ROOKiEZ is PUNK'D【IN MY WORLD】歌詞考察！運命を変える愛の歌がここにある

絶望的な状況にありながらも、サビで歌われているのは運命にあらがおうとする姿。

悩み、落ち込み、悲しみ。その先に見つけたのは開き直りにも似た決意でした。

不器用ながらも前に進もうとする燐の姿とリンクしています。

「自分の世界にひとりきり」という孤独な状況でも、あきらめずに大切な人への愛を歌っているのです。

4行目の歌詞にあるように、「IN MY WORLD」では「うた」に「詠唱」という当て字が使われています。

「青の祓魔師」では悪魔を払う手段がいくつかありますが、その中のひとつが「詠唱」です。

聖書などの文章を読み上げて悪魔を攻撃する「詠唱」を、運命と戦う音楽のように感じたのかもしれません。

平穏な日常や未来はもう望めませんが、最後の2行分の歌詞には燐の精一杯の強がりが込められています。

波乱上等。何が来ても迎え撃ってやる、というスタンスは私も見習いたいものです。

「IN MY WORLD」の1番ではつらい過去と、運命にあらがう力としての愛が描かれていました。

2番の歌詞には、具体的な「守りたい人」が登場します。

1番のAメロとは対照的に、希望を感じさせる歌詞です。

暗雲から太陽が顔をのぞかせるように、心の中を照らす光が見えます。

まだ強いとは言い切れないけれど、持てる力のすべてを使って戦おうとする燐。

その傍らには、仲間の姿があります。

燐と同じく祓魔師を目指す仲間や、唯一の家族である雪男など、燐には守りたい人がたくさんできました。

魔神の血を引いているということで異端視されることの多い燐は、当初本来の力を隠していました。

しかし仲間に危機が迫ったとき、自分の内に眠る力を解放させ、悪魔に立ち向かったのです。

最後の2行の歌詞からは、そんな本編のエピソードを思い出します。

本当の自分を見せることへの恐怖を感じ、人前では自分らしく振る舞えない、という人もいるでしょう。

燐と同じように内面をさらけ出してみると、「ここにいてもいいんだ」と思えるようになるかもしれません。

1番のBメロでは運命への絶望を感じましたが、このパートの歌詞からは決意が伝わってきます。

「これが運命ならば仕方ない。全力で戦えばいい」という静かな決意。

目の前のもやが晴れていくような、清々しさを感じさせます。

1番のサビをベースにしていますが、4行目以降の歌詞に変化が見られます。

燐の耳に届いた誰かの愛。愛を歌っているのは自分だけではないという頼もしさを感じるでしょう。

誰にでも守りたい大切な人がいて、それぞれが愛を歌っているのです。

現実は残酷で、ときにはうまくいかないことがありますが、それでも願いをあきらめることはありません。

5行目の歌詞からは、「なにがなんでも負けるわけにはいかない」という意地も伝わってきます。

強くなるためには、弱音を吐いたり、自分を偽ったりすることはできません。

燐の正直な想いがつづられているのが最後の2行の歌詞。

1番では平穏な日々を強がって「退屈」と表現していましたが、ここでは「大切」という言葉に。

仲間がいて自分がいる当たり前の日々こそが大切で、愛おしい。だからこそ運命にあらがってまで守りたいんだ。

そんな燐の本当の決意が、このパートから伝わってきます。

「青の祓魔師」の主人公、燐の心を見事に表現した「IN MY WORLD」。

この曲には、実はもうひとつのバージョンがあります。

燐のイラストが使用された「期間限定アニメ盤」には、「IN MY WORLD-青の炎EDITION-」という曲が。

原曲との違いはどこにあるのでしょうか。