当時同棲していた彼女のために書いたとされるこの曲。彼にしては珍しい恋心を歌った優しい曲となっています。そんな曲の歌詞の内容を、和訳して解説していきます。

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