Thank You For Everything

岩田さゆり【Thank You For Everything】歌詞の意味を解釈!君との関係性とは?の画像

女優、歌手として活動していた岩田さゆりさん。

2004年に女優、2005年に歌手としてデビューしました。

そんな岩田さんの4枚目のシングルがこの「Thank You For Everything」です。

この曲のリリース以降、岩田さんは歌手としての活動をほぼ休止していました。

そして2016年以降は芸能活動も休止状態になっています。

この曲は岩田さん自身が作詞を務めており、アニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマにもなりました。

信じることを諦めた自分。

そんな自分が「友達」と呼べるような存在である君と出会い、信じる気持ちを取り戻していく。

そのようなストーリーの歌詞になっています。

岩田さんは、すべての人に対して感謝の気持ちをこめて作詞したそうです。

それでは、そんな岩田さんの想いが込められた、この曲の歌詞について解説していきましょう。

今までの自分

いつも一人

明けない夜など ないなんてウソで
一人で生きて 行けると思った
君の笑顔は 痛いほどしみこむ

出典: Thank You For Everything/作詞:岩田さゆり 作曲:小林正範

これらの歌詞から、とても悲観的でネガティブな感情が伝わってくるのではないでしょうか。

前向きな表現として「明けない夜はない」という言葉があります。

辛いことはいつか終わるという意味でよく使われるこの表現。

しかし、そんなことはないと自分は思っているのです。

歌詞の2行目からも、誰も信用していないことがわかります。

周りの人を頼らなくても、自分は一人で生きていけると思い込んでいたのです。

そのように誰も信用していなかったにもかかわらず、君の笑顔はなぜか自分の心に響きます。

「痛いほど」という表現からも、まるで傷口に消毒液を塗り込んでいるようです。

自分の心が君の笑顔で変わっているということがわかります。

君は自分に大きな影響を与えた存在なのでしょう。

こんな気持ちはないと思っていた

すてたはずの 信じる心に
知らないフリを してくれた君の
優しさ全部 受けとめたい

出典: Thank You For Everything/作詞:岩田さゆり 作曲:小林正範

先ほどの歌詞からわかる通り、信頼する気持ちは自分の中にはありませんでした。

自分でもそんな気持ちはないと思い込んでいたのかもしれません。

しかし、実は自分の心の中には人を信頼する気持ちが残っていたことに気がつくのです。

捨てたつもりでも捨てきれていなかったのでしょう。

そして君は、本当は人を頼りたい自分に気がついていたのかもしれません。

自分の心を見抜いていたのです。

しかし、まるで人を頼らないように振舞っていた自分を受け止めてくれた君。

こんな自分を受け入れてくれた君は本当に優しい存在なのでしょう。

だからこそ君のことも受け止めたい。

君が信頼してくれたから、自分も君のことを信頼するという、信頼関係が生まれているのです。

変わる気持ち

伝えたい

so Thank You For Everything
今動きだした
届けて欲しいよ 忘られぬこの思い

出典: Thank You For Everything/作詞:岩田さゆり 作曲:小林正範

歌詞の1行目は「すべてに感謝している」という意味。

君を含め、すべてのものや人に感謝する気持ちが僕の中には生まれたのでしょう。

歌詞の2行目。

動き始めたのは自分自身の気持ちかもしれません。

自分で徐々に自覚しはじめた、信頼する気持ち、そして感謝する気持ち。

これまでそんな気持ちを忘れていた自分の心が変わっていっているのです。

そしてこの自分の感謝する気持ちを君に伝えたいと思っているのです。

歌詞の3行目では「届けてほしい」と他人に頼んでいるような印象を受ける言葉になっています。

自分で感謝の気持ちを伝えるのが恥ずかしいのかもしれません。

そしてここで自然と誰かを頼っている様子が表現されているのです。

忘れたくない

so I Can't Forget Everytime
重ねあわせて始まる
ありがとう My Best Friend
側にいてくれる 勇気

出典: Thank You For Everything/作詞:岩田さゆり 作曲:小林正範