『ヒューマノイド』をピックアップ!
ユニット名、それともバンド名?そもそもグループなのか、ソロなのか……。
「ずっと真夜中でいいのに。」が初めて投稿した『秒針を噛む』のMVはたった5日で再生回数10万回を超えました。
ボーカル・ACAね(あかね)の周囲を固める楽曲・MV制作サポート陣はボカロ界の有名どころばかり。
2018年11月14日には『秒針を噛む』を含む6曲が収録された1stミニアルバム「正しい偽りからの起床」をリリースしました。
目を奪われる『ヒューマノイド』のMV
近未来を感じさせるビビッドさに、どこか退廃的な雰囲気が混ざり込む印象的なMVです。
楽曲名と相まって「電脳」という言葉がしっくりきますね。
このMVを見た後に『ヒューマノイド』の歌詞を読むと、世界観が掴みやすいかもしれません。
『ヒューマノイド』の世界へ
『ヒューマノイド』は人間に似せて作られたロボットの呼称です。
類似の言葉として「アンドロイド」がありますが、両者には微妙な違いがあります。
アンドロイドが概ね人造人間などの造られた存在に用いられるのに対して、ヒューマノイドは造られた存在だけでなく自然発生したもの(人間に似た生物)にも用いられる。
どれだけ人間に似ていればヒューマノイドと呼ぶか、といった定義は事実上存在せず、その扱いは作品によってまちまちである。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒューマノイド
人型ロボットはもちろん、人間と見た目がよく似ている宇宙人もヒューマノイドということですね。
あるいは人間が作ったロボットが自分から人間らしさを獲得したとすれば、それもヒューマノイドなのでしょう。
今回ご紹介する楽曲に登場するのはどういったヒューマノイドなのでしょうか。
MVで描かれている二人の関係は?
冒頭で歌われる呪文のような言葉にはどんな意味があるのでしょうか。
『ヒューマノイド』の歌詞の世界に潜入します!
ヒューマノイドの永遠
まるで呪文のようなイントロは、『ヒューマノイド』を初めて聴くリスナーに強烈なインパクトを与えます。
適宜区切って単語の意味を調べてみたところ、アラビア語が多く含まれていることが分かりました。
対称的な意味の単語が並ぶ
レイラサイダ サブアッタッシャル
出典: ヒューマノイド/作詞:ACAね 作曲:ACAね
「レイラ」は女性の名前として使われ、アラビア語圏やヘブライ語圏では「夜」を意味する名前です。
続いて「サイダ」ですが、ポルトガル語では「出口」を意味します。
レバノンにある都市「シドン」市は「サイダ」と読み替えられるそうで、アラビア語で「漁師、漁場」を意味します。
漁は人間が生きるために必要なものですね。
「アブアッタッシャル」はアラビア語の「サバァタアシャラ」に相当し、数字の「17」を表します。
ラテン文化では死を連想させる数字で、忌み嫌われています。
しかも単純な「死」ではなく「生きていた」という意味であり、生から死への時間経過を感じさせる言葉といえますね。
また17は一桁の偶数・奇数の最大値8と9の和であることから、人間に強い影響を与える数字と考えられています。
マラハバ マッサラーマ マダ
出典: ヒューマノイド/作詞:ACAね 作曲:ACAね
「マラハバ」はスワヒリ語で「おはよう」。目上の人が下の人にかける挨拶の言葉です。
また発音が類似しているアラビア語の「マルハバ」は「こんにちは」に相当します。 出会いの挨拶と考えて間違いなさそうです。
「マッサラーマ」はアラビア語で「さようなら」、つまり別れの挨拶です。
マラハバとマッサラーマは真逆の意味があるようです。
「マダ」はインドの神話の巨大な阿修羅の名前で「酩酊」という意味があります。
何かに酔ったことにより、精神面に悪影響を受けている状態です。