誰もが手にするはずの光が、僕らのもとには降り注がなかった。
もしかすると「見ていなかった」だけなのでは?
G#m A
心配しても、しなくても 明日はくるけど
G#m A B
暗闇のトンネルは 続いていた
出典: BEAUTIFUL DAYS/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ
不安という荷物を抱えていても、たとえ手ぶらでも、皆に平等な時間が流れています。
日はのぼり、そして沈むのです。
だけど僕らの頭上には橙色の太陽が見えないまま、いつまでも暗いままでした。
コードで引き上げていく
出口が見えないままだった、というBパートの結末。
ここでは「ソ#ラシ」と音を上げていくコード進行を使っています。
暗いままで終わらせず次の望みへと繋いでいくような印象を受けるコードです。
「BEAUTIFUL DAYS」2−サビパート
E
だから、「自分に何もない」なんて 抱え込むよりも
C#m7
「何ができるんだろう」って 俺とワクワクしようよ
AM7
新たなスタートどんな明日も大事な一歩さ
B C#m B
不安&期待で Oh Try yourself
出典: BEAUTIFUL DAYS/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ
夢中になれるものが見つからないままの「今」を嘆く必要はないのです。
なぜなら、明日には見つかるかもしれないから。
5分後、10秒後にも見つかるかもしれないから。
そしてここでも「俺」が「君」を誘います。
今は見えない「何か」に対する期待と、見つかるまでの時間を共有しようよ、という意味でしょう。
無理やり新しい自分をスタートさせるのは難しいことかもしれません。
だったら誰のもとにもやってくる新しい1日をリスタートとすればいいのです。
「BEAUTIFUL DAYS」Cパート
2番のサビから流れるように始まるCパートです。
希望しか抱いていなかった頃の自分に戻ることが正解だと言えるのでしょうか?
成長した今だからこそ分かる世界が広がりつつある、そう感じさせるセクションです。
A C#mB A E C#m B
子供の自分に 見えなかった世界が今
A C#m B A
少しずつ見え出して 僕 らを迎える
出典: BEAUTIFUL DAYS/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ
明るい空しか見えなかった、希望しか抱かなかった自分たち。
生きる道を模索し暗闇をひた走ってたどり着いた空はどんな色だったでしょうか。
1番のAパートでは「あの頃と同じ」とは言わず「似ている」と言いました。
暗闇を知った僕たちだからこそ感じられる新しい場所が、トンネルの向こうで待っています。
しかしまだ全貌は明らかではありません。
G#m A
心配なんてすりゃ キリがない日々だけど
G#m A B
暗闇の中で きっと 光はあるさ
出典: BEAUTIFUL DAYS/作詞:MOMIKEN 作曲:UZ
見え隠れし始めた新しい世界は、僕らにとってプラスの世界とは限りません。
でも、マイナスとも限りません。
踏み込んでみなければ分からないのに、想像だけで不安になっていても仕方ないのです。
かといって、昔見た空を追い求めても前には進めません。
まずは暗闇の中に見える輝き、つまり新しい場所を自分の足で目指すこと。
これこそが新しい自分を自分の手で作っていく最良の方法なのではないでしょうか。
Cパートのコードにもセンスが光る
前半はAパートに使われていた「ド#シラ」のリピートが変則的に使用されています。
「ド#」で高まったところにボーカルのハイトーンがきれいに重なり曲を盛り上げていますね。
後半はこの曲中で最も低い音となるG#mが入ります。
「心配」「暗闇」といった負の単語とこの低いコードを重ね、そこから徐々に上がっていく。
大丈夫、大丈夫、ほら前を見て?とゆっくり手を惹かれているような気持ちになりますね。
「BEAUTIFUL DAYS」ラストサビ
冒頭4フレーズは1番のサビと同様の歌詞・コード進行です。
続きから見ていきましょう。