注目シンガーソングライターが贈る、前向きな応援歌
次世代のクリエイターとして注目を集めるclaquepot(クラックポット)さんの「ahead」。
タイトルはあまり聞かない単語ですが、「前へ」という意味です。
内容もそれを表すように、歌詞はひたすら「前に進みなさい」というメッセージが中心。
いったい何故そこまで進むことを勧めているのでしょうか。
前に進むことは大切なことですが、その代わり勇気だっているでしょう。
なかなか前に進みたくても怖くて進めない、という人もいるかもしれません。
この「ahead」はそんな人なら是非とも聴いてほしい、穏やかだけれど前向きな応援歌です。
MVのVRゴーグルも何か関係あるのでしょうか。
前への進み方
「ahead」は冒頭からとにかく「前に進むこと」を前面に押し出しています。
考えてみれば、前に進めない原因とは何でしょうか。
踏み出すことが怖いと感じる人もいれば、他人と比較してしまう人もいるでしょう。
不安や劣等感など、前に進めない理由は様々あるものです。
「ahead」はこれらの立ちはだかる壁をどう解決するのでしょうか。
確認のし過ぎは要注意
進め 進め 進め 進め
指差し上下右左
何度も後ろの方見たり
確認が多過ぎて
風景が変わらない
出典: ahead/作詞:claquepot 作曲:SAEKI youthK・claquepot
前に進むとき、進んでも大丈夫か周りを確認しませんか?
もしかしたら上から雷が落ちてくるかもしれませんし、後ろから銃で撃たれるかもしれません。
右から車が来るかもしれませんし、左から刃物を持っている武装した人がやってくる可能性もあるでしょう。
足元にあった石につまずいて転び、ケガをすることだってあります。
さすがにそこまで物騒なことは考えないかもしれませんが、とりあえず安全は確保しておきたいところです。
しかしいつまでも確認していたら、前に進めません。
前に進めないどころかその場から動けないから、風景が変わる筈もないのです。
なかなか前に進めないという人は、この安全確認を慎重にやりすぎてしまっているのかも?
そのことをキツイ言い方ではなく、やんわりと述べています。
しかしこれはかなり核心をついているので、ドキッとする人も多そうですね。
レールに沿うのは面白くないかも?
先人の敷いた白線に沿っちゃ
前人未到は程遠いかな
恐る恐る覗いて見てご覧
出典: ahead/作詞:claquepot 作曲:SAEKI youthK・claquepot
どんなものも、「先人」という先輩方が作ってきた道があります。
その道を学校でよく使われるラインパウダー(石灰)で引いて、分かりやすくしているのかもしれません。
無論これは例えなので、本当に引いてあるわけではないでしょう。
この白い粉は、歴史や記録そのものを表しているように思えます。
たしかに、何事も前例がある方が安心しますからね。
しかし本当にそれで面白いのでしょうか。
前例があるということは、その前例と同じかそれ以下の結果しか得られなくなります。
もっと良い方へ進みたいなら、多少安心感を犠牲にしてでも道から外れてみることも一興でしょう。
もしかしたら、誰にもたどり着けなかった境地があるかもしれません!
天才より先に行こうよ
ほら比較するには 馬鹿馬鹿しい位のチート
こんなんじゃやってられっかって
君の言い分も分かるけど
それじゃつまんないじゃん
どうせなら抜かしちゃえば
誰も知らない近道を見つけたいなら
出典: ahead/作詞:claquepot 作曲:SAEKI youthK・claquepot
前に進んでいる道中で、ものすごい勢いで前に進んでいく天才が現れることもあります。
そういう人はとても実力があって、周囲から期待されていることでしょう。
これを見てしまうと、「ああ自分はダメだな」と思ってしまう人もいるかもしれません。
一気に自信喪失です。
絶対に勝てないから諦めてしまおう、と投げ出してしまいそうになります。
歌詞は「まあその気持ちも分かるよ」と若干譲歩気味。
しかしながら、それで諦めるのはあまりにも勿体ないことです。
そもそもといえばこの実力のある人はチート級であって、そんな人と自分を比べたって意味がありません。
つまりその人は次元が違うところにいるので、自分と比べたところで虚しくなるだけなのです。
「じゃあやっぱり無理じゃないか」と思う人もいるでしょう。
ですが、意外と勝てる算段はありますよ。
それは、「近道」を探すことです。
ひょっとすると、チートと呼ばれる人は今まで自分が気付かなかった近道をしてきた人なのかもしれません。
これはその人にしかできないことであり、自分が探してもその人が使った近道を探すことは不可能でしょう。
そしてこれは、全く逆のこともあり得ます。
自分に見つけられる近道は、その人に見つけられない可能性があるのです。
どこかに必ず本人にしか見つけられないものがある。
どうせなら、追い越す気概でいきましょう。
必ずどこかにチャンスが転がっています。