名バラード「Love Of My Life」

当時の恋人との破局の歌

当時の恋人メアリー・オースティンに向けたバラード

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ラヴ・オブ・マイ・ライフ_(クイーンの曲)

クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの作詞作曲によるLove Of My Life

フレディが当時の恋人についての思いを込めて作った曲のようです。

愛を歌ったこの楽曲は世界中の人々の心を打ちました。

そして、今なおファンの間で語りづがれる名曲として、語り継がれています。

アルバム「オペラ座の夜」に収録されているピアノの伴奏がメインのバージョン。

ライブではブライアン・メイの12弦ギターのバージョンとファンの熱唱もお決まり。

どちらも違った趣があって心に響きます。

歌詞ではどんな愛を綴っているのでしょうか。

和訳して徹底解説していきます。

さまざまなアーティストにカバーされている

Extremeというバンドが、フレディの追悼ライブでカバーしたバージョンもどうぞ!

Love Of My Lifeは、さまざまなアーティストにカバーされている曲でもあります。

ちなみに追悼ライブは、メタリカ、デヴィッド・ボウイ、ロバート・プラントなど出演陣も超豪華。

フレディは、死してなお世界中のミュージシャンに愛されているのです。

Love Of My Lifeの1番の歌詞を和訳

傷心を歌う

Love of my life, you've hurt me,
You've broken my heart, and now you leave me.

出典: Love Of My Life/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

和訳

“人生の愛よ 君は俺を傷つけた

君は俺の心を粉々にして 去ってしまった”

【解説】

まずタイトルにもなっている、Love Of My Lifeには2つの意味があります。

直訳した場合は、人生の愛

そして、人生をかけて愛すると誓った人という意味です。

このフレーズだけで、歌詞の主人公は愛について悩み、葛藤しているのだと伝わってきます。

作詞をしたフレディ・マーキュリーはメアリーと別れる寸前か、別れたあとにこの曲を書いたのでしょう。

傷ついて、どうにもならないと歌っています。

人生をかけて愛していたと思った人が、離れていってしまったので耐えられないのです。

心を壊したということは、派手に喧嘩別れをしたのかもしれません。

恋人の女性はそのまま主人公のもとを去ってしまったのです。

彼女がいなくなった部屋に訪れる沈黙。

そして静寂。

そのときに感じた思いを、そのまま綴っているような素直な歌詞です。

歌詞の意味シンプルだからこそ、多くの人の心を掴んで離さないのかもしれません。

何を返してほしい?

Love of my life can't you see,
Bring it back bring it back,
Don't take it away from me,
Because you don't know what it means to me.

出典: Love Of My Life/作詞:Freddie Mercury 作曲:Freddie Mercury

和訳

“愛する人よ わからないのか

それを持って帰ってきてくれ

それを俺から奪わないでくれ

俺にとってどんなに重要か知らないだろうから”

【解説】

itが何を指すのかがこのパートのポイントです。

ズバリ、主人公の心を指しているのでしょう。

愛する人が出て行ってしまい悲しい気持ちを、彼女が心を持って行ってしまったと表現しているのです。

素直に相手に帰ってきてと歌うのではなく、心を返して婉曲して言っています。

声に出して帰ってきてほしいと叫べば、心が耐えられないのでしょう。

だからこそ、敢えてこのような遠回しな表現をしているのです。

俺はまだ、冷静さを失ってなんかいないんだ。

そんな主人公の強がりが、言葉の節々から溢れています。

フレディの美しい声も相まって、聴いていると心に、歌詞の1文字1文字が入り込んでくるようです。

出て行った彼女は、主人公の強い気持ちに気づいていないのでしょうか。

一方的に愛しすぎているのか、両方とも激しく愛し合っているのかは明確ではないですね。

もしかすると、一緒にいるときは2人とも、お互いの強い気持ちに気づいていなかったのかもしれません。

離れてみてはじめて気づいた可能性もあります。

そして主人公は愛を徒然に歌いました。

出て行った彼女にその心は届いていないでしょう。

でも、相手も同じことを思って、1人きりの静寂を過ごしているのかもしれません。

どんなに大事な存在だったか、心がゆっくりと力強く悲鳴をあげていくのです。

相手への思いがさらに募る2番

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