境界線は要らない

言い切れること 1つもいらないよ
偽物さえも その見解も 誰が決めることでもないよ
勝ち負けが白黒が人間が
人間じゃないかなんてもう 正しさは無くて
儚い傷も抱きしめよう 目を瞑ろう
今日を終わらせるために

出典: ヒューマノイド/作詞:ACAね 作曲:ACAね

ヒューマノイドと人間の境界線をはっきりと引く必要はないのだろうと思い至ったようです。

真偽、勝負、白黒の二者択一はコンピューターの「0か1か」の思考回路です。

人間はコンピューターではないから、0と1以外の結論を生み出したっていい。

主人公はこの事に気づいたのではないでしょうか。

ヒューマノイドは主人公の熱意を多少は感じているかもしれません。

感じていても「1」には足りず、感情表現のプログラムを発動させることができていない可能性があります。

こうして考えていくと、主人公の試行錯誤が終わる日は遠い気がしますね。

誰かを思い、悩み傷を負い、それでもなお思う。

この複雑な気持ちこそ、ヒューマノイドに与えたい感情なのではないでしょうか。

だから主人公はその気持ちを大切に持ったまま明日を迎えます。

いつの日かヒューマノイドがこうした感情を抱ける日を夢見ているのでしょう。

アラビア語とヒューマノイドの関係

イントロとアウトロのアラビア語メインと思われる歌詞

なぜアラビア語なのでしょうか。

私たちが日頃使っている0、1、2、3……という数字は「アラビア数字」と呼ばれています。

実は世界的大発見である数字の「0」の概念はアラビア数字が発祥です。

私たちの生活の中で0の概念の恩恵に預かっている最も大きなものがコンピューターの世界ではないでしょうか。

「0」がなければコンピューターはこれほど進化しなかったかもしれません。

「0」があるからこそ、ヒューマノイドが生み出されたともいえるでしょう。

アラビアで使われていたインド数学が欧州に拡散されて普及したアラビア数字。

ヒューマノイドの根本、コンピューターの根本を辿っていくと、アラビアに行き着くのです。

感情の愛おしさを教えてくれる『ヒューマノイド』

ずっと真夜中でいいのに。「ヒューマノイド」の歌詞を解説!”こんな気持ち”と呪文の意味を紐解くの画像

人間でもヒューマノイドでも、「感情を抱ける存在」でよかったと感じますね。

自分の中にポッと浮かんだ感情は自分だけのもの。他人のものと比較する必要はありません。

でも、誰かに見せたい・伝えたいと感じる素敵な感情を持っていたいと思う一曲でした。

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