「IN MY WORLD」で歌われる運命とは?

静かに燃える炎のように低く響くベースと、高鳴っていく心音のようなドラム

ROOKiEZ is PUNK'Dの「IN MY WORLD」は、イントロだけを聴いてもクールな曲です。

サウンドだけでなく、力強い歌詞にも注目してみてください。

果敢に運命に立ち向かい、大切な人への愛を歌った言葉に心を打たれるはずです。

そんな「IN MY WORLD」の歌詞の意味について考察していきましょう!

「IN MY WORLD」はあのジャンプアニメの主題歌!

ROOKiEZ is PUNK'D【IN MY WORLD】歌詞考察!運命を変える愛の歌がここにあるの画像

「IN MY WORLD」の歌詞を見ていく前に、この曲とかかわりの深い作品を紹介します。

実は「IN MY WORLD」は「青の祓魔師(エクソシスト)」というアニメのOP曲。

「青の祓魔師」はジャンプスクエアで連載されている大人気のダークファンタジー作品です。

「青の祓魔師」とは?

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「青の祓魔師」の主人公である奥村燐(おくむら りん)と、双子の弟である奥村雪男(おくむら ゆきお)。

「青の祓魔師」は、この2人を中心に物語が展開していきます。

祓魔師(エクソシスト)というのは、悪魔を払うことを生業としている人々のこと。

雪男は幼少期から祓魔師の才能を開花させ、最年少の祓魔師として活躍しています。

その一方で燐は素行が悪く、周囲からは問題児扱いされている、手のかかる兄でした。

しかし内面では優しい心を持ち合わせており、料理が得意という一面もあります。

親のいない2人は、父親代わりで神父の藤本獅郎(ふじもと しろう)が営む修道院で生活していました。

小さないざこざがありながらも平穏だった日常はしかし、突如として崩れ去っていきます。

実は燐は魔神(サタン)の血を引いており、青い炎という強大な力を秘めていることが発覚。

燐を手に入れるため、魔神は獅郎を犠牲に、燐に接触を試みます。

しかし燐は魔神に逆らい、悪魔を倒す祓魔師となることを決意しました。

「IN MY WORLD」には、雪男や仲間を守ろうとする燐の決意が色濃く表れています。

日常に別れを告げて歩き出す

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それでは「IN MY WORLD」の1番の歌詞を見ていきましょう!

1番には突然失ってしまった日常と、それでも負けずに立ち上がる姿が描かれています。

自分を証明するもの

Dark side in my heart is
拭い去れない過去の哀しみ
It’s alright 心にもない
Blastar 放ち 手を伸ばした
My life 切り離した
額縁の中を眺めるように
存在証明 一切もうねぇ
かろうじて保つ自分自身

出典: IN MY WORLD/作詞:SHiNNOSUKE 作曲:ROOKiEZ is PUNK'D

まず描かれているのは、燐が強くなりたいと思うきっかけとなった、哀しい記憶

育ての親である獅郎を失ったときのことを思い出しているのでしょう。

周囲には「大丈夫」と言って明るく振る舞うものの、暗い記憶が消えることはありません

ときには飾られた絵を眺めるように、自分の姿をもう1人の自分が見つめている、という感覚になることも。

足元が崩れ去っていき、自分が何者なのかわからなくなる、という経験は現実でもあると思います。

燐と同じように、私たちも誰かとの別れや自己の喪失など、消えることのない暗い部分を持っているのです。

動き出してしまった運命

避けて通れない道は いつからかこんなだった
そして誰もいなくなった…

出典: IN MY WORLD/作詞:SHiNNOSUKE 作曲:ROOKiEZ is PUNK'D

1行目の歌詞からは、動き出した運命に巻き込まれてしまった様子が伝わってきます。

「大切に想っていた人はもういない」ということに気づいたときの恐怖や無力さも描かれたパート。

一瞬訪れる静かなサウンドも、歌詞を引き立てています。

それでも足を止めない

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