WOW WOW…という力強い合唱から始まる一方で、頼りなさ不安定さを感じさせる歌い出しですね。主人公には強い意志があるわけではなく、流されるように、フワフワと歩いているという印象が浮かびます。

あやふやな夢というのは、なんとなく現代的なフレーズに思えます。

たくさんの情報を簡単に見聞きできるので、「あれも楽しそう」「これもおもしろそう」と夢っぽいものはすぐに見つかる。

でも「絶対これ!」とひとつに決められるほど、はっきりとした夢は見つからず、なんとなくそれらしい夢や目標を探す。

そんなちょっと寂しい、今の若者の気持ちを表現しているのではないでしょうか。

そこに行ったら見つかると
前を歩いてた誰かに聞いて
気づいた時には坂を登ってた

出典: ぐるぐるカーテン/作詞:秋元康 作曲:井出コウジ

フラフラと歩いてきた主人公は、自分の前にいた、名前も知らないだろう「誰か」に導かれて、坂道に足を踏み入れます。

坂道というのは、辛いこと・苦しいことの例えだと思います。

坂道を登っていれば次第に辛くなりますし、息が切れたり、足が痛くなったり、苦しくなってくるはずです。

主人公は流されるまま厳しい道へと進んでいったのですね。

流れる汗も 疲れた体も
溢れる涙も 見えない未来図も
生きること

出典: ぐるぐるカーテン/作詞:秋元康 作曲:井出コウジ

フラフラと坂道に入ってしまった主人公は、坂道で体験するたくさんの汗や涙・感情が、生きている証だと気づきます。

平坦な道をゆるく歩いていれば、辛いことも苦しいことも起こらず、楽に生きられるはず。

しかし坂道を行くことで、辛い体験はたくさんするけれど、自分が生きているのだと実感することが出来たのです。

WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW

地に足つけて
ちゃんと歩くんだ

WOW WOW WOW WOW
WOW WOW WOW WOW

真っ青な空
通り過ぎるよ
乃木坂の詩

出典: ぐるぐるカーテン/作詞:秋元康 作曲:井出コウジ

歌い出しと同じで、力強いWOW WOW…という合唱からサビが始まります。

流されるように生きてきたであろう主人公は、地面を踏みしめ、しっかりと歩いていくことを決断したのでしょう。

しっかりとした夢や未来図がまだ見つかっていなくても、生きていることを噛み締めて、進んでいくという宣言かなと思いますね。

主人公がそう決めたとき、青い空に、風が吹いていく…とても晴れやか爽やかな描写になっています。

この部分は、主人公の明るい未来を示しているようですね。

そしてサビの最後は、曲のタイトルで締めくくられます。

乃木坂の詩は、乃木坂46のデビューシングルに収録されていますから、坂道を登り始めた主人公というのは、メンバーなんじゃないかな?と感じられます。

辛い坂道を登り始めたメンバー達。

それでも彼女たちの未来は明るいのだと、表現されている曲なのでしょう。

まとめ

乃木坂の詩について解説してきましたが、いかがでしたか?

爽やかで力強い「乃木坂の詩」は、多くの人が新しい道へと進み始める、春にぴったりな1曲です。

背中を押して欲しいとき力が欲しいときに、ぜひ聞いて欲しいですね。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね